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# 2 私にとってのサイドFIRE

そもそもFIREとは

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの略称であり、「経済的自立と早期退職」を意味するキーワードのことです。

数年前から米国、そして欧州へと広がりを見せたFIREは全世界に拡大し、日本でも実践しようとする人が増えているようで、私もそうした生き方を目指しています。

私なりの解釈では、とにかく資産を増やして、増やした資産を資産運用をして、運用益で完全に生活費が賄えるようになる状態が、FIREを達成した状態だと思っています。

ただし、問題となるのが経済的自立ができるようになるために、いくら必要かという点です。いわゆる「4%ルール」(詳細は、他のクリエイターさんが記載していましたので、ここでは詳しく触れません)を守ろうとすると、約1億円の総資産が必要になるといわれています。(もちろんリスク許容度と個人の生活費に応じて、変動します)

もちろん最終的には1億円を目指したいのですが、今から少なくとも10年くらいはかかると考えると、目標にするには遠くて、大きすぎると感じました。

サイドFIREとは

そこで、FIREではなくサイドFIREを目指すことにしました。サイドFIREとは資産運用から得た収益で生活費の半分を賄い、残りは働いて稼ぐという状態だと思っています。毎月20万円の生活費がかかり、4%の資産運用益を得られるとすると、資産3,000万円に達すればこの状態を実現できると言われています。(そのため、私の目標もまずは資産3,000万円としています)

私にとってのサイドFIREとは

上記は一般的な定義ですが、私にとってのサイドFIREの意味合いは少し違っています。私にとっての意味は、、、

「精神的にお金に囚われなくなる状態」

に到達することだと思っています。

あくまで推測ですが、私の場合、生活費はこれまで家計簿で調べてきた結果、 100万円~ 150万円ぐらいあれば無理なく生活できることがわかっているので、資産3000万円を上手く運用できれば生活費のほとんどを運用益でカバーできると思っています。

また、そうした状態になれば、給料のほとんどを自由に使いたいように使ってもいいと思えるのではないかと思っています。そして、その心境にたどりつけば、毎日が本当に楽しくなるような気がしています。

また、そうした前向きな理由とは逆に、後ろ向きな理由もあります。それは、今の地位やお金を手放したくないから、自らが望まない環境に居続けなければならなくなることのリスクを減らすことです。

幸いにも、私は現職の仕事にやりがいを感じることができており、待遇にも満足しています。周りとの関係性も良好なので、たとえ資産3,000万円に到達したとしても現在の環境と変わらなければ、喜んで仕事を続けられたらと思っています。

それなのになぜサイドFIREを目指すのかと言うと、自分の人生におけるリスクをヘッジしたいからです。どういうことかと言うと、これだけ激しくそして早く環境が変わる時代において、いつどのように自分の職場環境が変わるかがわからないからです。ある日突然、今とは違う環境になり、苦手な上司や同僚や後輩と仕事をしなければならなくなったとき、今の地位やお金を手放したくないと言うだけで、その環境を受け入れることがしたくないのです。

つまり、自分の大切な一度きりの人生を、外部の環境の変化にできる限り依存したくないのです。自分の人生は、自分がコントロールできるんだと言う実感が欲しいのだと思います。だからこそ、周囲の環境が良ければ、自らその環境で働くことを積極的に選び、そして給料を自由に使えれば何よりですし、逆に周囲の環境が悪くなれば、自らその環境から抜けることを選べる、そんな状況に辿り着きたいです。

もちろん、人によっては、資産ではなく仕事のスキルを磨くことで自らの市場価値を高め、常に主体的に環境を選べるようになれると考える人もいると思います。それはそれで大切なことだと思いますし、1つの考え方だと思います。なので、資産を増やし、お金に囚われなくなったら、自分が本当にやりたいことや得意なことにフォーカスして、スキルを磨いて今以上に仕事を充実することができればいいなと思っています。

以上が、私にとってのサイドFIREの位置づけです。

皆さんにとってのFIREはどんな意味合いですか。

まだ到達していない私が言うのもなんですが、先人の皆さんの考えを拝見すると、FIREはあくまで人生の手段であり、目的ではないと言う方が多い気がします。実際、FIREした後にやることがなくて結局仕事を再開する人は少なくないようです。(仕事は、貴重な人的資本や社会資本の土台となるからだと思います。この辺りについての記事も後々書ければなと思っています。)

私も引き続きなぜFIREに魅了されるのか問い続けていきたいと思います。この投稿が皆さんにとってのFIREを考えるきっかけになれば幸いです。

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