見出し画像

Amazonなど大手テック企業の持続的な成長戦略、フライホイール効果のまとめ(6例)

FastLabelというスタートアップで働いている上田です。自社の成長戦略を考えるに当たって、AmazonやUber、Atlassianなど、アメリカの大手テック企業のFlywheel Effect(フライホイール効果)を調べたのでnoteにまとめてみました。(*必ずしも企業が正式に出しているモノではないため参考程度にみてください。)

フライホイール効果とは?

フライホイールはもともと円盤状の機械の部品のことで、回転力をエネルギーとして蓄積できます。フライホイールを少しずつ回し続けると、だんだんと回転速度は増していき、十分なエネルギーが蓄積され、それ自体で回転が保たれる現象のことをフライホイール効果と呼びます。

画像7

企業活動でも、フライホイールのように一度回り始めると、ビジネスの成長が持続するような仕組みを、自分たちで理解し、実践することが重要になります。

Amazon

Amazonでは、「顧客に多くの商品の選択肢を持たせ、できる限り低い価格で提供する」ことが顧客の高い満足度に繋がると考えています。顧客の満足度が上がることで、商品の取引量が増加します。取引量が増加することで、販売企業の増加に繋がり、商品の品揃えがより豊富になります。これがさらなる顧客満足度の増加に繋がることで、サイクルが回り、事業の成長が持続する仕組みになっています。

图片1

Uber

配車アプリのUberでは、「低価格とより早いピックアップ(配車)」がより多くのユーザーの需要になるというアイディアがもとになっています。ユーザーの需要が増えると、ドライバーが増え、ドライバーが増えると、地図上でUberがカバーしている(利用できる)領域の増加に繋がります。これが、より早いピックアップに繋がり、ドライバーのダウンタイム(稼働していない時間)の現象に繋がり、より低価格でユーザーにサービスを提供できるようになります。

画像6

Atlassian

ソフトウェア開発者向けにコラボレーションツールを提供しているAtlassianでは、「良い製品 × 低価格 × 販売の自動化」が、より多くの販売になるというアイディアです。そのため、サービスの販売はオンラインのみで、透明性のある価格(ユーザー数による課金でボリュームディスカウントもないため、販売プロセスに営業マンが介在しない価格設計)にすることで、販売プロセスを自動化しています。

画像3

Door Dash

Door Dashはフードデリバリーサービスを提供している企業です。アプリに登録されている「ダッシャー」と呼ぶ配達員が、レストランの食事をユーザーに届けるサービスを米国やカナダで提供しています。

この領域では、ウーバーイーツが先駆者ですが、Door Dashでは、Walmartと提携を結ぶことで、認知度の向上と共に、日用品なども配達することで、より多くの商品を取り扱い、顧客の満足度工場に繋がっているようです。

スクリーンショット 2021-02-07 21.59.00

Netflix

Netflixは、「ハウスオブカード」などに代表される、オリジナルコンテンツを提供することで、ユーザーのエンゲージメントが上がると考えています。エンゲージメントが上がると、新規のユーザーを引きつけ、また既存ユーザーのリテンションにも繋がります。ユーザーが増えると、データが増えます。それを分析することで、より良いオリジナルコンテンツの制作ができ、事業の成長のサイクルが回る仕組みです。

スクリーンショット 2021-02-07 22.09.48

その他(Microsoft、Google、Walmartなど)

英語が読める方はこちらを読むことをお勧めします。ネットワーク効果や規模の経済、ブランディングと関連づけて、フライホイール効果を理解できます。

最後に

今回自社の成長戦略を考える上で、有名なテック企業ののフライホイール効果を調べてみました。将来的には、自分たちの事業のフライホイール効果も公開できればいいなと考えています。

*弊社はFastLabelというAIが既存産業に浸透していく上で欠かせない、データのインフラとなるプロダクトを提供しています。

より多くのスタートアップの経営者やPDMの方へ届くように、シェアして頂ければ幸いです!Twitterのフォローもお願いします!


サポートして頂くと、こちらからもサポート返しさせて頂きます。