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原稿の完成度は、”書く前”で劇的に変わる!|第9期京都ライター塾レポ②

こんにちは。第9期「京都ライター塾」を受講中のえつ子です。

突然ですがみなさんは、「文章をまとめるのに苦労した」という経験はありませんか?私はあります。毎日といっても過言ではありません。時間がかかった割には、見合わない完成度だったり、あるいは書き上げる前に挫折してしまったり…。

「文章がまとめられない」「書くスピードが遅い」などのさまざまな障壁を持つ私ですが、先日第2回目の京都ライター塾で教わった理想の原稿を書くための3ステップがめちゃくちゃタメになったので、こちらでご紹介したいと思います!

京都ライター塾は、書くことを仕事にするためのイロハを学べるオンライン講座です。講師を務めるのはライター歴17年の江角悠子さん。すでにライターをされている方はもちろん、私のような未経験者でも、3ヶ月で書くことを仕事にするためのノウハウを一通り学ぶことができます。
こちらの「第9期京都ライター塾レポ」シリーズでは、江角先生の御了承のもと、講座で学んだ書くことのヒントをご紹介しています。(#京都ライター塾で検索すると歴代受講生のレポート記事を読むことができます!ぜひご一読を!)

第1回目のレポートはこちら↓

原稿を書く=ほとんど下準備?

今回の講座のテーマは「インタビュー原稿の書き方」。
インタビューのやり方は、次回以降に詳しく解説していただけるとのことで、この日は取材後の原稿の書き方に絞って教えていただきました。

講義の中で私が1番すごい!と思ったのが、冒頭にふれた、理想の原稿を書くための3ステップです。

理想の原稿を書くための3ステップ
① 「こんな記事を書きたい」と思う記事を見つける
②見つけてきた原稿を分解する
③分解した原稿の真似をして記事を書く

出典:京都ライター塾 講座資料

こうして見ると、文章を書くのは③だけで、①②は下準備なんですね。
講座では実際にこのステップを体験させてもらったのですが、①②をしっかり押さえたことで、③の書くパートがめちゃくちゃスムーズにできてしまったのです…!
どんな流れで体験したのか、もう少し具体的にご紹介します。

先人の記事から型を学ぼう

まずは①の「こんな記事を書きたい」と思う記事を見つけるところから始めるのですが、今回の講座では、江角さんが過去に書かれたインタビュー記事2本を教材にさせてもらいました。この記事を使って、②の見つけてきた原稿を分解するプロセスを体験します。

1本目はこちら。
読むだけで、優雅なホテルステイを満喫した気分になれる滞在記です。

他の受講者のみなさんと、この記事の特徴について分析してみると、
・冒頭にホテルの基本情報(名前、立地、特色)が整理されている
・構成が利用者目線になっていて、その場にいるような気持ちになれる
・アメニティなど細部まで紹介されている
などなど、読者目線では見えなかった工夫が、たくさん浮かびあがってきました。

続く2本目は、フェアトレードで有名な京都のお店「シサム工房」さんの紹介記事。こちらは出版物のため、実際の記事は掲載できないのですが、200字の原稿の中に、次のような情報がぎゅぎゅっと詰まっていました。

お店では何を扱っているのか?(→フェアトレード商品)
その商品はどこから取り寄せているのか?(→アジアから)
商品の特長はなにか?(→エスニックでカラフル、かわいい、天然素材、現地に製作を依頼したオリジナル商品も)
どんな風に展示しているのか?(→現地の人の製作風景や、手書きの説明)
そのお店に行ってどんな印象を持ったのか?(→込められた思いに共感)
そこへ行けばどうなるのか?(→国際協力もできちゃう)

出典(太字の部分):京都ライター塾 講座資料

原稿の構成要素を並べるだけでも、何となくどんな記事なのか想像できちゃいますよね。たった200字でも、要素をしっかり組み込めばこれだけ伝えることができるのか!と感動しました。
この分析プロセスを通して、原稿に何を書くべきか、どんな流れで構成していくか、という型が見えてくるわけです。

書く前に考えておくべきこと

書く時の型がわかったところで、いよいよ原稿を書いていくのですが、その前に考えておくべきポイントがあるそうです。それが以下の4項目です。

•誰が読むのか?
•文体はどうするか?
•この記事を通して何を伝えたいのか?
•読んだあと読者にどうなってもらいたい?

出典:京都ライター塾 講座資料

こちらの項目は、目新しい内容というより、どんなライティングの教科書にも載っていそうな基本情報だと思います。実はわたし、今までこの重要性がピンときてなかったんです。「これを押さえたところで、文章生まれてこなくない?」と思ってきたというか。
でも、過去記事の研究をして書き方の「型」を学んだ今、逆にこの4点がないと書き進めようがないことがよくわかりました…!

過去記事を分析して見つけた「型」は、いわば先人の力。原稿の成り立ちは示してくれても、どこに向かって書くのかは、案件によって違います。
原稿を書く目的(あるいは理由)があってこそ、記事が完成に向かえるんですね。そんな当たり前なことが、ワークを通してようやく腑に落ちたのでした。
今まで書けなかったのは、これが原因だったんだなぁ…。

仕上げに書く

ここまでの下準備を経て、ようやく迎えたライティングの時間。③分解した原稿の真似をして記事を書くの段階です。
今回は、みんなで「好きなお店の紹介について250〜300字で書く」という課題に取り組みました。制限時間はたったの15分(!)
「果たして書き終わるのか…?」という不安とは裏腹に、やってみるとあら不思議。スラスラと手が動くんです(驚愕)
原稿の型と目的を整理しておいたことで、こんなにスムーズに書けちゃうんだ!?という感動の体験でした。

後日談

このライター塾の後、仕事で3万字程度のレポート作成(小論文的なもの)を手伝うことになったのですが、「理想の原稿を書くための3ステップ」を守ってみたところ、明らかに筆が早く進んでいることを実感します…!
以前の私は、文の体裁を整えることに必死で、一番大切なはずの”内容”がおざなりになってしまっていました。(そして中身のない文字のパッチワークだけが量産されるという…)
ですが、書き方を学んだことで、他の文献を読み込んだり、内容を温めたりという本質的な作業に、前より時間を割けるようになりました。今まで、いかに行き当たりばったりで書いていたか、ということですね(汗)
受講前に抱えていた、書くことへの抵抗感もどんどん少なくなっている実感があります!

ちなみに、このレポート記事も3ステップを意識して書きました。
greenzさんのイベントレポートを参考にしましたが、改めて読み返してみると、全然うまく型を学べていないですね…。
分析して書くこと、もっと練習していきたいです。

また、今回はあまりふれられませんでしたが、講座の後半では、他の受講生の方と一緒に自己分析ノートも進めました!
今回ペアになった方は、ずっとnoteを読ませてもらっていたので、ご一緒できて嬉しかったです!

次回の講座は「企画の立て方」を学ぶ予定です。
他の受講生のみなさんのレポートとあわせて、また読んでいただけたら嬉しいです◎

\他の第9期メンバーのレポ記事はこちら/


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