unknown 第九話を見終えての呟き
大切な人の為なら誰しも道を間違えてしまうかもしれないーー
絵本が関わってるとは思ったけど、まさか梅ばあの嘘から始まったとは…。そりゃ幼子に本当の事は言えないだろうし、酷だ。そしてまさか本当に吸血鬼がいるとは思わないだろう。ただ…「一緒に戦う」と強く言ってしまったのも間違いだったんじゃないか。
小さな圭介に真実を告げれば、壊れてしまうと恐れて咄嗟に嘘をついた梅先生。しかしその考えは虚しく、思わぬ方向で壊れてしまった。それを知った梅ばあの気持ちは計り知れないだろう。あの慟哭が全てを語っている。とても切ないシーンだった。
一人目の犠牲者はまさかの親友。
もし。親友が吸血鬼だと告白しなければ。
吸血鬼の存在に気付かず、幸せに生きていられた?
もし。あの絵本がそこになかったら。
梅ばあは違う嘘を吐いていた?
もし。梅ばあが嘘をつかなかったら。
これほどの殺人鬼にならなかった?
虎松パパの介入で計画が狂ったと言ってたけど、いつものように躊躇せず殺していれば邪魔は入らなかっただろうし、躊躇したのはやっぱりこころに情がうつっていたからでは? 幼い圭介の傍にこころがいれば、少しは違っていたんじゃないか。年齢が近くて、傷付いた小さな圭介に寄り添ってくれる人物がいれば違ったかもしれない。全て “たられば” の話になってしまうけれど。
unknown。真実を知ってどうなったか。
加賀美は自分の行いを後悔して絶望した。
ここで開き直らず、罪を認めて泣いた。更生の余地は十分にあると思われる。
そしてこころは変わらなかった。
たとえ「どんな加賀美でも嫌いにならない」と告げていたとしても、何人も殺してきた犯人であり、自分は殺されかけたというのに、心に寄り添って優しく触れるだなんて……なかなか出来ることではない。それだけコロ介の事も信頼していたんだろう。
今回のドラマで、更に啓太くんの表情や動きの凄さが伝わった。怖い怖い怖い!笑顔なのに目が笑ってない。爽やかくんから暗転する表情。
髪を両手で撫で上げつつ首に手をやって話す時も常軌を逸してるのが伝わる。かと思えば綺麗な涙を流し「また来るね」と通常に戻る。感情の起伏が激しいから大変だっただろうし、普通にお芝居するより疲れただろうな…としみじみ。
回収されていないネタが1つ。
加賀美の異常なほどの回復力。
こころを庇って背中を刺された時、自宅であまり痛がっていなかったし普通に動いていた。唯一痛がったのはこころに叩かれた時。そして毒物によって倒れてICUにまで入ったのに、勝手に抜け出して普通に歩いている。ヨロヨロもせず普通に。全速力で走ってもいたよね?どうなってんの加賀美の体力!
南十字さんが地底人らしいので、加賀美が知らないだけで人外である可能性が高いよね。
コロ介が幸せになるトコが見たいけど…難しいかな?
梅ばあが面会に行ってたし。母親を殺されてしまった大五郎がそれについてったり。……加賀美が道を踏み外さなければ、きっと今もあの街の人達と笑顔でいただろうに。
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