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編集者の私が「一緒に仕事がしたい!」と思うライターさんの特徴を、つらつらと挙げていく

フリーランス編集者としてかれこれ3年が経ちます。性格には数えていないが、1000本以上の編集をして、累計100人以上のライターさんとお仕事をしてきました。

さまざまなスキル、価値観のライターさんがいるものの、なんとなく「この人とは気持ちよく仕事ができるな〜」「この人に仕事を任せたい!」と思う人の共通点が見えてきました。

今回は、そんな私が個人的に「これからも一緒にお仕事をしたい!」と感じたライターさんの特徴を、独断と偏見でまとめていきます。


「書いてあること」を守る

「レギュレーションに書いてあることを厳守する」

たったこれだけのことですが「書いてあることを守る」という、当たり前だけど意外と難しいし、できていないライターさんも多いです。

もちろん、編集側としても「見やすい資料」は意識していますが、それでも情報量は多くなってしまうもの。だからメディア側もある程度「一発でレギュレーションを完璧に確認するのは難しいよね」という前提もありつつ、書いてあることができないと「レギュレーションに書いてあるのでチェックしてね!」と伝えたくなる葛藤を抱えています。

だから最初の仕事は、時間にゆとりをもって、レギュレーションの読み込みと、提出前のチェックに時間をかけてみてください。

「一発目の仕事なのに、レギュレーションに書いてあることを守れている」

これだけで、私はめちゃくちゃ感動して「仕事がていねいな人だ!」と評価が爆上がりします(笑)。

細かな気配りができる

どの仕事でも通じるものですが、細かな気配りができる人と仕事をすると“楽”だなぁと、つねづね思います。

たとえば「受け取る相手に手間をかけさせない」こと。

✅️ 記事への質問はドキュメントに記載+テキストorスクショでも送る
⇒スマホからでも確認しやすい
✅️ 「確認お願いします」には、必ずURLをつける
⇒Slackのスレッドやメッセージを遡らせる手間を減らす
✅️ 日程候補はツールを使う、自分から候補を出す
⇒空いてる日程を手打ちする時間・手間を減らす
✅️ 取材やイベレポは文字起こしを提出
⇒編集は音源を聞き返す時間がないことも多いので、文字起こしもらえたらありがたすぎる
✅️ 編集者の提案・修正は承認しておく
⇒確認したかがわかる&編集者側で承認する手間がなくなる
✅️ ドキュメントではすべてのコメントに返信する
⇒対応したかがわからないので「対応しました!」だけでももらえたら神

もちろん、メディアや編集者によって方法は変わります。

それでも、上記のような「相手を手間をいかにに減らすか」という気配りが見えると、「どんな仕事でもこの人との仕事はスムーズにできる」と思ってもらえると思います。

「自分の後の仕事」も考えられる

先述の「気配り」にも通じますが、できるライターは「自分の“あと”の仕事まで考えられる人」だと思っています。

たとえば、Googleドキュメントで原稿を提出いただいたときに「そのまま先方確認に出せる」「そのまま入稿できる状態になっている」と、すごくありがたいです。

たとえば、「先方にプロフィールをもらってください」というコメントは、先方確認時に編集者/ディレクターが「〇〇さん プロフィールをいただけますと幸いです」とわざわざ書き換えないといけません。

でもここで、ライターさんが「プロフィールをいただけますと幸いです」と直接書いてくれたら、編集側が書き換える手間がなくなります。

✅️ 最終修正で確認済みのコメントは承認しておく
✅️ コメントをそのまま先方に出せる状態で記入する
✅️ 写真をフォルダにまとめておく
✅️ 画像の指示や、フリー素材が仮当てされている
✅️ そのまま入稿できる状態
 ∟行間設定をするor空白行を入れる
 ∟太字装飾がしてある
 ∟質問の「――」などの表記が他の記事と統一されている etc.

「“自分の前後の業務”をどれだけ想像できるか」が、ディレクター・編集者・ライター、どの仕事にも大切だし、「気遣い」は立派なスキルだと思っています。

+αの提案をしてくれる

これは私が「この人“しごでき”だ!」と思う人の共通点。つねに期待値以上の仕事をしてくれて、かつ+αの提案をしてくれることが多いです。

とくに取材ライターさんだと、以下のような提案をしてくれることがあります。

✅️ 編集時にタイトル案を複数出してくれる
✅️ 取材では言っていない情報も調べて追記してくれる
✅️ 改善案を提案してくれる
 ∟リード文は定型ではなく、〇〇のほうがいいと思って作ってみましたがどうでしょうか?(通常の定型Ver.も併記)

余談ですが、私がいつも仕事をお願いしている取材ライターさんは「調査力が高い」という共通点もあります。こちらが質問のテンプレートとテーマを送ったら、「〇〇の記事でお話されていた〇〇について〜」など、かならず他の記事に目を通したうえでの質問にしてくれます。

1を伝えたら100をやってくれる。依頼側としてこれほどまでにありがたいことはないです。編集もクライアントも、良い記事にしたいという想いは同じ。だから「一緒に良いものを作る姿勢」があると、「次もこの人に任せたら安心!」と思えます。


「こんなの当たり前じゃん」と思うものから「知らなかった!次からやってみよう!」など、みなさんに何か発見はあったでしょうか?

これができなければダメ、というわけではなく、私が一緒に仕事をしていて「この行動、ありがたいな」と思ったものをまとめてみました。

今回紹介したものは、あくまで私個人の価値観なので、もしみなさんの「こんな人もいいよね!」という特徴があれば、ぜひコメントや引用リツイートでおしえてほしいです!


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