見出し画像

片端を着色した熟竹

(日本語訳)
竹に閉じ込められた炭素が叫び、
重力に沿って縦に裂ける

閉じ込められた炭素が叫び、
緑色が濃くなる

また炭素が叫ぶ
少し薄い色に取って代わられる

まだ叫び足りない
黒色が重力で雨となる
それは炭素だけに許された黒色

五感的無菌な都市生活空間には熟した竹の居場所はないのだが、
端面を人工的紫色に塗して、
そこに割って入る
リミナル空間で竹が叫ぶ