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歌詞を読む67 「 天灯鬼 」

「 天灯鬼(てんとうき) 」


夜の夜中の牛の刻
輝く輝く金の珠(たま)
人の願いと空の星
輝く輝く金の珠

「あれが欲しくてたまらない
 こっそりこっそりもらいたい」

彼の願いは空の星
哀しい哀しい天灯鬼

ぽつりぽつり 灯りがともる
ぱくりぱくり 灯りが消える

僕は醜い 僕は醜い
灯食べても光れない
鏡こわして 鏡こわして
光りたいのに光れない

朝の朝日の真ん中で
悲しい悲しい天灯鬼
「これは罰なの? いつかの罪の…」
がっかりがっかり諦める

ぽとりぽとり 涙が落ちる
ぱくりぱくり 涙が消える

僕は醜い 僕は醜い
涙たべてもしょうがない
お水飲ませて お水飲ませて
のどが渇くよ 歩けない

のそりのそり 池についたら
ごくりごくり 池をみながら

僕は醜い 僕は醜い
体も心も今も昔も
鏡こわして 鏡こわして
一字なければ神だから

涙飲みきり 池も飲みきり
天を仰いで立ちつくす
「神を殺して 神を殺して」
昔叫んだ彼の口

神よ来ないで 神よ来ないで
泣いて叫べど もう遅い
僕を壊して僕を壊して
罪の償い とりしゃんせ

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