見出し画像

島国で雑種は劣等感パない

初めてnoteを投稿する。
noteを始めた理由は、
私は単身タイに転職していて、友達もおらずで本当に寂しい。
長々と言いたいことを発散する機会がほとんどないので壁打ちするのにぴったりだと思ったからだ。

そもそもなんでタイに転職したのかというと、
前職で日本人向けにタイドラマのグッズを企画していたからというのもあるが、本当は日本でタイのハーフとして暮らす劣等感が強すぎるからだ。
中学時代には2年間いじめにあった(女子のハーフを男子が日常的にいじめていた)、新卒で入社した会社では出社して2日目くらいに上長に「俺外国人は信用してないから」と言われた。そんなこんなで日本で生きていく自信がどんどんなくなって、一生見下されるものなんだと受け入れてた。

日本人は自称親切、日本人は自称マナーがいい。
自称しちゃうくらい自分達を偉いと思っているんだから、
それ以外の人は悪党か無能とでも思っているんだろう。

そんな捻くれた考えを持ち始めたのは小学生の時。
私は自分が世の間違いで生まれたもの。悪党なのだと自覚した。
日本人は正義で、私は雑種。その考えで自分を洗脳した。
親に「なぜ私を日本人として産まなかったの!?」って怒ったことがある。

親は私が中学で酷いいじめに遭っているのを知っていたから国際系の高校に入れてくれた。
そこでハーフ同士で傷の舐め合いをした。
同級生のハーフたちは、はじめ自分がハーフだということを隠していた。
そしてハーフと先にカミングアウトした人にだけ、自分がハーフだということをこっそり伝えたりしていた。
ハーフは生まれながらにして超マイノリティ。
生まれた瞬間、複雑な環境を生きる。

転機が来たのはタイドラマブーム

私の自己肯定感が人生で一番アップしたのはコロナ禍のタイドラマブーム。
同年代のタイ人の男の子が世界に自らのスター性を猛烈にアピールし始めた。
Kristさんという俳優が大使館かなんかのインタビューで言ったこの言葉に心が動いた。

「タイでは日本のテクノロジーや日本文化に高い関心があって、僕たちは日本の背中をいつも追いかけていた。日本人がタイを評価して見てくれたことはない。興味がないって感じだった。だからこそ日本でタイ芸能が日の目を浴びて、やっと見てくれた。ここまで来れたと胸が熱くなった」(めっちゃうる覚え)

この言葉を聞いて、同年代のタイ人が日本でタイのイメージを良くするために一生懸命に働いているのに、
私は自分を卑下するだけで、タイのイメージアップに貢献しようと思ったことはなかったとハッとした。

そこから彼らを応援しはじめた。私は男性芸能人を推したことがなかったけど、彼らのことは一緒に同じ夢を叶えていく同世代の仲間だと思っていたので力になりたかった。
新卒で入ったアニメ制作会社を1年で辞めて転職した。
次の職ではダブルという特性を活かしてタイの芸能事務所とコネクションを作ることがミッションにあった。

自分でアポを取って行った最初の芸能事務所へのプレゼンでは大体こんなことを伝えた。

タイをもう見下されない国にしたい。
これまで見下されて生きてて辛かった。
でも、同年代の同じタイ人が頑張っているのに私だけ辛いって言い続けることはできない。タイ人が日本のことをかっこいいと思っているように、タイをかっこいい国にしたい。


びっくりなことに共感で泣きそうになってる人がいた。
こんなに激しく共感されたのはじめてだった。
その時、この国ならハーフじゃなくて私はダブルで、雑種でも悪党でもないのかもと思った。
大陸に出たら混血は当たり前。母は埼玉と父は千葉みたいなものですやん。

そんな生きた心地がする日々を過ごしていくうちに、日本からタイの仕事をするのではなく、タイの労働力として働きたいと思うようになり転職を決めた。

これがタイに来た経緯。
ゆーてやりたいことは今後変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。でもやっとタイと日本のハーフっていう自分に自信持てたから今はこの選択肢でいいと思う!

次回はタイドラマを見るのをやめた理由、タイでの生活とかコスプレについて話したい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?