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eラーニングってなに?[入門編]


弊社はeラーニングの教材制作が得意な会社です。
コロナ禍の影響でオンライン学習の需要が高まり、教育のデジタル化が一気に進んだことで、eラーニングによる学習も身近なものになったのではないでしょうか。
しかし、「eラーニング」と言われても、聞いたことが無い、よく知らない、という方もまだまだ多くいらっしゃいます。
そんな方のために、超・ざっくり!eラーニング入門編の記事をご用意しました。
こちらの記事を読んで、「こういうものなんだな」とeラーニングのことを知っていただけると幸いです。


  • 1. eラーニングを簡単に説明すると

  • 2. 例えばどんなものがある?

  • 3. eラーニングっていつからあるの?

  • 4. eラーニングの学習管理システム

  • まとめ


1. eラーニングを簡単に説明すると

現代において、eラーニングは「デジタル機器・インターネットを活用した学習形態」という意味合いで使われることが多くなっています。PCやスマートフォンでブラウザやアプリなどを通してデータにアクセスし、そこで見られるコンテンツを学習するのが一般的です。
英単語などを覚えるために、スマートフォンにアプリをインストールしたことはありませんか?そういったものもeラーニングのひとつです。
こういった学習形態では、通学の必要がなく、自分の好きな時間に学習ができます。デバイスやインターネットを活用して、いつでも・どこでも、マイペースに自分ひとりで学習ができる、それがeラーニングの特徴です。


2. 例えばどんなものがある?

eラーニングは、

  • 幼児教育のためのゲーム

  • 小中学生向けのドリル

  • 進学受験や資格試験の問題集

  • 社会人向けの研修用コンテンツ

…など、
さまざまな対象に向けて、また、さまざまな用途で使われています。

表現方法についてもいくつか種類があり、

  • 対面授業をそのまま収録したような実写動画のコンテンツ

  • アニメーションによる解説動画

  • スライド形式でページをめくって読んでいく形

  • ボタンを押して選択肢を選ぶと正解・不正解が出るドリルアプリ

…などがあり、上記を組み合わせて作られたものもあります。


下記は、弊社制作「トリプルシンキング」のアニメーション教材です。
ダイジェストですが、一例としてご覧いただくとイメージが掴めるのではないでしょうか。


3. eラーニングっていつからあるの?

日本で「eラーニング」という言葉を耳にするようになったのはスマートデバイスの普及が盛んになった2000年頃からですが、実はもっと歴史は古く、1950年に生まれた教育学習支援システムが発端であるとされています。当初は今のようにインターネットはおろかPCの普及さえまだの時代から、コンピューターを利用した教育学習支援の研究がスタートしていたんですね。

そこから45年後の1995年にWindows95が発売され、一般家庭へのパソコンの普及が加速するとCD-ROMを使用した教材学習が生まれます。CD-ROMの大容量の特性を生かし、動画や音声などのマルチメディアを活用したインタラクティブなコンテンツが効果的に利用され始めました。しかしCD-ROMによる学習は、一度教材を配布してしまうと内容の修正が難しかったり、各学習者の進捗度を一括して管理することが難しいなどの課題もありました。

そして上述した2000年頃、日本政府による”e-Japan戦略”によって日本型IT社会の実現構想が打ち出され、日本でも「eラーニング」という言葉が聞かれるようになります。ADSL・CATVなどのブロードバンドサービスも登場して大容量インターネットが接続可能になったことで、CD-ROMを使った学習からWebを使った学習へと移り変わっていき、徐々に今の形へと変化していきました。

eラーニングの歴史については、下記の記事でもう少し詳しく書いてあります。
ご興味のある方は読んでみてください。


4. eラーニングの学習管理システム

CD-ROMでの学習のくだりでも触れたように、「各学習者の進捗度を一括して管理することが難しい」という問題がeラーニングにはありました。自学自習の性質が強く、教える側・身に着けてほしいことがある側にとっては、本当にきちんと勉強しているか、学習状況や達成度を把握できないと困るなど、管理上で不安な面があるかもしれません。

そこでeラーニングには、そういった面をサポートする 「LMS」という学習管理システム があります。受講者管理と個別学習管理を統合的にシステムに組み込み、ネットワーク上で管理が行えるようにしたのです。
今までは学習者の手元(デバイスなど)にしかなかった学習者の個別の進捗状況や学習履歴が、インターネットを通じてサーバーに保管されるようになり、管理がしやすくなりました。また、教材そのものもサーバー上に保存されることで、内容の修正などにもすぐ対応・配信することができ、最新の内容を保つことができます。
受講者にとっても、どこまで学習を終えたのか、今の自分はどのくらいできているのかなど、自身の進捗管理や理解度を把握でき、利便性が向上しました。

LMSの登場で教材・学習者・学習履歴を一元管理することができるようになり、それまでのeラーニングの課題が解消されたのです。

そのLMSに搭載するためのデータの標準規格に「SCORM」というものがあるのですが…
少し専門的な話になりますので、ご興味のある方、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。


まとめ

eラーニングはとてもフットワークの軽い学習法です。
いつでも・どこでも・好きな分野を学べて、電車や移動にかかる金銭的・時間的コストもかかりません。学習管理支援サービス(LMS)があることで学習管理もしやすく、学習者にとっても効率よく学習することができます。
その場で講師とコミュニケーションが取れる対面式と比べると細やかな質疑応答がしづらかったり、実習を伴う学習には不向きだったりと、eラーニングにも苦手分野はありますが、eラーニングと対面型の学習を両方取り入れて実施する「ブレンディッドラーニング」という方法をとることで双方の良いところを上手く組み合わせることもできます。

▲ブレンディッドラーニングについて詳しくはこちら


最近ではチャットやweb会議を使った質疑応答サポートや、AIを使ったチャットボットでのQ&Aサポートを併設している学習サービスもあります。
e-ラーニングは、まだまだ発展途上にある学習形態です。それだけに、多くの可能性を含んでいます。
様々な技術やサービスと組み合わせたり、これから開発される新しい技術と融合しながら、さらなる進化をしていくことでしょう。
10年後、20年後、50年後… eラーニングがどんな発展を遂げているか、楽しみですね。


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