誰よりも"だめ" と思い込んでいたのは、自分だった
誰かのために動くことは、きっと容易ではない。
それは、誰かのために、時間も、感情も、思考も、体力も、費やすことになるから。
そんな考えから、私は誰かに頼ることがあんまりできません。
自分のために、誰かが動いてくれることが、なんだか申し訳なくて。
"だめ" な自分の尻拭いは自分でしなきゃと、勝手に思っている節があって。
だから、全部自分で完結させようと奮闘するんですが。
次から次へと考えが生まれて、まとめられなくて、結局行動に移せない。
行動できない自分がいやになって、"なんでこんなにだめなの?" と自問自答。
余計、誰かに相談しにくくなり、結果自分の内に籠る。
そんな"人よりもだめな自分探し" ルーティーンが、お馴染みの展開。
自分は何かが欠けていて、それは周りから見てもそうで、当たり前の事実だって思っていました。
でも。
最近、その展開に、違和感をもつようになりまして。
今日は、そんなお話を伝えたいのです。
最近、私のために誰かが動いてくれたことが、立て続けにありました。
動いてくれたっていうと、なんだか上から目線に見えるかもしれないけれど、決してそういう訳ではありません。
勝手にお名前を出してしまって申し訳ないのですが、感謝してもしきれない気持ちを伝えたくなってしまったので、何卒ご容赦ください。
誰かのために動くことのうち、誰かに意見したり指摘したり怒ったりするのは、特に労力がいることだと思います。
だから、私は何かを思っても、あまり労力を費さないことが多くて。というか、怒りの感情はもう、あんまり持たないようにしちゃってて。
そんな行動をとってくれる方がどれだけ優しくて、思いやりを持っているか、期待してくれているか、すごく分かっているつもりです。
油断していた私に喝をくれた、ゲストハウス ローカル×ローカル(以下: L2)のオーナー イッテツさん。
発した言葉がどう受け取られるのか、がとても配慮されたイッテツさんの文章に、
背中をパシンと叩かれる感覚と、背中をポンポンと叩いてくれる感覚の、両方とも抱きました。
"自分はもう何もできない" という思考に囚われて、周囲にバリアを貼ってしまっていた私に、冷静で丁寧なアドバイスと言葉をくれた、インターン先の方。
自分に対して距離感をとる人なんて、普通だったら声もかけたくないと思います。
なのに、わざわざ時間をとって自分の話を聞いてくれた。その優しさに、遅いけれど後から気づきました。
誰かのために動くことのうち、誰かを励ましたり、褒めたり、アドバイスしたりすることは、すごく難しいのもわかっています。
私は、どんな言葉をかけたらいいか、迷ってしまうことが多いから。
暗い相談をいきなりしてしまったのに、心が軽やかになるような言葉をくれた、L2留職生のポジさん。
私のエッセイに対して、"感動した" と、
おもわず小躍りしちゃうような言葉をくれた、L2学生インターンのりゅうちゃん。
最近のインタビュースタイルに不安を覚えた私に、率直な意見をくれた、無名人インタビューでお世話になっているqbcさん。
結構面白い方、と私のことをnoteで言及してくれた、無名人インタビューでお話を聞かせていただいた糸目男さん。
自分にこんな言葉をかけてくれる人がいるんだって
なんか驚いちゃって。
その言葉をもらった瞬間、すっごく泣きそうになりました。
言葉ももちろん嬉しかったし、何よりもその行動を、自分のために時間を割いてくれたことがたまらなく嬉しかった。
自分にも、こんな存在がいたんだって、
改めて気づけました。
そして、今。
2023/09/01 23時11分。
私は、関東へ向かう車のなかで、夜空に浮かぶ月を眺めながら、この投稿を書いています。
なぜかというと。
私のおうち探しのために、両親が車を走らせてくれているからです。
父は、この日のために旅程表まで作っていて。
母も、わざわざ休みを費やして、弾丸旅に付き合ってくれて。
今も、書きながら、その優しさに泣きだしそうなんですが。
なんで、自分は、親に対してこんなにつんけんしているんだろうって。
1人で不安抱えまくって、周りには頼れないって思っていたんだろうって。
自分はだめだから、これ以上迷惑かけちゃいけないって思い込んでいたんだろうって。
目の前にある優しさとか、愛とか。
そんな大事なことを見落として、自分でいっぱいいっぱいになっていた自分にも、
"だめ" と思い込んでいた自分にも、すっごく怒りたい気持ちです。
就職に不安があるとか言ってたけど、誰よりも自分のことを"だめなヤツ" って思ってるから、不安なんじゃないの?
誰よりも自分を信頼していないから、不安なんじゃないの?
って、問いただしたい気分です。
ちっぽけな不安を、おおきな不安にしてしまっていたのは、私だったし、
自分は人よりだめ、と暗示をかけて、自分を大事にしていなかったのも、私だったのだと思います。
こうやって優しさをくれた方々のおかげで、そのことに気づけました。
もちろん、至らない部分はあるとは思うけれど。
とりあえず、"人よりもだめな自分"って思うのをやめたいし、それで逃げ道をつくって安心しつづけたくないです。
「あっ今自分のことだめだって思ったな〜」って認識することから、あらためて自分を見つめていきたいです。
もう、自分のために、何かを費やしてくれた方の優しさを裏切りたくない。もう、同じ展開は見たくないです。
2023/09/03
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