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音楽の釈義

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ソウルミュージックにハマってから私はブラックミュージック独特の「うねるグルーヴ」に夢中になり、ソウルを始点として音楽の探求(ディグ)を続けている。『音楽の釈義』では、そんな探求…
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2023年2月の記事一覧

音楽の釈義 #6 СОЮЗの宇宙瞑目

音楽の釈義 #6 СОЮЗの宇宙瞑目

#6 СОЮЗの宇宙瞑目

 『音楽の釈義』第六回はベラルーシのバンド、СОЮЗ(英SOYUZ / 和ソユーズ)。

▼ SF世界×ブラジル音楽
 'Мируз"を聞いてみよう。イントロはブラジル音楽の風合いを持つGt.。すぐにDr.と一緒にJazz Funk的フレーズを奏でる籠ったBa.が合流する。Ba.はIndie Rockのような埃っぽさがあり、弦振動の映像が浮かぶようなウッドベース然とした

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音楽の釈義 #5 Pino Palladinoの目盛り

音楽の釈義 #5 Pino Palladinoの目盛り

#5 Pino Palladinoの目盛り

 『音楽の釈義』第五回はウェールズ出身のベーシスト、Pino Palladino。(画像右:Pino Palladino、左:Blake Mills)

▼奇抜な目盛り
 "Chicken Grease"を聞いてみよう。クロック信号としてのハイハットを基準に弱拍にクラップ、弱拍の後に小刻みのキックが置かれる。Gt.は簡単なフレーズを繰り返すことでD'A

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