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話してるようで話してなかった


私は今子育てをしている。手のかかる赤ちゃんもいるし、少し大きくなったけどまだまだ目が離せないお姉ちゃんもいる。


そんな子どもたちと毎日会話をしていない、なんてことはなかった。


ママ、本読みたい、って言ったら読み聞かせもするし、ご飯の準備手伝う!って言ってきたらじゃあこれとこれやって…って一緒に関わりながら話をしていた。


でも大部分は

着替えるよ、歯を磨くよ、トイレ行った?
ご飯あとちょっと食べちゃって、などなど。


幼稚園でどんなことあった?
んー、今日はお歌歌った


話した気になっていたけど、なんかあんまりちゃんとした会話してなかった、と気づいた。


寝る前に、いつもだったらおやすみ〜と言ったら隣同士の布団で私は静かに横になって、娘が寝るのを待つ。早く寝ないかな〜なんて思いながらケータイを眺めたり。


今日はなんとなく、本当に気分でケータイを置いて娘の布団に一緒にゴロンとしてみた。

驚いた。
横に寝るとこんなに大きくなっちゃったんだ…。


添い寝してた頃は私の肩ぐらいから膝までにおさまるくらいの大きさだったように思う。
今は長く伸びた足が膝下に当たった。

えー!娘ちゃんこんなに大きくなっちゃったの?
だって前はこんくらいだったよ!

そぉだよ〜だってもう4歳だもん!もう小さくないんだよぉ〜
と照れながら娘は言っていた。


毎日ちょっとした時に持ち上げたり、抱っこしたりしてなかったわけじゃないけど、なんだかその大きさにすごくびっくりした。


それから娘が色々幼稚園で起きた出来事や好きなもののことを話してくれた。

仲のいいお友達とプリキュアごっこか、おうちごっこかで喧嘩をしたけど「きりかえた」こと。
2人ともお友達と遊びたい!ってところで気持ちがひとつになって一緒に遊んだこと。


困ったことをしてくるお友達がいるけどお話したりあれこれどうしたらいいか考えながら過ごしていること。
困ることはあるけど、なんか頼りにしてくれてるのかも?って思うことがあること。


ピンクと水色が1番好きだったのに今は紫と黄色が好きなこと。でもピンクと水色も好きなこと。お友達は黄色が好きなこと。


滑り台を仲良し3人で使いたかったから、とおせんぼしたの!そしたらね、みんなのだよ!ってお友達が言ってて、恐竜が好きなあの子は怪獣になってたんだ〜


話してる娘の声は可愛くて、穏やかで、そして優しかった。時には喧嘩しながらも、でも楽しくて、お友達のことを大事にしてるんだろうなと感じる。


こんな声で話すのか…!


私も娘もしたかったお話が、普段のやるべきことの声かけでいっぱいになってしまっていたんだって気づいた。
ねぇ〇〇やったの?さっきから何回も言ってるよ!
返事は決まってわかってる!!と強気な口調だった。


なんて勿体無いことをしていたんだろう。


寝る時間を30分過ぎてしまったけど、そんなことより娘ちゃんとの会話を楽しみたかったのでちょびっと夜更かしした。


満足したのか、続きはまた明日♪と娘が言って、しばらくしたらすぐ寝た。



そういえば娘が図書館で借りた絵本でいくつかリピ借りしている絵本があった。


その中の一冊に、『てっかくん』


という絵本がある。
鉄火巻きのてっかくんのママと、やんちゃなてっかくんのお話で、読み聞かせをするとちょっと耳が痛いところがある。


なんか今日はてっかくんのお話の中心に触れた気がした。


もっと今しかできないお話をいっぱいしたいと思った。


読んでいただきありがとうございました!

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