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更年期のイメージ

「更年期」という言葉をネガティブに捉えている女性は少なくないと思います。

「○○が痛くて整形外科に行ったら異常がなくて、医者に更年期だからじゃないかと言われた。」
「悲しいことがあって夫に話を聞いてもらいたいのに、更年期だろうと真面目に取り合ってくれない。」
「母親を見ていて、更年期障害が怖い。」

こういった話は、実際に周囲の人達から聞いたお話です。
もちろん楽しそうに聞かせてくれているわけではなく、少し悲しそうだったり怒っていたりします。

実は「更年期」は、「成長期」や「思春期」などと同じ、発達段階の一つに過ぎないのに、なぜ「更年期」だけがしょっぱいイメージが付き纏ってしまうのでしょうか。

更年期の当事者も、その言葉にネガティブなイメージを持っていることがあります。
先の整形外科医の言葉は全く悪気がないのですが、受け取り手によっては見放されたような気持ちになってしまうのかもしれません。
(更年期のホルモン変化によって、整形外科的な痛みが出ることがあるのです。)

更年期は誰しも通る普通の道なのです。

なので、「私は更年期無かった。」という表現は正確ではないのです。

おそらく、「更年期」と「更年期症状」が混同されているのでしょうね。

更年期とは、閉経の前後5年間のトータル10年のことを言います。
日本人の平均閉経は50歳なので、大体45歳から55歳が更年期にあたります。

更年期症状は人によって様々なのに、「不定愁訴」などとまとめられてしまうこともあり、女性に屈辱的な感覚を与えてしまうのかもしれません。

女性は人生の中で大きなホルモンバランスの変化を経験します。

初潮を迎える時
妊娠から出産
閉経を迎える時

ストレスフルな現代社会で副腎疲労の人口が増えている中で、ホルモンの変化が日常に耐え難い苦痛を与えているケースが増えています。
この時期に男性に理解されない感覚を感じることが多いのですね。

更年期は女性として当然通る道。
辛い症状があるとしたら、これまでとても頑張って来たのだと思ってください。

気持ちが落ち込んだり、あちこち痛かったり、そんな自分を愛してください。
栄養をとって、運動して、よく寝ましょう。
そして更年期を迎えた自分に満足しましょう。

「ここまで来たかぁ。色々あったなぁ〜!この体とも長い付き合いだなぁ。」
「ホルモンの変化に戸惑ってるな、よしよし。」

最後のホルモン変化を楽しみましょう。

男にはわからないこの変化、私も真っ最中です。
急に体が熱くなることがあって、冬でも窓を開けることがありました。
夫はかなり寒かったようなのですが、何も言わずに耐えていたようです。

そんな私が夫と二人、春山のトレッキング(とはいえ雪はどっぷり)に行こうとした時に「暑いな」と感じて結構な薄着で準備していました。

少し遅れて準備を始めた夫に「外結構暑いから今日は薄着でいいよ。」と言ったところ、「温度感覚おかしい人の言うことは信じない。」と静かに言われました。

彼は正しい。

実際夫は普通に冬の装いで快適そうであり、私は薄着なのに汗だくでした。
面白いです。




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