ドラマ『A2Z(エイ・トゥ・ズィ)』
アマゾンオリジナルドラマ『A2Z(エイ・トゥ・ズィ)』全10話を鑑賞。
既婚者である出版会社勤務の夏美(深田恭子)と、年下郵便局員が恋に落ちてしまうお話。
そもそも、夫のカズ(田中圭)が先に浮気している事を妻に告白するところから始まる。それが普通で自然だった、仕方なかったと完全に開き直っている夫。なんじゃそりゃと思いつつも、夏美もなんだか受け入れざるを得ない、そんなんで、まぁ夫は家を出ていく。そしてたいして時は経たずに結局、夏美も同じ様な状況になるという話なのだ。
ところで、夫役の田中圭さん、なんでだろう、全く苛立ちを感じないのは役者の力量なのか、特別ファンでもないのだが、あのひょうひょうとした面持ち、そこからの笑顔が少年みたいで、あんな表情を見せられたら、自然とそんな状況もあるのかも知れないし、そりゃ仕方ないよね、許すしかないよね、と同情しそうになった。いかん、いかん、騙されるところだったわ。
まぁ、だから、本来なら衝撃告白も、夏美の怒りレベルがあの程度だったのなのだろう。。。
実際、ありそうな状況でも、この二人がさっぱりし過ぎて逆に良かった。泥沼状態なら、観ていて辛くなったり観なくなる可能性もあった。
ただ、全体を引いて観ると、ここに出てくる親友や職場の同僚達は夫以外の彼氏という存在を普通と思っているし、不貞を肯定している人達ばかりで誰も否定しない。出版編集とか、小説家担当しているとあんなに冷静なものなのだろうか?”浮気”や"不倫"とかのワードを好きじゃない、”純愛”とかと言い直しててもなんか大ごとにならない。まぁ、夏美の周囲の人なら、彼女の味方なのだろうという見方なのかも知れないけれど、登場人物は、ほぼみんなヤバい人達ばかりだな、と気づいた。。。
現実からかけ離れ過ぎたドラマに、最終的にはファンタジー枠だと感じてしまった。
そしてこの先どう着地するのかは気になり、結局夕飯の支度と片づけをしながら丸2日で一気見した。
そして、深キョンは、いつまでもきれいだなぁ、と思いながらファッションやスタイルは全く見飽きない映像だった。
AtoZもアルファベットの頭文字からのタイトルはおしゃれで良かった。音楽はちょっとやりすぎ感がしたけれど、恋愛してたらあんな音楽も流れるかな、なんて。もう知らん!!(怒っているわけではなく放りだしたい感情)
深キョンのセリフの言い回しは、”神様もう少しだけ”の衝撃ドラマから色々と観ててあまり変わらないけれど、”下妻物語”の泥水から、たんか切って言ったセリフ最高だったし、その後の”ぺっ!”も迫力満点だった!!
またどこかで、ああいった役や演技にもお目見え出来るといいな。
そして、よく知らなかった片寄涼太さんは、全鑑賞後に検索。アイドル顔で可愛らしいと思ったら、劇団EXILらしく、それにも驚いたが、更に奥さんが土屋太鳳ちゃんだったとはWで衝撃でした!
それにしても田中圭さん、結婚してお子さんがいて、たくさんの恋愛ドラマに出ている事が不思議でならない。事務所がプッシュするのか、作品側が依頼するのか?きっと奥様が素晴らしいのだろうと、ここで感想を書き始めたら、プライベートがとても気になった。
そして、公開インタビューでも田中圭さん、自分の役どころを”ヤバい奴”って語ってたw。完全に同意です(既にファンになってしまったw)。