ツキ板をわかりやすく、使いやすく -Elegant Selection -
こんにちは、エレガントウッドの石井です。
2022年2月16日から18日までの個展のタイミングで、ツキ板を選ぶ際にわかりやすく、使いやすくを考えて、新しいことを始めます。
これまで天然木の素材で、空間を創るデザイナー、クライアント、ツキ板を使う方にとって、木目、全体のバランスやビジュアルなど伝わり方にわかりにくさ、がありました。
・300角程度のサンプルで全体の木目を想像できない
・「掲載画像は参考見本です」と記載がある
・ツキ板の写真と届いたサンプルが大きく違う
・プロジェクトで使う木目や色が完成までわからない
・事前にもらったサンプルと完成のイメージが違う
・そもそも「天然木だから」という文言が多く結局よくわからない
などなどたくさんあります。
わかりやすさを追求
Elegant Selectionでは、空間を創るデザイナー、クライアント、ツキ板を使う方にとって、ツキ板をわかりやすく、使いやすさと一番に考えています。ウェブでは製品の掲載画像をパネルサイズで掲載しています。そのツキ板にとってどういう木目の構成が一番ベストかを考えて落とし込んでおります。木目の構成としては、大きく分けてスリップマッチ、ブックマッチ、ランダムマッチです。
しかし、使う方にとって、ツキ板の構成のスリップマッチ、ブックマッチ、ランダムマッチはさほど関係がないと考えています。大事なのは、そのツキ板が、どういう構成だと一番素敵なのか?です。
料理と同じで、いい素材も味付け、料理が下手だと美味しく味わえないのと同じで、ツキ板も無理した染色仕上げで木目がよろしくないなど、素材を台無しにしてしまう経験を過去にしてきました。
素材を活かして料理する。これが一番です。
ウェブに掲載しているツキ板はすべてプロジェクトで実際に使うツキ板として掲載し、詳細の製品情報には、ロットナンバーも記載しています。
人間と同じで、ツキ板にもそれぞれの特徴があります。同じ樹種でもロット(丸太)が違えば色合いや木目は大きく異なります。なので、掲載しているツキ板は、「掲載画像は参考見本です」ではなく、「掲載画像は実際にプロジェクトに納めるツキ板です」になります。なので、製品詳細ページには、ロットナンバーを記載しております。
当然、実際にプロジェクトに納めるツキ板ですので、パネルに貼った時点の長さや使用範囲の㎡数、枚数も事前に確認できるようにしています。
しかし、天然木。わかりにくさもある
ツキ板を全体の姿でみれることは、わかりやすく伝わりますが、ツキ板の奥深さに関して、わかりにくさ、小難しさもあります。
ツキ板製品はパネルやデザインパネルに貼る(練付と言います)ために、ツキ板の長さや幅の端部をカットして貼る行為で完成します。
ツキ板は天然木。食材と同じで食べれるところをはぶいたり、よいところを料理します。傷があれば避けたカットをおこない、大きさも異なり、ツキ板の上と下(末と元)によって、木目の柄と幅のサイズが大きく変わります。そしてツキ板の幅が変わることで、貼り合わせるサイズも変わってきます。
全体のバランスを確認
デザイナーがどういう雰囲気でツキ板を使いたいのか?どういう範囲で使いたいのかをしっかり打ち合わせさせていただきます。面によっては、同じ幅、木目の柄で構成させたツキ板を使うことができます。
また、全体のイメージが必要な場合は、CGを作成し、確認していきます。
豊富な在庫と入荷
弊社はツキ板の企画販売会社、石井商店があります。ElegantSelectionに掲載している樹種以外もたくさんの樹種を取り扱っており、「特徴があるツキ板ではなく、オーソドックスなツキ板を探している」となれば、お気軽にご連絡ください。在庫は豊富にございます。
天然木ツキ板は自然から作り出される意匠
ツキ板の木目はひとつひとつ異なり、どれもがユニークです。
デザインパネルの凹凸にマッチしたツキ板をセレクトし、最高のコンディションでプロジェクトへお届けします。そのためには、デザイナーとのコミュニケーションを通して、完成をイメージすることが大事と思っております。
大量生産されるシートと異なり、ツキ板は数量やサイズに数量に限りがあるからこそ、イメージにあうツキ板を選び、打ち合わせを行います。プロジェクトごとのオーダーメイドの製品です。
自然が作り出す限られた資源を必要な分だけ、適切な量をインテリアに活かす、数量限定だからこそできることがあると考えております。
ElegantSelectionを始める背景
ElegantSelectionを始める背景に、大川の本社に来社したデザイナーをツキ板倉庫で案内中に、「今、進行中のプロジェクトで、このツキ板を使いたい」ということが、過去いくつもありました。
デザイナーは、空間に似合うツキ板を探しつつ、結果、施工業者やウェブ上でなにもない状態で、サンプルや提案で出てくるツキ板を待つ、それを選ぶしかないことに気がつきました。
そして、弊社もいろんな樹種の在庫があるのに紹介ができていないという現実に気がつきました。「面白いツキ板たくさんあります」と言っても、ツキ板を選ぶ方にとってツキ板を見ないとわからない、さらにどういう木目なのかを確認できずにいました。だから、わかりやすく、使いやすいツキ板を、ということをテーマにしてElegant Selectionを始めることにしました。
Elegant Selectionは常に進化していく
Elegant Selectionは、ユニークなツキ板の在庫を紹介しているだけではありません。ごく一般的なホワイトオーク、ブラックウォールナットなども扱っております。今後、掲載を増やすとともに、ユニークなツキ板が新しく入荷すると掲載を増やします。
プロジェクトベースで管理しているため、ご検討中のプロジェクトに採用となれば、スペックナンバーをお伝えし、ウェブに掲載の製品枚数が減ったり消えたりします。常に変化があるサイトです。
現在は、化粧パネルとTypeAの2種類を掲載していますが、ほかのデザインパネルも練付することは可能です。シンプルな凹凸のリブも貼ることができます。近いうちに掲載を予定しています。
ツキ板で「空間を豊かにするデザイン」をとして、一役お役にたてる製品でありたい、 そう願ってご提案をおこなっていきます。 「新しい価値観を創造し、価値あるものづくり」をコンセプトに、さらなる挑戦を繰り返す企業であり続けるために、これからもデザイナーのご要望をお聞きし、ご期待と信頼にこたえられるようにものづくりに取り組んでいきます。
ElegantSelectionについてご不明な点などあればお気軽にご連絡お願いいたします。
石井馨一
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