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自分の基準に照らし合わせて考えて、いつでもぶれない「軸」をつくるということ

この記事は、エラマプロジェクトが主催するライティング&ブランディング講座「わたしの人生をつくるための文章表現スキルアップ講座(旧タイトル:ライターシップ講座)」の受講者による、講座終了後の課題作品です。

みなさん、こんにちは!うちだです。
私は2年ほど前から散歩にはまっています。2年前というと新型コロナウイルスが流行し始めた時です。あまり外出できない日々が続き、時間に余裕ができた中で新しく始めた一つが散歩です。それまでは散歩に出かけようと思ったことはほとんどありませんでしたが、何も考えずにただただ歩いている時間がすごく心地よく、すっかりはまってしまいました。!

散歩以外にも、読書やいろんなコーヒーの飲み比べなど、それまであまりやらなかったことを始めてみるとすごく楽しく、今では自分の趣味になっています。コロナの影響はまだまだ深刻ですが、そんな中でも新たな発見や気づきがありましたし、これからも自分自身の可能性を広げていけそうで、わくわくした気持ちになっています。!
「コーヒー×読書」なんて今の自分にとっては最高ですね!

ちなみに今月は演劇鑑賞、来月は美術館へ行ってきます!どちらも滅多に行かなかったところなので、どんなことを感じられるか、自分への期待とわくわく感で今から楽しみです。!次回読んでいただく時には、アマチュアのくせに少し鬱陶しいくらいに美術館を語っているかもしれませんね!

すっかり趣味となった読書については、子どもの時はあまり好きではありませんでした。最近になっていろいろな本を読んでいるのですが、昨年読んだ本の中で印象に残り、今でも意識しながら実践していることがあります。それが、

「自分の軸を持つ」

ということです。たまたま本屋で『在り方』という本を手に取ったことがきっかけです。
今回は、この本が自分自身に響いた理由、今意識的にやっていることなどを少しだけ紹介させてください!

多数派の中にいたいと思う自分

「野球とサッカーはどちららが好きですか?」
「英語と数学はどちらが好きですか?」
「今、北海道と沖縄のどちらに行きたいですか?」

と聞かれると、「野球!」「英語!」「北海道!」と即答できます。でも、

「AさんとBさんの意見、どちらが正しいと思いますか?」
「~についてあなたはどのように考えますか?」
「○○な時、どうするべきだったと思いますか?」

こういう種類の質問になると、先ほどの質問の時にはない、いろいろなことを考えてしまうんですよね。

「みんなはどう考えるんだろう・・・」
「自分の考えが変だと思われたらどうしよう・・・」
「何か正解なんだろう・・・」

こんなワンクッションがどうしても入ってしまうことがあります。まず、周りを気にしてしまうんですよね。無意識のうちに、自分の意見を多少修正してまで、多数派に寄せてしまうなんてことも過去にはあったと思います。

こういう時って、その場は何とかしのげた感じはするのですが、後々なんかもやもやするんです。自分の意見も大事。でも安全を求めて多数派に合わせてしまう。頭の中ではわかっていても、なかなか実践できない日々が続いていました。

「自分の軸」に本気で向き合わせてくれた出会い

先ほど少しご紹介しましたが、『在り方』という本との出会い。これがきっかけでした。
『在り方』では、「どう生きるか」よりも「どうありたいか」「新たな価値観や考え方、流されない確固たる軸を持つことの大切さ」「ゆるがない確固たる自分の軸を持つためにはどうしたらよいか」について書かれているわけですが、頭でわかっていても、実践できないもやもやが続いていた現状を何とか払拭したいと思い、読み終えた後、少しでもいいから何か変えてみよう!と決心しました。
それが、この本の中で核となる、

「正しさ」ではなく「美しさ」を基準に、物事の選択、判断をする
つまり、「~であるべき」ではなく「~でありたい」

まずはこれだけを徹底していこうと決意しました。
これだけといってもなかなか難しいんですけど。
本では「美しさ」と書いていましたが、私は「美しさ=気持ちよさ(心地よさ)」と捉えて考えています。
例えば、毎朝欠かさず通勤中にチェックしているネット記事。政治や経済、芸能界のゴシップネタ、○○監督は解任すべきなのかというスポーツの記事など、いろいろ見ますが、まず最初に記事に対する読者コメントを読むのをやめました。先にコメントを見てしまうと、どうしても、

「やっぱり~であるべきだ」
「みんなそんな風に考えているなら、やっぱり・・・」

とまず「~べき」から入ってしまいます。それがたとえ正しかったとしても、自分の本当の気持ちや考えをふさぎこんでいる状況は、気持ちよくありません。なので、どのように考えるのが「自分にとって美しいか」を考えるようにしました。

ただ、自分の好きなように考えるだけではだめで、自分自身の判断の基準になるのは、常識や知識、経験、感性などが必要だと思っています。なので、いろんなジャンルの本を読んだり、いろんな場所に出向いて感性を磨いたり、いろんな人と交流して他者の意見から学んだり。そうやって自分の軸、在り方を明確にしていきたいと思っています。

冒頭で、今月は演劇鑑賞に行ったとお話しました。劇団四季の『オペラ座の怪人』を見に行ったのです。内容はもちろんですが、生で見る歌や演技、演出など全てに感動しましたし、閉演後、スタンディングオベーションをするお客さんの姿を見て、

「人を喜ばせること」の素敵さ

を感じました。これは、本を読む、人から話を聞くだけでは感じられないことですよね。普段やらないことに挑戦するのはいいなと感じた一日でしたし、自分の「軸」「美意識」をつくっていくうえで、とても大きな経験になったと思います。

そもそも自分に「軸」ってあったのだろうか?

こんなことを一丁前に考えているわけなのですが、そもそも「自分の軸」ってどこかのタイミングでつくられるものなのか、もともとあったけど、何かのきっかけで消えてしまうものなのか、専門的に勉強したわけではないのでわかりません。ただ、私自身を振り返ると、幼少期には持ち合わせていて、小中学校あたりで見失い、社会人になって改めて軸を探しに行っているような感覚を持ちます。

幼稚園の時の話を少しだけ紹介させてください。

これは子ども関連のテレビ番組を見ている時に母親から何度も聞かされた話です。
事件は、幼稚園の時、運動会の絵を自由に描くという時間に起きました。
多くの子どもたちは、かけっこ、綱引き、リレー、組体操、ダンスなどなど、各々印象に残っているシーンを絵に描いていきます。事業参観日のある日、母親は担任の先生から呼び出され、

「サボっていたわけではないんです・・・」
「もう少し時間あるよっと言ってみたのですが・・・」
「いろんな色あるよとも言ってみたけど・・・」

先生からこんなことを言われ、教室に掲示されている息子の絵を見た母親は、一瞬頭の中が真っ白になったそうです。そこには、横向き画用紙の上下部分に、かろうじて線っぽいものが書かれていました。これ、何を表現しているのかわかりますか?もう一度言いますが、運動会の絵です。答えは・・・

「お昼休み中の運動場」

衝撃ですよね。「え!そこ!?」「にしても、もう少し描きようあっただろ」などなどご意見をお持ちの皆さま、全て正解だと思います。
かろうじて描かれている線は、おそらく運動場に描かれている白線なんでしょうね。
完成までの所要時間は5分、使った色は2色。いろんな意味で有名な画家にも描けない作品です。別にめんどくさかったからというわけでもなく、ただただそのシーンを描きたいと思ったから描いたそうです。先生は驚きと同時に恐怖を感じたでしょうね。

でも、この時は、「みんなになんて言われるか」「こんな風に描くべき」ではなく、「こんな風に描きたい」を大切にできていたんだと思います。少しレベルの低い話ですが・・・。

小学生以降のことははっきり覚えていませんが、「みんなと同じような」あるいは「正解を目指して」物事を進めていたように思います。先ほどの幼稚園の時の話は、極端すぎるかもしれませんが、間違いなく言えることは、判断の基準を「他者ではなく、自分」に向けられていたと思います。あの絵が正解かはわかりませんがね!

ぶれない「軸」をつくっていく挑戦は、まだ道半ば

まだまだ訓練中です。いや、終わりはないのかもしれませんね。「自分の軸を持つ」ということを意識する中で、自分自身の判断や行動において大切にしたい基準が、

「相手が喜ぶか」

であることに気づきました。これに気づけたのはなんだか嬉しかったです。さらに「相手が喜ぶか」を基準とした選択や行動は、「自分がされて嬉しい」ことでもあります。なので、相手のためにしていることでも、自分も幸せな気持ちになります。

また、何か考える時にも、常識を疑い、本質をとらえ、常に「~でありたい」を基準に考えていきたいですね。それは、まさに、どんなふうに考えるのが「自分にとって美しいのか」を突き詰めていくことだと思います。

そのためには、いろんな本を読む、新しいことに挑戦する、他者と意見を交わす、このようなことを通して、自分の知識や経験、感性を豊かにしていく必要があると思います。
その一つとして、行ったことのなかった美術館にも行ってみようと思ったわけです。

最近「ミステリと言う勿れ」というドラマをがやっていました。菅田将暉さん演じる久能整君なんかは、まったくぶれない、極太な軸をもっていると思うんです。
常識を疑い、自分はどういう人間でありたいか、常に自分の軸で考え続けている姿に、ものすごく惹かれました。

「自分の軸」は、自分を、他者を豊かにしていく、素晴らしい武器だと思います!

皆さんはどんな軸をもっていますか?
そんなことを考えるきっかけになれば嬉しいです!

Text by うちだ

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