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アグニ 消化についての詳しい解説

Pachan パチャン(消化 )ー 消化の概念

アーユルヴェーダでは身体において重要な3本のがあります。
その重要な柱をUpasthambhasと言います。

3つのUpasthambhas

Aaharアハール ー 食べ物
Nidraニードラ ー 睡眠
Bramhacharyaブランハチャリア ーバランスのとれた性生活

食べ物は、体にエネルギーを与えるために非常に重要です。
アーユルヴェーダでは食べ物はAgni(アグニ)によって消化されると言います。
アグニとはいわゆる消化力のことです。

アグニは次のように13の種類に分けられます。

1.Jathangni- 1
2. Dhatvhgni -7
3. Bhootngni-5
合計-13の種類のアグニがあります。

1.Jathangniジャタラアグニ

身体は食物によって栄養を与えられます。
食物はまた、体に強さ、色、エネルギー、健康を提供します。

しかし、その食べ物はアグニによって適切に消化されなければなりません。

 アグニが適切に機能していない場合、体はさまざまな病気に苦しむ可能性があります。
もしアグニが死んだら人間は存在しません。

メインのアグニはJathangniジャタラグニまたはAntaragni、Kayagni、Dehagni Pachak Pittaとも呼ばれています。
このアグニはAmashayやPakvashava(胃と大腸)に住んでいます。
※Pakvashavaは大腸のある直腸の意味、アーユルヴェーダでは日本語にされる時、住む、または座というように翻訳されます。
手短に言うと、身体のへその辺りにいるというこのです。

食べ物を消化し吸収されることができる段階でSaptadhatu(7つの構成要素)へと変換されていきます。
他のすべてのアグニはこのJathangniに依存していてJathangniは他のアグニに力を与えます。
Jathangniが強くなるとその他のアグニも強くなり逆もまた同様です。

2. Dhatvhgniダットバアグニ

身体には7つの構成要素があり、それぞれの構成要素にはそれぞれのアグニDhatvhgniと呼ばれるアグニがあります。
実際にはJathangniはDhatvhgniの形で身体の構成要素の中に住んでいます。

それなのでDhatvhgniはRasagni, Raktagi, Mamsagni, Medoagi, Ashyagni, Majiagni, Shkragniの7つのアグニがあるのです。

Dhatvhgniが減少したり鈍くなると身体のその部分の構成要素は毒素とともに増加(蓄積)し、病理学的増加を引き起こします。
その部位が増えるため構成要素は減少します。
Dhatvhgniが増加(活性化、悪化)すると身体のその部分の構成要素は焼けて劣化するか破壊されます。
例えば、肥ると言うことは脂肪がきちんと消化されなかったということです。

3.Bhootngniブータアグニ

それぞれのDhatvhgniにはPanchbhoutik(五大元素)である食べ物を消化するためのBhootngniがあります。
したがって身体のすべての構成要素には5つのBhootngniがあります。またBhootngniは皮膚などの身体の部位にも存在します。



味覚による消化の3段階

TrividhAvasthapakトリヴィダヴァサパクと言います。

Rasasラサ(味覚)


アーユルヴェーダではRasasラサ(味覚)による消化を次のように説明しています。

※Panchbhoutikatvatとは6つの味のそれぞれの元素という意味。

Viryaヴィ―ルヤ

Viryaはアーユルヴェーダにおける重要な概念の一つです。
この言葉は、食品や薬物、ハーブなどの物質が体内でどのような効果をもたらすかを指す特性を表しています。

Viryaは、物質が体内に取り込まれた後、その物質が熱性(熱を生む)、冷性(冷却する)、または中性(中立)の効果を持つかを表しています。
これは、食物や薬物の性質が、体内の熱量や代謝にどのような影響を与えるかを示す指標です。

例えば、一部のスパイスや刺激物は、体内で熱を生み出す性質を持っています。
これらの物質は、消化を促進し、体を温めることで新陳代謝を高めるとされています。一方、冷たい性質を持つ食品や薬物は、体を冷やし、炎症を和らげる効果があるとされています。

アーユルヴェーダでは、個々の人の体質や病状に合わせて、Viryaの性質を調整することが重要視されます。
それによって、体内のバランスを保ち、健康を促進することが目指されます。
ただし、Viryaの性質やその効果は、個人によって異なる場合がありますので、個別の相談や専門家の指導を受けることが望ましいです。

薬用植物の薬効効果はUsha 熱性Sheeta冷性の2つに分けられます。

Usha 熱性ピッタを増やし、ヴァータとカパを減らします。
Sheeta冷性ヴァータとカパを増やし、ピッタを減らします。
薬の属性にはUsha 熱性とSheeta冷性の2つに加えて6つの他の特性を検討します。Snigdha(油性または滑らか)、Ruksa(乾燥)、Guru(重い)、Laghu(軽い)、Manda(鈍いまたは遅い)、Tiksana(鋭いまたは刺激的な)、Usha 熱性、Sheeta冷性を含む8つの効力があると言えますが、Usha 熱性とSheeta冷性はより強力な薬効効果となります。

Vipakヴィパーク(食べ物)がアグニによって消化されて変換した段階


6つの味は消化されるとAvastapakまたはVipakと呼ばれる3つの種類の味に変換されます。
この意味はAahara(食べ物)がアグニによって消化されて変換した段階を意味しています。


身体の7つの構成要素の3つの形成

1.Ksheer Dadhi Nyaya-例えば、ミルク→ヨーグルト→バターミルク→ギー
これは牛乳がアグニのプロセスによって様々食べ物に変化されたので、それぞれの食べ物のダハトゥも違うという意味です。

2.Kedan Kulya Nyaya-例えば、大きな水路から小さな水路に流れ、更に小さな水路に流れる。これは食べ物が胃までだけでなく皮膚、つまり身体の最も外側の部分にも供給されることを意味します。

3.Khale Kapot Nyaya-例えば、鳩は
鳩が食べられるものを選んで食べます。
身体は選ばれた食べ物を受けつけ吸収しますが、役に立たない食べ物は受け入れず体外に放り出す選択もしるという意味です。

以上がアグニについての解説でした。

アグニを学ぶにはサプタダハトゥ(身体の7つの構成要素)とラサを知る必要があります。
ラサ自体も消化の中に含まれていますが、サプタダハトゥとラサとアグニの関係の繋がり方を頭の中で描けることができましたでしょうか。





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