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私たち若い女性だけが避妊処置について知識がない?

「若い女性は知識がない」

このヘッドラインを見た私は即座にこの記事に目を通した。

「若い女性が悪用するかも」

記事を読んでいただけるとわかると思うが、女性がどう悪用するの?そんな想いを頭の片隅に読み進めると、、、

『構成員らからは「若い女性は知識がない」「若い女性が悪用するかもしれない」など、避妊や性教育は男女ともに重要な課題にもかかわらず、女性だけの問題のように矮小化された文言もしばしば飛び出していた。』と記事を書かれた人が指摘する。

同じこと思ってた!!!

この記事は女性の緊急避妊(通称:アフターピル)を性行為関連の事件被害者に限定してオンライン上で購入できるようにするか、しないかを議論していたが、

「若い女性は知識ない」を連発。

これはどうなんだろう、実際は社会全体の知識がない方が的確な気がするんだけどな〜。

私も毎月月経が来る、この「若い女性」のうちである。

でも、避妊知識・性教育が全くないと言ったら他人よりは少しある方だと思うし、個人的にはピルにホルモンを左右されたくないため使用していない。

でも人によっては、このピルは必要なの。

例えば、ホルモンを正常に作るのが難しい女性には周期が乱れたり、生理が全く来ない女性たくさんいる。彼女たちにはピルは欠かせないなものであって、これにプラスしてたまたま避妊の効果もあるだけなのである。

もちろん、避妊の目的で使う人もいる。決して一つだけの使用方法があるわけではない。

それでもまだまだこの知識は常識とはなっていない。

なんたって性教育が十分にされない上に、産婦人科へ通うのが怖いだとか、嫌、行ったことないから何もわからない、という方もたくさんいるのが現状。そらなにも体に関して、そして薬に関してわからないのも無理はないよね。

話が逸れてしまった、、、。

記事の話に戻ると、ここでの厚労省の議論は「緊急避妊に対するオンライン診察の課題」を取り上げるはずが、メインが女性の知識量のなさに言及していて、もはやなんの議論かわからなくなっているとも取れてしまった。

更には「悪用される」「ここでもらえるという感じでやられたら」「なかなか難しいと思います」と言うような曖昧な表現がたくさん。

「若い女性に知識がない」と言うのは逃げなんじゃないかなと思う。

男性も女性もみんな知識ないのに、それでも女性には、

「自身で自分のことぐらいわかっておけよ」

「僕らは何もわからないし、分かりたくないから、なんとかして。」

そんな風にも聞こえてしまう。

実際は性教育を重要視しない政府、そして学校の教育に責任があるのに。世界的にはユネスコなどの機関が『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』を発表し、日本語訳も存在するにも関わらず、私たちは何も知らない。

(pdf 内容に興味ある方はこちらをコピペすれば見ていただけます:https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000183281)

このように政府や教育者に対しての性に関する教育がなされていないから、こう何とも説得力のない、ロジカルでもない議論になってしまうのであって。

それでもなぜ選択肢がたくさんあるのにその情報は伝えられないのだろう。人権なのにね。皆んながきちんと避妊の方法を取り入れたり、知識さえあれば、緊急のアフターピルなんて本当に緊急の時だけに使われるし、乱用される心配はあるはずないのに。

めんどくさいんだろうけど、本音は。教育するのに時間かかるし、日本は性に対してはものすごくネガティブイメージあるし。

今更感もあるのかな?

それともただただセックスする人が増えるのが怖いのだろうか。

10代からセックスをしている事実が恥ずかしいのだろうか。

でも、中絶っていう言葉よく聞くけど、実際は手術。体には負担がたくさんかかるもの。

また、ネットで入手ができるようになったとしても、薬を飲むまでにたくさんのプロセスを通らなくてはならない。1分でも早く飲むことがアフターピルの効果を左右するのに。

とりあえず、この思い届くといいな。

みんな声あげていいよ、こういうの。自分の身を守るためなんだから。


とにかくしばらくは厚労省の動きを見守っていようと思う。

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