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友達や親友になるために、約束(縛り)が必要なめんどくさい私の話

昨日Xのスペース機能で気の知れたフォロワーさんたちに「友情の定義を少々拗らせているので友達や親友、恋人ができにくい」と打ち明けたところ
私の普段の行動や発言の意図がよくわかったと言ってもらえて嬉しかったので、これから私に関わる多くの人に取扱説明書としてnoteにも残す。。

完全な自分語りで恐縮だが、litlinなどを使用していないのでこのくらいは許してほしい。

私のこれまでの人生に親友は1人と断定している。
なぜ断定しているかというと「親友になろう」と言われたのがその人1人だけだったからだ。
なんでかこの時点で私は変わり者らしいし、理解してる。

親友について

どんな人が私の親友なのか気にもならないかも知れないけど、大好きなので紹介させてもらう。
今からキショいことを言う。

私の親友は小学2年生の時、私の小指の骨を曲げて
永遠の関係を約束した。

親友=菜々子とはミッション系の保育施設から面識がある、いわゆる幼馴染だ。
幼馴染といっても別に仲が良かったわけではなく
同じ教室で別々に遊んでいたから、たまたま船出の際に同じ客室に居合わせた他人のような存在だった。

小学校と通っていたスイミングクラブその両方に菜々子もいた。
そのあたりからよく話す仲になっていった。

彼女は魅力的な人だった。
才能に溢れていて小学校では人気者、スイミングスクールでは私に向かって「そんな下手な泳ぎ方じゃ人魚姫になれないわ」と強気な発言をしていた。
この頃の彼女は自信に満ち溢れていて、そこに惹かれていった。

私にはライバルが多かった。
菜々子はたくさん友達がいて、いつも取り合いだった。
私も菜々子と遊びたかったけど、結局金魚のフンにしかなれなかった。

でも菜々子に「親友になろう」と言わせてしまう転機が来る。
それが私に菜々子が負わせた怪我である。
小指の爪が剥がれすごく出血して痛かったのを忘れられない。
菜々子はその時「とんでもないことをした、私はこの人を大事にしないといけない」と思ったのかも知れない。
痛くて泣いている私を見て、菜々子も泣いた。
そして菜々子は言った。

「私たち親友になろう。どんなことがあっても親友だよ」

こうして私は親友を初めて持った。

交友関係の考え方

文字通り彼女はどんなことがあっても親友で今も親友だ。
自分に縛りを設けることがこの関係をより美しいものに昇華させた。
彼女は親友になった後、すぐに転校した。
その後キューバ留学に数年行った。菜々子とは疎遠になった。
それでも小指が曲がっているのを見るたびに彼女が親友だと思えた。
私がたまたま帰国した菜々子に中学でいじめられていることを打ち明けると自信満々に喝を入れられた。
「日本はあなたには居心地が悪いよ。私みたいに海外に出なよ。みんなと同じになっちゃダメだよ。受け入れちゃダメだよ。せっかくハーフに生まれたのに日本人のふりをするのは勿体無い。誰にもできないようなことを可能にする才能を捨てちゃいけない」と何回も言われた。それが今の渡タイを最初に視野に入れた瞬間だ。

その次に会った時は菜々子との完全な別れだった。
菜々子は変わっている。だから私を急に呼び出して変なことを言った。
「いきなり呼び出してごめん。久しぶりだね。私はもうあなたには会えない。旅に出ることにしたんだ。まずは日本一周。死も覚悟してる。最後に親友のあなたにはどうしても会いたかった。」
何を言ってるのか今でも???だけど、本人は覚悟を決めていて私に別れのプレゼントをくれた。
それ以来彼女にはあってない。どこにいるかも知らない。

こんな強烈な人を最初の親友にしてしまったから、この先親友ができなかった。それどころか友達も結構難しかった。

仲良くなっていくうちに友達になっていくものだという人が大半の世の中で、私は約束(縛り)がないと友達になれないタイプのまま今も生きてる。
もちろん約束以前に関係性があり、お互いをリスペクトしていることが前提だ。
その約束なしに、趣味などを通じて仲がいい人に友達だと紹介されると「え?友達なの?」ってちょっとびっくりする。私にとっては期間が友達関係に起因しているのではなく、「約束」やリスペクトが起因しているから、まだこれからどうしていくか2人の関係について約束してないのに・・・と思う。

私は友達に対しての感情がばちばちに重い。
約束をしてなくても友達と思うケースもある。
この人の人生を見守りたい、深い話をしたいと思ったら友達と思い込む癖もある。要は勝手に長く一緒にいるつもりがある場合、私は勝手に友達認定して「この人から離れないぞ」っていう縛りを設ける
この場合、ほとんどの人は私の縛りに関係なく、趣味や生活のタイミングで私から離れていく。これが一番切ない。向こうは刹那的にしか友達だって思ってなかったてわけだ。

そのため、私の知り合いでこの超面倒な友達の定義に収まりたいって方がいたら、誓いを立てるようなそういう話を切り出してみてほしい。
めんどくさくてごめん。でももうこれ変わらない価値観だと思う。


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