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終戦記念日に、黙とうをしました

終戦から77年が経ち、当時を直接経験した方々も少なくなってきています。私の両親は戦時中に幼かったため、戦争の記憶はあいまいです。戦禍を詳しくは知らないようです。

先日TV「徹子の部屋」で紹介されていた、画家・川田一一(かずいち)さんのシベリア抑留の話を思い出しました。71歳になって初めて絵を描くまで、家族に抑留の事実を話さなかったそうです。それほどに苦しい抑留生活だったと思うと、心底胸が締めつけられる思いです。川田さんの作品には、厳しい寒さや食糧不足、重労働に苦しむ方々が描かれていました。これらの現実は、戦後生まれの私には想像もつかない過酷さです。

ちなみに祖母も、あまり戦時中の話をしませんでした。多くの人が辛い記憶を封じ込めていた事実こそが、戦争の残酷さを物語っていると感じます。逆に祖母が聞かせてくれたのは、戦後の復興の話。生き生きと話してくれた商売繁昌なストーリーを、今もよく覚えています。

十数年前のお話です。私が看護師として家庭訪問すると、療養者さんからシベリアからの引き上げ体験談を伺う機会がありました。しかし、当時の私はその重みを十分に理解していませんでした。今振り返ると、もっと耳を傾けるべきだったと痛感しています。

今ならもっと、親身に聞けたかもしれません。私たちには、戦争の真実を次世代に伝えていく責任があります。

そんな思いを胸に、これから出会う人の話を聞いていきたいと思います。


2022年、祖母との思い出を書きました。


十数年前に家庭訪問した方のエピソードです。この方も画家でしたね。絵を見せてもらう時間は楽しみの一つでした。今絵を見せてもらったら、また違う感想をもつかもしれませんね。
 ※抑留のエピソードではありません※


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