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日記:2024年3月28日 晴れのち曇りのち雨

 (※本日の日記はFGO奏章Ⅱの核心的なネタバレを含みます)

・常になく昨夜は快眠だった。今日が午前休なのをいい事に夜中3時頃まで夜更かししていたのだが、直前に涙する場面(後述)があったためか、ストレスなく眠りにつけたのであろう。まぁ、それと夢見はまた別なのでしっかりと悪夢は見たのだが。

・午前の部がないだけでずいぶんと気持ちにゆとりが生じるもので、今朝はおにぎりにだし巻き玉子、味噌汁まで嗜む余裕があった。昨日今日とやけに焼きタラコが食べたい気分になったので柄にもなくトースターで炙ってみたりなんかして。平時の嗜好であれば生の明太子にこだわるため、加熱するという発想そのものが念頭に無いのだが、時折、自己の裡に棲むアルターエゴがこうして発露する瞬間がある。誰しもそうだろ? たまには。

・明日は在宅。そして土日を挟んだ週明けにはもはや年度が変わるため、異動するスタッフとは本日を以てお別れ。結局それほど立ち入った話は出来なかったが、最後にお互いを激励する機会くらいはなんとか確保できた。人によっては1クールアニメと同じくらいの期間しか共に居られなかったが、それなりに関係値が深まった所だったため、少し寂しいものである。そして後には気の合わない担当が残される。早くも新年度が恨めしい。

・今週はもうソシャゲの話をしないと誓ったばかりだが、さっそく反故にさせてもらう。そうすべき特殊な事情があったからだ。それというのも、昨日の今日でまさか……まさかこんなにも早く、ジャンヌ・オルタとの離別が訪れるなんて思いもしなかったからだ。久しぶりに夜を徹した末、俺は泣いた。無論、押し寄せる悲しみのあまりである。

・なんの予兆も無かった訳ではない。確かに、つい最近のアップデートで急に「あんたは大丈夫? 私が居なくても生きていける? ……生きていけるとか、ナマイキね。百年早いわ、このスカタン」なんて親愛をたっぷり込めて宣うものだから、ああ、またいつもみたく、サ終に向けて先の長い助走を始めたものだなと笑っていた。それこそフランス百年戦争と掛けた渾身の聖女ジョークだとさえ思っていたのに。

お前……消えるのか?

・結論から言ってしまうと、奏章Ⅱの本質とは即ち、「カルデアに居るアヴェンジャークラス総出でプレイヤーをエンディングの先に待つ未来へと送り出すための壮行会」であった。白紙となった人類史を取り戻すに当たって、主人公の戦う理由が個人的な復讐ではない事を改めて明示し、だからこそ人類の未来ではなく、プレイヤーである彼/彼女個人に肩入れしていた復讐者たちは総意としてこれ以上、その傍らに居るべきでないと判断し、自発的に身を引く事にしたというのである。……前々から思ってたけどキミら、厳つい見た目と経歴の割に、ちょっと律儀過ぎない?

・そうして竜の魔女は去った。ついでに元はイベントシナリオ出身でありながら、本編の重要場面でも事ある毎に後方彼氏面をして現れ、その都度に記憶の存在しない新規プレイヤーを困惑させていた巌窟王も皆と船を降りていった。勿論、だからといってガチャで引き当てたプレイアブルキャラまで損なわれる訳ではないのだが、そこはあくまでも「Fate」。やる事が徹底している。

奏章Ⅱクリア後のマテリアル画面

・“LINK LOST”。このような形でゲストキャラやごく一部の例外を除き、今回のシナリオを以て所属していたアヴェンジャーの大半はカルデアを去った事が示唆されている。曰く、今も残るプレイアブルの彼らは、退去するにあたって納得がいかぬであろう、諦めの悪い主人公の反応を予想して事前に焼き付けた霊基の影に過ぎないのだという。実際、クリア後にマイルームで当該サーヴァントに触れると以下のように返されるのである。

「思い出を振り返ることは大切だけど、アンタはそれより、前に進む方が好きでしょう? 私も、そういうアンタが好きなんだから、精一杯やるべきことをやりなさい。そら、行った行った!」

・最後の最後にようやく「好き」とか言いやがって……。過去にも、本編から完全に退場した宮本武蔵のマテリアルを直接的に参照出来なくなる例はあったが、流石にこうやってクラスごと行かれると近付く最期の刻を思って心震えるものがある。たくさん文句も言ってきたし、いつまでもこんな事続けてないで早く先に行ってくれなどと宣ってはいても、間違いなく「FGO」が俺の青春を形作ってきた作品であることは疑いようがない。まして俺とジャンヌ・オルタの絆は実装当時に遡ってカンストして久しいのだ。だから、こういう気分をこそ「ロス」というのだろう。図らずも過去の日記で思いの丈をぶつけた事が今になって突き刺さる。ごめん、ジャンヌ・オルタ。この先の未来、俺の傍らにキミが居ない事実を受け止めるのには、まだ暫く時間が掛かると思う……。


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