#6 Video Hosting Service(6章全文掲載)
今日の目覚めの一杯は、ブラジルのニブラだ。
酸味と苦みのバランスが程よく、まだ眠気のある身体には心地よく沁みる。
時計に目をやると、6時15分だった。早朝からミルを使って挽くのは気が引ける。萩中と中岡はまだ寝ているだろう。今朝は粉でのドリップになりそうだな、そう思いながら、金丸はキッチンに続くドアを開けた。
「おはよう」リビングの奥から声が聞こえる。中岡の声だ。
「驚いたな。寝てないのか?」
「いや、仮眠は取ったよ。深夜の間に応募が来るんじゃないかって思って