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自分は自分? 「英語のそこのところ」第77回

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは7年前の2015年5月28日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
 Native English Speakerと我々Native English Speakerは言われてうれしいことが微妙に違うようです。知らないと意外な虎の尾を踏んでいるかもしれません。ご注意を。(著者)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

最新刊!  
「英語の国の兵衛門」「英語のそこのところ」の作者徳田孝一郎の作った英語テキスト「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト9 形容詞とその仲間たち2(関係詞)」販売中!

 前巻の「形容詞とその仲間たち」で形容詞・不定詞の形容詞的用法・分詞を取り上げ、様々な表現をするスキルを身に着けていただきましたが、今回は、文で名詞を飾りたいときに使う関係代名詞・関係副詞です。
「質問をしてくる奴=私たちにいくつかの質問を頼む少年たち」
「あいつらがする質問=少年たちが私たちに頼むいくつかの質問」
と言った日本語を英語にする手順をすっきり身に着けることができます。

【本文】

 去年の10月から今年はちょっと動くかなと思って、もう半年以上経ちます。ありがたいことにわたしのことを信頼して友人にご紹介してくださる方や、勉強会でわたしにご興味を持っていただける方もいて、レッスンをご提供させていただいたり、わたしの作った自学用の「英語力養成ノート(2022年現在はEnglish Sentence Maker シリーズにヴァージョンアップ)」をお売りさせていただいたり、お恥ずかしい話ですが知り合った方の会社の社員様の前で「英語をどうやって学習するか?」なんてお話をさせていただいたりしております。まったくもって、ありがたいことでこの「英語のそこのところ」の読者みなさま方も含め、感謝感謝の日々です。

 でも、こういう風に活動しているとどこでどう話を聞いたのか、いろんなところから電話がかかってきて営業を受ける。やれ、金(きん)を買えだの、トウモロコシを買えだの、小麦を買えだの、原油を買えだのという営業です。まあ、わたしなんて人生そのものがギャンブルみたいなもので、お金もないし、そういう投資話は丁重にお断りするんですが、なかには興味が惹かれるものもある。そのひとつがSEOがらみの話。一応、わたくしの会社のホームページがありまして、そこに訪問していただくためにSEOをかけているんですが、ネットの世界は日進月歩、いや、時進日歩。ちょっと放っておくと時代遅れになるんです。なので、そういう営業は勉強がてら、実際にお会いすることが多い。

 カフェで、お会いして名刺交換させていただき、ひとしきり世間話をしたりする。最近の営業の方はマニュアルが浸透したのか、いきなり商品の紹介なんかは始めない。まずは、ウォームアップとして天気の話や、わたしの住んでる船橋の話を振ってこられます。で、場があったまったところで、仕事内容の話になるんですが、まぁ、営業の方というのは褒めるのが巧いですね。
「ホームページを拝見しましたが、よく作りこんでおられて素晴らしいですね」
 とか、
「徳田さんの想いが伝わってきます」
 とか、歯の浮くようなことをどんどん言って来られる。
 歯が浮いちゃいけないと思うんだけど、それなりに苦労して作ったホームページなんで、やっぱり嬉しいもので、
「徳田さんの履歴のページを読んで、感動しちゃいました」
 なんてことまで言われると、SEOの内容も聞いてないのに、よろよろっとサインしちゃいそうになります(笑)

でも、なかには変なというか、きわどい褒め方をされる人もいる。
「徳田さん、スマップの吾郎ちゃんに似てますよね」
 ですって。
 思わず苦笑い。
 苦笑いと言っても、自分が稲垣吾郎に似ていると思っての照れ隠しの苦笑いではありません。ええ、断じてない。まったくこれっぽっちもそんなことは思ってません。思ってないですってば(笑)
 苦笑いの本当の理由は、前の会社であったことを思い出したからでして。

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