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アルバムレビュー

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2023年10月の記事一覧

Klaus Schulze「Irrlicht」

Klaus Schulze「Irrlicht」

はじめに 突然ですが、元気がなくなったり憂鬱になったらどんな音楽を聴くと問われたらどう答えますか。応援ソングを聴くという人もいれば、逆に暗い鬱々とした音楽を聴くという人もいるでしょうし、ましてや音楽なんか聴いてられないみたいな人もいると思う。ちなみに自分は二番目のタイプ(暗い曲を聴く)です。
 今回は、そんな中でもかなり精神的に追い込まれている時に聴くアルバムをレビューしてみます。(一応普通の時も

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Cymbals「Mr.Noone Special」

Cymbals「Mr.Noone Special」

はじめに 本作は、土岐麻子、沖井礼二、矢野博康の3組で結成された「かわいくっていじわるな感じのバンド。ただしパンク」というコンセプトのいわゆるポスト渋谷系のバンド「Cymbals」が2000年9月21日(自分の生まれる1日前!!)に発売した2ndアルバムです。 
 アルバムとはいっても約30分という比較的収録時間が短いためEPのように聴ける上に、Intermissionが曲間に挿入されているなど、

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#私を構成する9枚⑤:ORIGINAL  LOVE「風の歌を聴け」

#私を構成する9枚⑤:ORIGINAL LOVE「風の歌を聴け」

はじめに 本作は、田島貴男をフロントマンとするバンド(現在はソロ活動)であるORIGINAL LOVEが1994年に発売した4作目のアルバムです。
 田島貴男は、PIZZICATO FIVEで作詞作曲を兼ねた二代目ボーカルを務めるなどの経験を既にしていたため(Bellissima!は名盤)、ORIGINAL LOVEは1stからアルバムの完成度がかなり高いように感じます!
 ORIGINAL LO

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#私を構成する9枚④ Sly&The Family Stone"There's a Riot Goin' On"

#私を構成する9枚④ Sly&The Family Stone"There's a Riot Goin' On"

はじめに 本作はSly&The Family Stoneが1971年に発表した5枚目のアルバムです。邦題は「暴動」(こっちの方が有名かも)。
 Sly&The Family Stoneは黒人白人混合のファンクバンドで、代表曲には愉快なベースのスラップが印象的な"Thank You"

某音楽番組のオープニングでお馴染みの"Dance To The Music"

明るいメロディと鍵盤が印象的な"E

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