旅人にもどるための旅の話
今回の担当はきくちです(今さら前回記事のコメント気づいたので返したyo)
布団乾燥機、あれは偉大すぎる。今まで冬に寒さで寝付けなかったのはなんだったんだってぐらいQOL上がる。
今回は旅の話をしようとおもいます。
小学生の時、田舎の学校にも関わらずクラスには外国籍の子がちょこちょこいた。
インドの子、ウクライナの子、ブラジルの子。母国の紛争で状況が良くないからと帰国していった子もいた。子供ながらに思うところがあった。
日本語が全く分からない転校生に話しかけようと思って、たまたま家にあったポルトガル語の本で勉強したりもした(そのためいまだにポルトガル語のA~Zと簡単な挨拶だけは言える)
わたしの父はカナダに住んで働いていたので、学生の時に留学しろとよく言われていたもののあまり留学に興味がなかった。
とはいえ子供の頃のいろんな経験により、いま思うと海の向こうに興味はあった。エレンほど強く外に出たいとはおもってなかったけど。
大学時代に初めてドイツに行ってからあっという間に海外の旅にハマった。
そんなこんなで令和時代。
国を出られなくなって久しいけど、放浪癖がある人間にとってはそろそろ割と限界であり。
それでもどうしようもないので、どうにか気持ちだけでも海の向こうへ飛ばすべく試みることはいろいろある。
すきな漫画の一つにアイスランドを舞台にした「北北西に曇と往け」って作品があって、これがもう、ちょっとした紀行本のよう。
作者の入江亜季さんの絵はとっても美しくて、アイスランドの景色を知っていても知らなくても空気を感じられる。
「このご時世」が枕詞になってからというもの、仕事で一緒になった監督との会話でわたしは海外にまつわる話が多い。
偶然なのか、海外になじみ深いかたと一緒になることが多いので盛り上がる。
最近もまたパスポート更新するか否かの話題から、監督といろんな国の話をした。
お互いのおすすめの国を教え合うとき、わたしはまず最初に「アイスランド」を挙げる。今まで行った国の中でも空気感が異質だったからだ。
「北北西に曇と往け」でも「はじまりの地」と言っているように、「この世の果て」のような土地。
漂流教室やsonny boyみたいな世界観が大好きなわたしにとって、こんな世界が存在するのか、、と衝撃だった。
ビョークやシガーロス、アウスゲイルなどアイスランドには好きなアーティストが多い。
どのアーティストも、アイスランドに行くと「なるほど、ここで生まれたのか」と納得の音楽性だった。
行きたいと思うようになったのは、2016年にシガー・ロスが「リングロード」と呼ばれる国道1号線をひたすら車で走り、アルバム曲を車窓風景とともに24時間生配信したのをみたのがきっかけ。
アイスランドの国道1号線を走り続けるとアイスランドを一周できる。
首都レイキャビクを出ると、途端に「ああ、人間は自然に生かされてるんだなぁ」とつくづくおもう。
自然に対する畏怖さえ感じる。「自然と共生」なんて烏滸がましいのかもしれない。
アイスランドのように苔に囲まれた地は、植物が傷つけられてしまうと回復するには100年でも足りないらしい。
「北北西~」のなかでも「観光客が激増するということは非常識な人間が増えるということであって、人の命を守るのは柵ではなく判断力だ」と言っている場面がある。
足を踏み入れると危険な場所でさえも、ちょっとしたロープ一本で規制されているだけのところばかりだった。
自然を守ることは自分の命を守ることでもあるってことなのかな、と思わされる。
世界にはほんとうにいろんな国がある。どこに行っても驚きと発見がある。日本のことも客観的にみれたりする。
いろんな国の文化を知るのも楽しいし、当たり前だとおもってたことが幸せなことだと知らされることもある。
例えばパスポートの話。
ドイツのベルリンに数カ月住んでいた時、同室になったタイワニーズの子と仲良くなって言われたこと。
「日本人のパスポートは最強なんだから」と。
台湾の人たちはアメリカにさえビザなしでは入国できないと!(日本人じゃ考えられないことだ)
いちいち海外旅行のためにビザ申請するなんて、面倒くさすぎてハードル上がっちゃいますね・・。
それ言われた時は「日本のパスポートってすごいんだな~」ぐらいに思ってたけど、ついに今年、世界一つよつよなパスポートになられたようです。
https://esta-center.com/passrank/index.html
だからね、日本人としてパスポートを持てるのであればこれを活用しない手はないと、わたしは思うのです。
バックパッカー時代に撮りためた素材、多すぎて全然整理してなかったから、これを機に少し整理してみました。まだまだ一部だけど。
少しでも空気感が伝わるといいな~ってかんじで、ただの垂れ流し系映像です(ほんと並べただけ)
ぜひ空気だけでも味わってくださいませ。そして海外にいけるようになったときにはぜひ足を運んでみてくださいませ。
20か国ぐらい行ったから知ってることなら教えますよ~
<アイスランド>
【道中小話】
夏のスペインからアイスランド入りしたら気温差が20度以上で、まんまと風邪ひいてダラダラと滞在延長。
物価は言わずもがなで、1500円もしたチョコケーキがすごく不味くて悔しかった。魚は普通においしかった。海に野生のアザラシがいた。
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<ドイツのベルリン(住んだ)>
【道中小話】
ぶらぶらしてたら街で映像チームがなにやら撮影してて、声掛けたら少しの間手伝うことになって働いた。
ベルリンには特に多国籍の人たちがいるので刺激しかない。
友達になったリベリア出身のメンは内戦のなか生活してたと言っていた。
いろんな人がいて紛れられるから居心地がよかった。芸術にあふれた街。それでいて山には登れるし湖で泳げるし、公園もたくさんあって自然にも溢れていて多角的に気持ちを満たしてくれる。
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<エストニア&ラトビア&リトアニア(バルト三国)>
【道中小話】
リトアニアで英語が全く通じなくて(若者には通じるかも)初めて絵文字で意思を伝えた。
英語分からなくても、迷ってぐるぐるしてた外国人であるわたしに声をかけてくれたり、あったかい人が多くて大好きな国になった。
バルト三国は物価も安くてとても生活しやすい!住みたい。
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<フィンランド(住んだ)>
【道中小話】
無計画すぎて時間をミスって終バスを逃し、夜中に田舎道を前10kg&後ろ20kgのリュック背負って何キロも歩いて宿へ。
肩、しぬスタイル、、
着いたけど宿主が寝てて鍵開かなくて、鬼電して叩き起こした。白夜で良かった。白夜じゃなかったら心細すぎた。
白夜って不思議。この写真の時は夜の10時。
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<モロッコ>
【道中小話】
仲良くなったお土産屋のモロッコ人に「夕飯作るから食べていきなよ」と言われて、罠かと思ったらほんとにただホスピタリティが高いだけのカインドマンだった。恋バナをして盛り上がった。
モロッコ料理全部うますぎてハマったので日本でも作るようになった。みんなにも食べさせたい。
泊まった宿は普通の家。13歳の息子が迎えに来てくれて、スイカとパンという日本では見ない組み合わせをおやつに出してくれた。
モロッコはフランスの事実上植民地だったのでパンがとにかくうまい。
高速バスでわたしの席がピンポイントで壊れてた。嘘のようなほんとの話。
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また長くなっちゃった。ごめんなさい。
次は、あんま海外に興味無さそうな、小熊!
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