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コピー小説本が一冊だけ売れた思い出


こんにちは。倉くらのです。
オリジナルの同人小説をDL販売している者です。

先日印刷所で本を作ってもらったら、昔個人サイトで小説を書いていた時に自作コピー本を販売したことを思い出したので、その時のことを書いていきたいと思います。

ちなみに販売したのは20年ほど前のことです。

■印刷所で頼むのは高嶺の花だった


今のように印刷所で気軽に一冊から印刷してもらえるプランというのは、あまり無かったのではないかなと思います。出来ても高かったとか。

印刷所で本を作る=大手サークル
あれは選ばれし者だけが使えるのだという意識が頭の中にありました。
周りの同人活動している友人達を見てもコピー本が多かったので、出すならコピー本だな! と思っていました。
そういった理由から印刷所でお願いするという考えはそもそも思い浮かんでなかったです。

紙の本を出したいな! という思いはその当時すごくありました。
というのも好きだった同人作家さんが本を販売されていて、実際に購入して読んで、すごいなぁ! と憧れたからです。
私もやってみたい。
そのやり方を真似して私もサイト上で販売することにしました。

■小説は販売用に書き下ろした


その当時個人サイトには何作か小説を置いていましたが、せっかくだからと販売用の小説はどこにも公開していないものを書き下ろしました。

当時は全年齢中心で活動していたので、男女カップリングの恋愛ファンタジーにしました。大好きなラブコメです。
当時のデータが残っていたので確認してみたところ、3万5千字程度の作品でした。

手元に残しておいた本も発見したのでさらっと眺めたところA5サイズで二段組で制作。表紙は自分で描きました。
文房具屋さんで素敵な表紙用の紙を買ってきて、それに自宅用プリンターで印刷しました。
初制作のコピー本なのでチープな感じは否めないですが、一生懸命作ったんだなって感じの本になっていました。

■販売方法



販売は個人サイト上で告知し、購入者とはメールでやり取りという形だったと思います。記憶がちょっとあやふやですが…。

今みたいに匿名配送が使えるわけでもなかったので、お互いに住所を公開し合って配送するという形でした。
奥付にも普通に住所と本名記載していた時代だった(笑)

販売金額は本代200円+送料。
材料費のみいただいていました。

このお金をどうやって払ってもらうかと言うと、郵便小為替と切手でした。
本代を200円分の郵便小為替で払ってもらい、送料は切手での支払い。
小為替+切手を入れた封筒を相手に準備してもらってうちの住所に送ってもらうというもの。
そしてこちらから商品の本を入れた封筒を送り返す。
今考えると大変面倒な手続きです…。
でも周りではこういう形のやり取りが多く、私も当時は学生だったので、こういう形にしていました。

■1冊だけ売れた!!


販売期間はたぶんそんなに長いことしていなかったように思います。当時の記憶があやふやですが、個人サイトを閉める際にはもうそのページは取り下げていたので、期間限定だったのかもしれません。
それでもびっくりなことに1冊だけ買ってもらえたんですよ…!

「売れた~~~!」と、とても嬉しかったのを20年経った今でも覚えています。
たった1人の購入者様、あの時はありがとうございました。

■20年経った今でも1冊売れれば嬉しい


あれから時は流れ…現在とても久しぶりに同人活動を再開しています。
紙→電子データへと移行しましたが「1冊だけでも売れたら嬉しい」あの頃とこの考えはそれほど変わっていないように感じます。

もちろんたくさん売れれば嬉しいけれど、1冊だけでも売れればそれだけでその作品を書いて良かったなって思っています。
ありがたいことに過去から現在まで振り返って、販売した作品で1冊も売れなかった! という状態には陥っていませんが、たとえ売れなかったとしても電子書籍になった自作をニヤニヤ眺めるのが好きなので落ち込んだりはしないかなと思います。

これが不思議なもので、販売している分は1冊売れれば大満足! なのに無料公開分は読まれないとなぜあんなにも心がもだもだしてしまうのか(笑)

これに関しては意識の違いが関係しているのではないかと思います。販売と無料公開とでは心構えがそもそも違う。
心とはままならぬものです…。
これこれ↓


あ、でももう今はちゃんと気持ちを切り替えておりますのでご安心を!
何事も初めては心がソワソワしてしまうもので。

そんな面倒くさい自分の心とも向き合いつつ、やるからには精一杯できることをしていきたい。
そんな思いで小説を書いて、これからも宣伝活動を続けていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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