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もし帰る方向がちがったら

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下校中、中学生男子2人が交わす雑談
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2016年4月の記事一覧

短編小説『もし100万円あったら』

 中学生の男子が2人、下校している。

「もし100万拾ったらどうする?」

「そりゃ交番に持っていくでしょ」

「……じゃあ、宝くじで100万もらったらどうする?」

「え? 誰に?」

「えーと、じゃあ親戚のおじさんとか」

「なんでくれたの?」

「それは……おこづかい的な、お年玉的な感じで」

「そもそもそのおじさんはなんの仕事してるの?」

「なんでそれは知りたいの?」

「やっぱりお金

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短編小説『もしスノボみたいな板で空を飛べたら』

 中学生の男子が2人、下校している。

「俺さ、スノボするんだけど、たまに映画とかマンガであるじゃん? スノボみたいな板に乗って宙に浮いて空飛んじゃうやつ。あれほしくない?」

「まぁ、あったら便利かもね。でもめんどいよ」

「なにが?」

「そんなのが普及してみ。

 空中で事故起きるじゃん。それで落下して死ぬじゃん。そういうことを未然に防ぐために、浮くスノボの免許も取らなきゃいけなくなるだろう

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短編小説『もし明日昼から草むしりだったら』

 中学生の男子が2人、下校している。

「明日さ、昼から草むしりじゃなかったっけ?」

「そうだった」

「うわー、めんどくさー。サボる?」

「いや」

「なんで? めんどいじゃん」

「いや、全然」

「ちょい待って。(浮く板よりも)めんどいでしょ?」

「いや」

「なんで?」

「いろんな友達や先生との出会いがあって、しかも、俺らはたまたまあの学校の生徒と先生になったわけじゃん。みんな狙っ

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