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1時間走り続けるということ

市民ランナーによるトラック・レース、OTTこと、オトナのタイムトライアルの参加資格には「30分以上歩き続けたり走り続けることができる方」という一文を添えてます。

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これは持ちタイムによって足切りがあるエリートランナーだけのレースでなく、走り始めたばかりの人でも制限時間などを気にすることなく参加できるようにしたかったから。とはいえ、30分歩きつづけたり、走り続けたりすることができる体力をつけてからエントリーしてくださいね。というメッセージでもあります。毎日30分歩いている人であれば、1500mを走ることは可能でしょうし、毎日30分走っている人ならば、5000mを走ることはさほどむずかしくないと考えたからです。

4月1日、東京ドームで開催される「東京ドームシティラン」は1周700mの東京ドーム外周を1時間走り続けるというイベントです。タイムや着順を競うわけでもなく、「1時間で東京ドーム何個分走れるか?」という企画なのですが、一番大事なことは「1時間走り続けること」にあります。

走り始めたばかりのころ、「1時間」という単位がとてつもなく高いハードルだったことを覚えています。「結構、走ったぞ」と思って時計をみても、まだ30分。なかなか時間が経ちません。フルマラソンだとサブ4でも4時間、世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手でも2時間は走り続けることになります。フルマラソンとは、長い距離を走ることよりも、長い時間走り続けることの方が大変だということにはじめて気付かされるのです。

果てしなく遠い道と思われるフルマラソン完走への最初の大きな壁は「1時間走り続けること」。(と、数多くの先輩ランナーたちが同意してくれるはず)1時間走り続けることができたら、フルマラソンの完走はほぼ視界にとらえたといっても過言ではありません。それくらい「1時間の壁」は髙くて分厚い。一人ぼっちで1時間走り続けるのは孤独な戦いですが、みんなでわいわい走ればあっという間に時間もすぎるはず。ですので、「密かにフルマラソンの完走を狙ってる」という方にもぜひおすすめです。

中止や延期となったマラソン大会の代替レースとしてシリアスに走ってみたいランナーも、トレーニングの一環として同じペースを刻みたいというランナーも、まずは1時間ゆっくりでも歩かずに走り続けてみたいというランナーも一緒に走りましょう。

東京ドームシティランのコース図はこんな感じです。給水ポイントも用意しますので、はじめて長距離を走る方も安心してエントリーしてください。

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緊急事態宣言が長引いて夜の開催が難しくなるか心配してたのですが、クローズドコースを設営するので、感染予防対策をしっかりとって安心・安全に開催できそうです。まもなくエントリーは締め切りです。仕事終わりや学校帰りにドームに集まって一緒に1時間走りましょう。走り終えたあとのドリンクはうまいにきまってます。

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