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コロナとわたし。
つい先日、鈴ノ木ユウさんの『コウノドリー新型コロナウイルス編ー』を購入して読んだ。また、みんなに会えるなんてと、それだけで大興奮でした。
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漫画はほとんど買わないし読まないんだけど、『コウノドリ』は、毎回買って追ってたし、ドラマ化されたときも、こちらでは見れなかったから、ネットで追って観てた。キャスティングも最高だったなぁ。
🍺新しいビールの名前?
わたしが初めて新型コロナウイルスの陽性者のニュースを見たは、旅行先のホテルだった気がする。看護学生時代一番の友人は、関東へ出てしまいなかなか会えなくなってしまった。最低でも1年1回は一緒に旅行行きたいねと話して、2回目の旅行中だった。
「新しいウイルスだって。」「最近聞くね、それ。」「わたし、初めて見た。」「あ、そう?」「コロナっていうビールあったよな。売り上げ落ちそう。」なんて、話をした気がする。このときは、どこか遠いところのニュースとしか思っていなかったし、すぐに過ぎていくものだと思った。
❤️🩹感染者≠犯罪者
東京での感染者数は、毎日右肩上がり。それでも、自分の近くには感染者はおらず、県内でも感染者は出ない。やっぱり、どこか遠いところの話のように思えた。
しばらくして、県内でも1人目の感染者が発表された。どこの人が感染した。住所はここで、会社はここ。子供はどこの学校に通っている。そんな、噂が広がる。まるで、そのウイルスに感染した人を犯罪者のように扱っている人が多くいるようだった。自分が感染したくない思いだけが先行して、相手のことがまるで見えていない。こういうのって、田舎特有だと思うけれど、ほんとに見ていて悲しい気持ちになる。
💣医療者のストレス
『コウノドリ』の中でも、「みんなでパーッと飲みに行くか」「え、それはちょっと」「冗談だよ。言ってみたかっただけ。」というような場面が出てくる。わたしの病院でも、コロナのニュースが流れ始めた頃から、今年の6月くらいまでずっと”同居家族以外の人との飲食は禁止”と言われていた。でも、考えてみて。わたしのようなひとり暮らしの人間は、”今後このウイルスの脅威が去るまで一生ひとりでご飯を食べないさい。”と言われているのと一緒。休憩室も、同僚(同居家族以外の人)と共有してみんなで一緒にごはん食べている現状なのに。不思議なことが多いよね。
緊急事態宣言が明けて、Go To トラベルで政府が人の動きを生み出したときには、「わたしたちがこれ使って旅行なんて行ったら、それこそ犯罪者みたいになるんやろうな。」なんて話して、医療者がたまらなく損しているような気持ちになった。
関東で看護師をしていて、コロナ病棟で仕事をしているという友人は、「院内でも更衣室ですれ違う時にあからさまに距離とられたり、どこにいてもばい菌扱いされるの、ほんとストレスだよ。」と言っていた。ただ、関東は日常生活の中でも感染リスクが高いから、病院側からあれこれ禁止されることは少なくて、感染対策して旅行も行ってる人けっこういるよと言っていた。そんな話を聞くと、地方と首都圏でのギャップの大きさを実感したし、医療者を名乗っているのに、なにもかも遅れていて、取り残されている気持ちになった。
🤲🏻思いやりと自衛
ウイルスは自分だけでは生きることができない。生物の遺伝子を住みかとして、数を増やして、わたしたちを苦しめる存在だ。だけど、ウイルスたちも生き残るために必死なのだ。仲間を死滅させる薬や、定着しにくくなるワクチンが開発されたら、それに打ち勝つ新型ウイルスへと変化する。
ワクチン接種した人へのサービスは、接種をはたらきかける手段にはなるかもしれないけれど、ワクチン接種しない人への皮肉だろうと思ってしまうこともある。
マスクをつける、手洗いうがいをする、小さな体調の変化を疑う。知らないうちに、自分が感染源になって、ウイルスをまき散らすテロ兵器にならないように。自分を守ることは、自分以外を守ることにもなる。
いつの間にか、自分以外全員を疑う、デスゲームが始まっているのかと錯覚してしまう。だけど、もう誰のことも悪く言わないで。みんな闘っているのだから。医療者も、患者さんも、そうじゃない人も。そうやって、これまでもたくさんのウイルスと闘って、人間は生き残ってきた。この脅威のウイルスと共存できる世界はもう少し先なのかもしれないけ。未来でみんな笑い合える日を楽しみに。
きょうも読んでくれてありがとうございます。またね。
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