リハビリ科と精神科における「リハビリテーション」の違い

私は2013年交通事故に遭った。
急性期リハビリに関しては知る由もないが(意識がなかったため)、
回復期リハビリ病棟で毎日リハビリを受けていた。
「1日の上限は10単位」なのかな(と思えるくらい、いつもめいっぱいやらせてもらってた気がする。リハビリ職種さんの昼休みを費やしてもらったこともあったなあ)


※現役OTさん曰く「脳血管疾患の患者に対し、おそらく1日の上限は9単位」らしい。
・・・どこから「あと1単位」もぎとってきたんよ?
やりそうな人おるけど(STのNさん)、許可出しそうな主治医おるけど。

主治医か家族かリハビリ職種か、誰の意向かはわからない(少なくとも'判断能力が低下していた'本人の意向ではない)けど。今思えば、ありがたいなあ…


「その頃のリハビリ(リハビリテーション科患者として受けていたもの。理学療法、作業療法、言語療法)」と
「精神科急性期に入院して受けたリハビリ(作業療法)」
2つの違いや共通点をば。


回復期リハビリテーション病棟でのリハビリ



○発症からの時間の流れ
急性期(病気になり始めたとき)目安は発症から2週間。
回復期(からだの機能の回復を図る時期)目安は3ヶ月から6ヶ月。
慢性期/維持期(病状は比較的安定している時期)

○リハビリテーションを行う職種
理学療法士(Physical Therapist,PT)
日常生活を送る上で欠かせない基本的な動作(立つ,歩く,座る等)のリハビリを担当する職種。
作業療法士(Occupational Therapist,OT)
日常生活で必要となる応用的動作(食事,料理,文字を書く等)のリハビリを担当する職種。
こころもリハビリテーションの対象。手芸や陶芸などさまざまな作業を通じて心身の回復をサポートする。
言語聴覚士(Speech Therapist,ST)
ことばの機能(話す,聞く,理解する等)や嚥下(飲み込み)に関する機能に不自由さを感じている方々のリハビリを担当する職種。

この3職種が代表的。
また、リハビリを手助けする立場として、
看護師 精神保健福祉士 義肢装具士 鍼灸師 視能訓練士 などがいる。

リハビリ患者一人ひとりに対して、
「私はこんな対応をした」「そしたらこういう経過を辿った」「だからこれからこういう対応をしたらいいと思う」、みたいな記録
専門職それぞれがきちんと残していて、
そういう「誠実さ」が、私は好きです。
リハビリ職種の誰に話しても話が通じる。ありがたい。もちろん主治医とかも把握してる。ありがたい限りです。



精神科急性期におけるリハビリ(作業療法)


理学療法(PT)や言語療法(ST)はなく、作業療法(OT)のみ


作業療法の説明にもあったように『こころも作業療法の対象』である。
「何かに集中すること」でこころの回復を目指す。
映画を観たり、YouTubeで音楽を聴いたり、創作活動をしたり。
一心不乱に「何らかの作業をする」試行錯誤したり人と喋ったり。







私は当時10代と「リハビリの成果を感じやすい年代」だったからか、同時期にリハビリ入院していた方の中で誰よりもみっちりやっていただいてた。
たぶん最大量やってた。


リハビリに前向きな日ばかりではなかったけど、
療法士さんは宥めたりすかしたりと
「本人のやる気を引き出して」リハビリに繋げるからすごいと思う。
私が「乗せられやすい性格」なのも大きいとは思うが、話術ってすごい。
リハビリ職種は大抵の場合、療法士と患者が1対1だから、「うまいこと会話しなくちゃ」みたいな天性の素質があるんじゃないかな(わからない)

リハビリに関する知識はもちろん、人間性に惚れ惚れします。
急性期〜回復期〜維持期におけるリハビリは、「本人が尊厳を保って生きていく」上で重要だと思う。
「以前はできてた」ことが「自分1人ではできな」と思い知る悔しさ。
つらいから。

それと同時に、発達障害の方や手先が不器用な方など、受傷発症したわけではない方々(機能を失ったわけではなく、もともと幼少期にうまく発達できなかった方々)にもリハビリテーションを受けてもらいたい。
生きやすくなるから。
生きやすく、なるから。
生きやすく、なっていくから。


リハビリテーションをもっと身近に感じられるようになったら、いいな
多くの人にとって、「病院へ行く」ことは「非日常」だから。
仕事や学校があると、平日に医療機関へ行くのは難しいから。


参考URL①:リハビリテーション」の目的・分類


参考URL②:回復期リハビリテーション治療とは


参考URL③:回復期リハビリテーションとは?


参考URL④:リハビリテーションの3つの専門職とは?

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