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「これぞヨーロッパ!」期待を裏切らないプラハとチェコミュージカル

ヨーロッパのミュージカルが好き!

劇場が好き!

ヨーロッパ各国でミュージカルを観てみたい!

そんなわけで、各国の劇場めぐり。

第一弾!チェコ・プラハ。

プラハという街

14世紀、神聖ローマ皇帝カール4世の時代に栄華を極め、芸術の中心地だったプラハ。

「これぞヨーロッパ!」を感じさせる外観の建築物。外観も内観も、期待を裏切らないのがプラハの街の魅力の1つ。

第二次世界大戦の損害がほとんどなく、900年代から1900年代前半のロマネスク、バロック、ゴシック、ルネサンスなどの建築が並ぶ。
「建築博物館」ともいわれ、街を歩くだけで1,000年以上の歴史を間近に感じることができるのは、プラハならでは。

教会・城などの観光地だけでなく、カフェや一般住宅としても活用されているほど、日常の中にも歴史の存在と力強さを感じる街。

「芸術の都」と称されるにふさわしく、公演も多彩である。

オペラ、バレエ、オーケストラ、ミュージカル、人形劇のマリオネット、子ども向けミュージカル、オペレッタ、ロックミュージカル…

劇場での公演だけでなく、教会内でのコンサートも随所で開催。まさに選びたい放題。
特に教会での公演は60分前後のものが多く、気軽に行きやすいのも嬉しいところ。

ヴルタヴァ(モルダウ)川のほとりを散歩した後に、プラハの教会で聞くスメタナ「モルダウ」。

教会を出て、再びヴルタヴァ川沿いを歩くと、目の前に映るのは、当時と同じ景色であろうプラハ城の夜景。帰り際、街角にあるカフェ・スラービアに立ち寄り、ピアノの生演奏に耳を傾けながら本を読む。

そういう1日の終わりも、ぜいたくな時間。

ミュージカル専門劇場「Karlin Musical Theatre」

数多いプラハの劇場の中で、ミュージカルやオペレッタを主に上演しているのが「Karlin Musical Theatre」。

1881年に建てられたネオバロック様式の建築。プラハで2番目に大きい劇場である。

建築された当初は、現在のような座席配置ではなくテーブル付きの劇場として設計され、サーカスなどが上演されていた。第一次世界大戦後にはキャバレー、1920年代にはオペレッタの上演が開始。現在の劇場型の座席となったのは、1932年。その後第二次世界大戦中には、ナチスにより占領されていた国立劇場に代わり公演が行われた。

公演内容は、「天使にラブソングを」「ジーザス・クライスト・スーパースター」などの世界的なヒット作から、チェコ発のミュージカルまで様々。チェコ語での公演が水曜から日曜にかけて行われ、ほぼ1週間単位でプログラムが入れ替わり、数作を交互に上演している。チェコ語での上演だが、ほとんどが英語字幕付きのため、置いてけぼりになる心配はない。

人気作「DRACULA」「カルメン」などはチケットがなくなりやすく、先にオンライン予約をするのがおすすめ。英語でも予約ができる。

残席数が公式HP上に載っているので、人気作かどうかの確認をしてみるのも良いだろう。チケットも一番高い席で990コルナ(4700円ほど)とお手頃なので、観劇するか悩んだら、ぜひ一度行ってみてほしい。

チェコミュージカル「Čas Růží」

私が観劇したのは「Čas Růží」というチェコミュージカル。

「チェコ語だし内容知らないけど、、人気そうだし安いし。」と若干消極的に取ったチケットだったが、終わってみると大満足!

英語字幕が舞台の上部にあるため、字幕と舞台を行ったり来たりにはなるが、3時間5分はあっという間(幕間あり)。 がっつり英語を追いかけなくても、だいたいは理解ができた。

わかりやすいストーリー、イメージに残りやすい曲目、演目が終わった後に行われたショー(上演中に使われた曲をショー仕立てでメドレー)。
歌を中心に物語が進行し、ラブロマンス、家族愛、故郷愛にあふれた温かいストーリーの中で、笑いあり、ほろっとするシーンもあり、子どもから大人まで楽しめそうな内容。チケットの残数が少なかったのにも納得した。

地元のミュージカル関係者曰く「Čas Růží」はチェコミュージカルの王道だそう。もし「Čas Růží」が上演していたら、チェコミュージカルを楽しむチャンスかも?

個人的には、宝塚に近い形式だったことも身近に感じた。

観劇の服装は?雰囲気は?

金曜夜の公演は、少しドレスアップをして観劇している方が多かったのが印象的。家族連れ、夫婦、デート、友人同士でなど、若者から高齢の方まで、少しおめかしして観劇、というのが一般的なよう。

チェコ語での上演のため、お客さんの会話もチェコ語がとびかっていた。(おそらく、アジア人は私くらいだったかも?)

赤絨毯にバーエリア、劇場内の甘美な装飾。一歩入るだけでも体温があがるのも、観劇の醍醐味のひとつ。

観劇に慣れすぎてて普段着で出かけてしまったものの、日本よりもおしゃれしている方が多かったので、少し後悔笑

クロークは広々としており、たいていのお客さんがコートを預けていた。買い物後でも行きやすいのがありがたい。

※荷物預けには現金が必要なため、事前にコルナを準備しておいたほうが良い

「ローマのように街並みがprettyで物価が高くなく治安が良い」という私の移住先候補地のリクエストに友人が推薦してくれたのがプラハ。違わず望み通りの街だった。冬のクリスマスマーケットは物語に迷い込んだようにかわいい。チェコ・プラハ、住むにも旅行にも、ぜひ。

いつもありがとうございます。今日も素敵な1日が、明日も素敵な1日が…毎日の日々がかけがえのない1日になりますように☆