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第31回 そんけいと、そんちょう

著者 徳田孝一郎
イラストレーター 大橋啓子

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは2014年6月12日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。COVID-19が収束して、World Cup やEURO、Copa América をNative English Speakerたちと一緒に愉しめるようになることを祈っています(著者)。

【受講生募集のお知らせ】

徳田孝一郎の主宰する英会話・英語スクール「英語・直観力」では、確実に英語力・英会話力を向上させたい受講生を募集しております。中学生から社会人まで、受験英語・TOEIC・英会話、すべての英語のお悩みに対応可能です(レッスンはSkype・zoonなどで行いますので、安全です)。ご興味がございましたら、eisoco@eigoryoku-appu.comからお問い合わせください。

【指導実績】

<TOEIC>大手電機メーカーSのグループレッスンをプロデュースし、2か月で100点以上のスコア伸長を達成。また、徳田の直接の指導では、平均120点以上のスコアアップを達成しています。
スコアアップ例
490⇒705、215点のスコアアップ(60分講義8回の受講)
215⇒620、405点のスコアアップ(60分講義12回の受講)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

 2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。これを機にぜひお手に取ってみてください。

大好評! Kindle で一日500ページビュー 「English Sentence Maker」シリーズ

English Sentence Maker は、あなたの感情や意見、思っていることを伝えるためにはどの時制や助動詞、文法事項を選ぶべきかがわかる実践英語・英会話力養成テキストです。 著者の主宰する英会話スクール「英語・直観力」の企業向けテキストから、契約企業様向けの問題文などを差し替え、一般向けに手直ししました。 7年間で100名以上のビジネスピープルを単独での海外出張や海外赴任ができるスキルを持った国際ビジネスピープルにした実績があります。ぜひ、この実績あるテキストを信頼し、完全マスターしていただき、世界を相手にビックディールを成し遂げ、人生を愉しんでください。このテキストはその扉を開くカギになります。

実践英語・英会話力養成テキストEnglish Sentence Maker は、3つの特色を持っています。

ひとつ目は、能動的な学習だということ。 English Sentence Maker は書き込み式のテキストです。各Lesson ごとの解説を読み、そのあとに掲載されている日本文をご自身のノートもしくはkindle のノートブックなどに英語にして書き入れてください。その際に、知らない単語は調べたりせずに、日本語のまま英語の文の位置においてください。そうすることで、知っている単語、知らない単語を区別し、身に着けるべき単語を浮かび上がらせることが出来ます。

ふたつ目は、どの文法事項を使うかの判断基準を身に着けられるということ。 小・中・高校と長い間英語を学ぶために、多くに人々は英語の現在形、過去形などの文法事項を知っています。しかし、残念ながら、その文法事項をどういう場合に使えばよいかという判断基準を身に着けていません。

たとえば、ここ何ヶ月かフットボールに夢中になっているということを伝えたい場合に使うべき時制は、現在形でしょうか? それとも現在進行形でしょうか? 迷われると思います。この知ってはいるけれども使い方に迷ってしまう文法事項を使う判断基準を各Lesson ごとの解説でくわしく説明しています。それを理解することで、英語を使う際に十全にあなたの感情や意見、思っていることを伝えることが出来るようになります。

みっつ目は、英語を英語で考えることが出来るようになるということ English Sentence Maker は日本語を英語にしていくことで、英語を習得していくテキストです。しかも、どういうときに、どういうことを言いたいときに、どの文法事項を使えばよいかという判断基準が出来ていくために、日本語の文字面を英語に移していくのではなく、日本語を読んでその内容をイメージして、そのイメージを英語にするというスキルを身に着けることが出来ます。頭の中のイメージから英語を作ることが出来るということは、そこに日本語は介在しません。つまり、英語を英語で考えることが出来るようになるのです。

具体的には、

私は彼が来るだろうことを知っていた。

という日本語を英語にする際には、日本語の文字面を英語に移していくと、

I knew that he will come.

と、しがちです。「知っていた」なのでknew、「来るだろう」なのでwill comeというわけです。しかし、よく考えてください。「彼が来るだろう」というのは、「私が知っていた」過去の時点のことです。であれば、「彼が来るだろう」と書いてあっても、過去から見た未来のwould を使って、would come としなければなりません。日本語をその字面のまま英語にしてはいけないのです。しかし、日本語を読んでその内容をイメージして、そのイメージを、判断基準をもって英語にすることが出来れば、問題はなくなります。頭の中に時の流れのイメージがあるために、

I knew that he would come.

という英文が難なく作れるようになります。 英文作成力や速読力を付けたいと思っておられる方ぜひ、手に取ってみてください。必ず、英語・英会話が出来るようになります。

☆「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト」および「ESM Practice 実践英語・英会話力トレーニングドリル」で使っている英文はすべて、Native English Speakerと協同で製作したものです。安心して、Native English Speakerの自然な英語を知り、習得してください。

【本文】

 さあ、いよいよ明日からワールドカップが始まりますね。4年に1度の世界最大のスポーツイヴェントです。明日の開幕戦ブラジルvsクロアチアから始まって、7月13日のリオデジャネイロ、マラカナンでの決勝まで1ヶ月、眠れない日々が始まります。
 ああ、日本代表はちゃんと精一杯、闘ってくれるのだろうか、世界の人から馬鹿にされない闘いをやってくれるだろうか、もしかしたら堂々と死力を尽くした撃ち合いをしてくれるんじゃか、今から不安と心配と期待で夜も眠れなくなる。

 またまた、徳さんが入れ込んじゃって、しょせんサッカー、他人事でしょ。負けたら負けたでいいじゃない。自分が負けたわけじゃないんだから。

 なんて言われるかもしれませんが、これが、外国人の友人が多くなってくるとそうもいっていられない。本当に他人事じゃないんです。日本代表が負けたら、けちょんけちょんに馬鹿にされるし、勝ってもぶざまな勝ち方なら馬鹿にされる(苦々しき2010ワールドカップ)。
 もちろん、わたしも負けずに相手の国が負けたら悪口を言って、勝ってもケチをつける。ついでに、ワールドカップに出場できなかった国の人に対しては、出場している国の人間全員で馬鹿にする。という愉しい1ヶ月なんです。
 そんな中でも愉しいのが、対戦国のサポーターと一緒に試合を観ること。前回のワールドカップの時ですが、決勝トーナメントの1回戦で「イングランド対ドイツ」というカードが実現して、たまたまan English man とa German man と一緒に試合を見ることができました。

 当時、勤めていた会社の近くに住んでいるthe English man の家にみんなでビールやつまみを持ち寄って観たんですが、面白かったですねぇ。
 試合そのものは、ドイツが2点先行して、イングランドが1点返し、押せ押せでもう1点返したと思ったら世紀の大誤審でノーゴール。それに意気消沈したのか、イングランドは歯車が狂って後半にもう2点取られて万事休す。静まり返って顔が蒼褪めるthe English man に狂喜乱舞のthe German man の図です。
 もちろん、強豪同士の試合なので試合そのものも面白かったんですが(誤審は本当に要らないスパイスでしたが)、それより面白いのは、二人の罵り合いです。

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