見出し画像

駅北ラボ#007-3 小林紘大が語る"プロセスメイキングを意識したプランづくり&実践"(前編)

ミーティング#007part1・2につづいて
今回は参加者それぞれがプランの組み立て方を学びました!

ミーティング#007part1・2のおさらいはこちらから↓↓↓


小林紘大が語る! 「プランづくり」のポイント

駅北ラボマネージャ・小林紘大が、実践をもとに熱く語っています!

駅北ラボマネージャ・小林紘大より

「まず、自己紹介から!

小林紘大と申します。新潟市在住の建築士です。
糸魚川へ関わるきっかけは、
2019年と2020年に開かれたリノベーションスクールです。
そこで糸魚川との縁ができ、毎年ずっと関わっています。

現在は、月1回は糸魚川に来ています
去年から駅北ラボのマネージャも務めています。

駅北ラボ以外にも、
3M(さんえむ)プロジェクトのクラウドファンディングに関わっています。
是非皆さんご支援ください(笑)。
建築以外の案件も含めて約30件が同時に動いていて
色々な企画に関わっています。」

そんな、新潟県をまたにかけて活躍中の小林マネージャは、
実践の中で事業をつくる3つのポイントを語ります。

「1つ目
プロセスを発信していくことです。
企画段階から情報発信をめちゃくちゃ意識して、
サービス開始前からファンがいる状態をつくります。

2つ目
関係者を巻き込んで協働することです
一人ではできないので、プラン段階から仲間づくりを意識します。

3つ目
その場の雰囲気とか、「場」とか、
リアルなもの、ここでしかないもの、糸魚川にしかないもの、
その場所の素材を必ず活かすことです。」


そのプランのターゲットは誰?

みんなのためにやる必要はない!

「プランを考えていると、よく「みんな」と言ってしまうんですが、
「みんな」というワードを禁止していて、
100の「いいね」が集まるよりも、10の「超いいね」が集まるように
内容を精査していきます。

誰に向けて、誰の問題解決をしているのか。
誰のお困りごとを解決しているのか、誰が喜んでいるのか、
ということをしっかりと決めることを意識しています。

つまり、町のコンテンツ、糸魚川の魅力、駅北の魅力、歴史などを含め
ターゲットのインタビューをしていきながら、
まちのコンテンツを丁寧に読み解いていきます。
決して思いつきや勢い、ものまねにならないようにします!」


事例1 フレンチカレーとお菓子の店 Pino(新潟市)


ここからは、小林マネージャが実際に手掛けた取組みのお話です。
実際の成功事例、非常に面白く、勉強になりました(^^♪

フレンチカレーとお菓子の店Pino

新潟市のフレンチカレーとお菓子の店「 Pino」は
もともと地域にあった空き物件が舞台です。
長く愛されるお店を作るために、プロセスメイキングを大事にして
26歳の夫婦と僕でプランを立てました。

きっかけは、「ここにカレーとお菓子の店をつくりたい」と相談を受けたことです。
そこからてこの話が始まりました。

最初に現地を見に行って、
「こんな感じにしたら良いんじゃないか」というスケッチを描きました。
外壁には、木を貼って印象的な存在にできるのではないかと考えました。

三角の立面を生かす木質系外壁とリバーサイド

コロナ禍でテイクアウトもできるようにしたかったので、
テイクアウトとイートインの窓口を設計の中に組み込んで、
大きいテーブルをドンと置くことにしました

激しい改装・・・外に木を貼ったり、
大きいテーブルを置いたりするのに、
不動産オーナーに何と言おうかなと。
何より費用もかかります。

その対策としては・・・「オーナーも仲間にしちゃえ」です(笑)

物件オーナーにプレゼンテーションを実施

オーナーにプレゼンをすることにし、
プレゼンの際には、売り出す予定のカレーも食べてもらいました。
結果は・・・大好評をいただきました(笑)

その他にも、
マーケットやマルシェにどんどん出店して、
「Pino」というステッカーを作って販売したり
テストマーケティングという形を実施し、インスタグラムで発信して、
フォロワー1500ぐらいから結構バズり、
ファンがいる状態を作ることができました。

早めにタイトルやロゴを決めてデザイン投資ができると、目標ができます。

また、今回は、
オーナー夫婦、建築のチーム、工務店、デザイナー、全員のSlackを作り、
打合せの様子を見える見える化して、ワンチーム感が出るようにしました 。
誰がどの役割をするか、この辺で出番が来るなとか、
その流れとゴールを決めておくとチームの結束力があがります。

オープン前から取材されるようにする作戦も練って、
プロセス発信ということで皆で壁を塗りました。

オープン前からファンが増える!人とも繋がれる!

建築コストが限られていたのですが、
オープン当初からフォロワーが1000を超え、
取材インタビュー記事が上がっているという状況を作りました。
また、オーナーの理解をいただいて、
工事期間が延びても家賃が発生しない状況を実現できました。

その結果、良いスタートダッシュを切ることができました!

事業を作る上で大事なこと

とくに、(1)プロセスを意識したプランづくり・実践のポイントは、
〇プロセスを発信し、
 オーナーさえ仲間に巻き込み、共感者を得る
〇店を始める前からファンや応援者を付けておくことで 開店後の集客作る
「店舗ロゴ作成&それを利用した SNS アカウント始動 」
→ 認知拡大 ・イベントにて商品の試験販売 → サービスブラッシュアップ
〇メディアの活用
です。
プロセスメイキングを意識した実践、ぜひやってみてください!!」


Pinoさんと小林マネージャの実践、いかがだったでしょうか?
次回は、新潟市古町を舞台にした「8BAN EVENING MARKET」のお話。
ガレージにサウナとマーケットが出現します。

そして、プランづくりのコツのまとめもあります。
ぜひ、お楽しみに!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?