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ミーティング#003~現状を共有する~【5越の丸茄子プロジェクト・エンディング】

こんにちは!

この記事を見つけてくださりありがとうございます。

前記事に引き続き、糸魚川駅北エリアで活動する団体へのインタビューと、それに対しての意見・質問交換などを行った、ミーティング#003の模様をお伝えします。


今回は越の丸茄子プロモーションです。


【インタビュー】ー地産地消への舵取りー


――――自己紹介をお願いします。

JAひすいで働いている小野です。窓口ではなく、営農部という部署で越の丸茄子の担当をしています。

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――――越の丸茄子担当とはどんなことをしているんですか?

15件の農家さんの、茄子を育てるところから販売までをチェック・サポートしています。

春から苗の管理をし、害虫などの対処方法や、東京への出荷、ネット販売のサポートをしています。


――――この活動はどれほどされているんですか?

採れたものの出荷先が、東京の料亭や旅館だったので、新型コロナウイルスの影響をもろに受けました。普段の値の6割で販売することになり、高く取り扱えなくなりました。

そこで、地元糸魚川での消費を増やそうと動き出しました。


――――今までは糸魚川での販売が少なかったということですか?

私が子どもの頃は、名前は聞いたことあるけど、見たことも食べたこともなかったです。

コロナ禍前から、地元での消費を増やしたら良いのにとは思っていました。


――――地元消費を刺激するためにどんなことをされてきましたか?

まず、味を知ってもらうことが必要だと思い、まるっとナスティバルを開催しました。

キターレのシェアキッチンに入っている2店舗に、越の丸茄子を使った特別メニューを考えてもらい、さらに自分たちで越の丸茄子を使ったドリンクを考え、上越の料理教室などをされているstudio anello(スタジオアネロ)さんにスイーツを作って頂きました。

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――――手応えはいかがでしたか?

たくさんの人に来て頂けたし、こんな食べ方もあるんだ、という発見があったのではないかと思います。

分かりやすい反響は無かったですが、じわじわと広がってるように感じます。


――――今後の方向性はどのように考えていますか?

絶賛模索中です笑

小分けでの販売や、新しい食べ方など、考えてはいるのですが、手が回らないのが現状です。

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――――課題はなんでしょうか?

他の茄子の産地と比べると生産量が少ないので、販売店に営業をかけても、そもそも生産できるかが懸念されます。

40年前から生産が始まったのですが30代に始められた方が70代。生産者を増やしていきたいです。


――――伝えておきたいことはありますか?

口コミで越の丸茄子の良さを広げることが重要だと思っています。

店頭に置かせて頂いて、地元で適正価格で取引されるようにどうぞご協力お願いします。


――――ちなみに越の丸茄子はどこで手に入るんでしょうか?

食彩館で販売しています。

質の良い「A品」と呼ばれるものはネットショップに、贈答用で用意しています。

購入はこちらから。


【意見交換】ー生産を始めることの難しさー


ー(飲食関係の仕事の方)越の丸茄子はよく使わせて頂いてます。京都から来てくださったお客様が、京茄子を思い出させるようでとても美味しいと言っていました。私も、越の丸茄子をもっと発信していきたいと思いました。

ー私も普段農業に携わっているので、生産者を増やすということの難しさがよく分かります。会社でも越の丸茄子を作ったことはあったのですが、毎日収獲しなければならなくて、稲作と並行してするのは難しいということでやめました。

また、普及する難しさとして、今越の丸茄子を作っている農家さんたちは、もう何年もつくられているプロなので、そこに簡単に手を挙げられないというもどかしさを感じます。


【小林マネージャーからの提案】ーつまり、課題は?ー


生産から販売までを手がける、これはいわゆる第6次産業ですよね。

地元の認知を課題とは言っていたのですが、ターゲットマーケティングもありだと思いました。『20代女子』など、ぐっと絞ってしまう。そうしたらもう映えをとにかく狙っていく路線になります。


また、聞いていると課題の細分化が大事だと感じました。

地域内消費が果たして本当に少ないのか(参加者の糸魚川在住者は全員食べたことがあった)、生産者の高齢化や出荷時期が限定されていることは本当に問題点なのか。

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認知を広げさらに、ファンをつくって客単価をあげるという手法も良いと思います。丸茄子のことを知った時は、「ふーん」から始まります。他の商品と差別化し、その後感動体験を重ねることで、世界観に共感してくれるファンをつくることができます

参考にしてみてください。



何故始めたか、何故やるか。

最後のまとめを、小林マネージャーが話しました。


みなさん「WHYから始めよ!」という本は知っていますか?

なぜやってるかを明確にし、さらに意識として常に持つことが大事だという内容です。

そもそもなんでだっけ、なんでやってるんだっけ、というのを分かりやすく書いておく。普段メンバーが集まるような場所でも良いし、SNS等のプロフィール欄などでも。

自分たちが知っているのはもちろんですが、支援してくれてる人たちに、なぜやるか、なんのためにやってるかが明確に伝わっていると、さらに活気づくと思います。


最後に、参加者全員がそれぞれの団体に宛てて書いたフィードバックの紙を交換して会が終わりました。

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まとめ

駅北ラボミーティングも今回の#003で折り返しを迎えました。参加者同士、マネージャーと参加者の交流やつながりも増えてきました。

現状を共有する――ということで、活動内容や想い、加えて悩みや課題を言い合うことができました。

意見交換やマネージャーからの提案によって得た気付きを、これからの活動に取り入れ、駅北エリア、さらに進んでいきます。


(文:磯野絵里)

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