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2019年3月31日 今朝の一枚

昨晩、開催されていた、IAAF WORLD CROSS COUNTRY CHAMPIONSHIPS AARHUS 2019 のライブ配信がとにかくすごかった。U-20の男女そして、シニア男女4組が同じコースをぐるぐるまわるこのレース。単にコースにカメラをおいて中継するのではなく、はっきりと制作者の意図が感じられるスポーツ中継となっていました。挙げていけば切りがないのですが、例えば大きなヘアピンカーブ。まずはこの全景を入れるためのレンズのチョイス。

そしてクレーンカメラで高さをかえながら「寄り」「引き」を見せることで、トップ集団をワンショットで長い時間追っていき、坂を登り始めたら、すぐさま引きの絵に切替えて、後続との差をわかりやすくする。コースの高低差をしっかり理解させ、「ここ切り替えがきついところですよ」と伝えながら、こんな雄大な自然の中でありながら、整備されたクロスカントリーコースなんですよ。というコースそのものや地域の魅力を伝えることにも成功している。ライブ配信のオープニングにIAAF会長のセバスチャン・コーのとなりに、この街の市長が列席していたことからも、スポーツ観光をも視野に入っているのでしょう。IAAFが次々とさまざまな分野で改革を打ち出していっていることがわかります。

そして、ヘアピンカーブのカット割りを観て思ったのです。
「ああ、これは箱根駅伝だ」と。
箱根駅伝5区、6区での函嶺洞門、早川でのクレーン映像。
4区、7区での二宮での俯瞰のような固定点の役割。
このコースを徹底的に研究して考えた演出家がいるはず。
作ったの誰だ?ということが気になって探してみたら
クレジットがこれ。

「IAAF PRODUCTIONS」とあります。つまり、地元の放送局が作った映像をライブ配信しているのではなく、IAAF制作による映像だということ。つまり、陸上競技に特化して魅力的に放送していくスタッフがIAAFにいるということなのです。(カメラマンやクルーや機材は地元から調達したでしょうが)サッカーのFIFA同様、IAAFがコンテンツを自分たちで制作し、世界中に放映権を売っていく。日本体育大学放送部(そんなものはないでしょうが笑)が日体大記録会を自分たちで作ってライブ配信をする。みたいな時代もいつかは来るのかな?EKIDEN Newsも八王子LDでライブ配信の実績はありますから、関係者の方、もしこちらをご覧いただいていたら日体大もやりますので、お声がけください(笑)

今朝の一枚は福岡クロカンのもの。東海大小松選手は世界クロカンでもスタートからトップにくらいついていきましたが、ここでも先頭を走る塩尻選手についていっている。あの飛び出しは「小松選手のスタイル」なんだなと。
そしてこのツイート。

こうやって世界との距離を縮めていく。面白いじゃないですか!
それでは今日もよい一日を。



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