マガジンのカバー画像

11G

14
イッキ読み
運営しているクリエイター

#コーチ

#12  CON-TEC(12章全文掲載)

 萩中が両手で持つタブレットからは、攻撃シーンと守備シーンの動画がそれぞれ2つずつ流され…

#11  Wearable Technology(11章全文掲載)

 討論が深夜まで続いたにも拘らず、朝の目覚めはスッキリしていた。よほど頭が疲れていたのだ…

#10  Hyper Text Markup Language(10章全文掲載)

 梅村修平は、足裏の形通りに乗り、台から伸びるスティックを両手で握った。 「View Body」…

#9  Social Networking Service(9章全文掲載)

「西高ファイト!」  体育館にバレーボール部の甲高い声が響き渡る。ボールが弾む音との高低…

#8  Virtual Reality(8章全文掲載)

 周囲がざわめきだした。拓真はまさかと思ったが、帽子とサングラスを取るまでは確信できなか…

#7  Cloud Library(7章全文掲載)

 平沼は、手にした数冊の本をダンボール箱にしまった。以前は、自分の背丈よりも高いこの本棚…

#6 Video Hosting Service(6章全文掲載)

 今日の目覚めの一杯は、ブラジルのニブラだ。  酸味と苦みのバランスが程よく、まだ眠気のある身体には心地よく沁みる。  時計に目をやると、6時15分だった。早朝からミルを使って挽くのは気が引ける。萩中と中岡はまだ寝ているだろう。今朝は粉でのドリップになりそうだな、そう思いながら、金丸はキッチンに続くドアを開けた。  「おはよう」リビングの奥から声が聞こえる。中岡の声だ。  「驚いたな。寝てないのか?」  「いや、仮眠は取ったよ。深夜の間に応募が来るんじゃないかって思って