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暮らしのうつくしさを楽しみ地域の価値をあげる3日間 in 西和賀レポート④

愛媛から西和賀に帰ってから

ゲストハウス開業合宿を終えて、西和賀に帰ってきてから、自分の本当にやりたいことってなんだろうかと深く考えることが多くなった。

宿?、ネイチャーガイド?、西和賀大使?、まちづくり?

仕事に身が入らなくなってきており、かといって今までやってきた鳳鳴館との関わりも少なくなってきた。しかし、ゲストハウス開業合宿へも皆様から寄付金をいただき学んできたということもある。どうしようか。
そんなときアースキューブジャパンの中村さんからメッセージが来た。

9月中旬に山形と秋田に行けそうです。よかったらトークイベントして貰えないかな?

モヤモヤしていた心が動き出した。

中村さんを西和賀に呼びたい。呼んでまちづくりプレイヤーに火を付けてもらい、これから自分のやりたいモヤモヤしたことを加速させたい。

愛情と自信と誇りに満ち溢れたふるさと西和賀というビジョンに向かって。

ネビラキ始まる季節

結果から言わせていただくと、9月に中村さんを呼んでトークイベントをする予定は流れてしまいました。いろいろ予算の都合がつかなかったのもありますが、自分の中の心がまだ決まっていなかったからです。しかし、10月に前の会社を辞めると決意し、それからはこれから何をしたいかという自分への問いに素直に動こうと思いました。

仕事を2月に辞め、これからどうしようかと思っていたときに決めました。

せっかく愛媛まで行って知り合ってきた中村さんを西和賀に呼んで、合宿をしよう。

時期は3月。根開きの始まる季節で、年度末の忙しい時期という不安はありましたが、中村さんのスケジュールの調整がとれ、お呼びすることが決まりました。

企画した目的と内容は以下の通り。

目的

①西和賀町におけるプレイヤーの火付け
②町外のローカルプレイヤーとの連帯

内容

Day1 中村功芳氏講演会(シンポジウム)
Day2 西和賀の『美』探し(フィールドワーク)
Day2 night 中村功芳氏×高鷹政明氏対談(トークセッション)
Day3 駅前エリアの価値を上げるにはどうしたらいいかを具現化する車座(ワークショップ)

まちづくりに10年くらい関わってきて、結局の所はいかに主体性を持ったプレイヤーがいるかどうかが鍵だというのは痛いくらいわかっていました。

飲み会で出る上司や会社、行政、議員、県、国に対しての不満。

仕組み的な問題も多くあり、自分の力では解決できないことばかりなのかもしれません。しかし、これからは流行りで生きていく地域社会では持続していくことはないと思っていました。中央から流れる交付税や制度に頼っていては、なにかうまく行かなかったとき、傍観者になるか、批判者になるかのどちらかしかないというのは人口減少が1番進む西和賀で痛いというほど見てきました。課題にぶつかったとき、どう解決できるかを自分の頭で考え、行動に移せるプレイヤーが一人でも多く町の中にいることが大切なんです。

正直に言いますと、やると決めてからも参加者を集めるのには苦労しました。西和賀町はI・Uターン者は増えてきておりますが、行動に移しているプレイヤーは正直少なかったです。20代〜30代で起業を志す人はほぼいなくて、こういう企画をしているから参加してくださいというお願いまわりに言っても、半分は興味を持っていただけませんでした。平日開催の年度末ということもあり、開催は時期尚早だったかなと思ったこともありました。

しかし、集落の飲み会やUターンで戻ってきている同世代のところに足繁く通っていくうちに、興味を持ってくれる人が1人また1人と増えていったのです。60代〜上の世代の方々からは「若いもんが言うなら応援するよ」と温かい声もかけてもらいました。

そうして、プログラム1週間前にはなんと2日目の山人社長との対談イベントは50席が満員御礼。プログラムの方も開催当日までに定員10名が満員となりました。町外・町内のバランスもよくて、ネビラキ立ち上げ初っ端のイベントとしては面白いことになる予感しかしませんでした。

そして3月26日、なごり雪のような雪が降り始めるころ、中村さんがほっとゆだ駅に降り立ちました。

つづく

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