河野裕さん『サクラダリセット3MEMORY in CHILDREN』

住民のおよそ半分が何らかの「能力」を持つ街、咲良田(さくらだ)。
浅井ケイという少年が、周囲の人たちの協力を得ながら、能力を活用しつつより良い未来を目指していくシリーズ。全7巻。今回紹介するのは3巻。

このシリーズは高校2年生、今回紹介する3巻(過去編)は中学2年生。
能力を組み合わせ、クラカワマリという女の子を助けるお話。


登場人物それぞれの人間味が、とてもいい。
ちょい役?で登場する津島さんが好き。
いろんなことを諦めているところ、諦めたように笑うところ、とても好き。

私の性格(何事も「できない理由」を探して諦め、諦めてから前向きに考え始める)にあたって参考にした考え方。津島さん好き。諦めたように笑うところ、好き。人間が好き。たまらなく好き。
私の性格と津島さんの性格は異なる、違うんだけど、津島さんのスタンスが好き。ほんと人なのに、真面目なの。誠実なの。


そんな津島さんの言葉をひとつ。
「選ぶべきじゃないから、間違ったことなんだよ。」



私が初めて買った本のうちの1冊。
本についていた帯で3巻ってこと気づかなかった。家に帰って本を手に取って、びっくりしたよね。膝から崩れ落ちたもん。


残念に思いながら読み始めて、いつのまにか熱中して読んだ。
このお話は本当に好き。
角川スニーカー文庫を揃えて、新しく出た角川文庫でも揃えたくらい。あらすじ変わらないけど、そんなことは関係なく揃えた。

シリーズ途中の3巻だけど、そんなこと関係なく本当に好き!人に勧めたいくらい好き!
この本好きが転じて「読みたいシリーズは途中から読んでみる」ようになったのはまた別の話。
そろそろこの読み進めかたをやめなくては、と思っている…


でも「過去のお話」編だから、違和感なく楽しめた。ほんと好きです、はい。

登場人物はほとんど中学生。
「若い」むしろ「幼い」と表現できるくらいの年齢なのに、考えることが大人なの。
自分が登場人物の年齢だったとき、そん考え方できたか? できないよ
でも、「なるほどな」と納得できるだけの理由がある。
中学生よ?そんなことできるの?すごいねぇ…

登場人物一人ひとりがきちんと「1人の人として」分けられていて(私はこれを「お米の粒立ち」と表現しています)


主人公・浅井ケイが咲良田に住むことを決めたエピソードが好き。
小学生はそこまで頭まわるのか、家の「離れ」とは(想像はできるけど、にわかには信じがたい)、とか、疑問はあるけど。
浅井ケイが能力に目覚めるシーンが好き。
そして、「リセット」の能力を体験したときの言葉が好き。

「僕は、明日の記憶を持っている。」


角川スニーカー文庫Ver.と角川文庫Ver.、両方のURLを載せておく。
気になったら手にとってみてほしい。

余談だが、私は河野裕さんの作品をすべて持っている。河野裕さん大好きです。

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