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英語のそこのところ 第2回 あの人は、違う人

著者 徳田孝一郎
イラストレーター 大橋啓子

 今はそうでもないけど、会社員だったころはよく仕事帰りにスタッフを連れて呑みいったものです。生意気にも、おい今日は呑みに行くぞっ なんて就業時間のちょっと前に宣言したりする。
「ええ?、徳さんのおごりですか?」
 って、一番仕事の出来ない奴が一番に飛びついてくる。
「もちろん、お前のおごりだ」
 なんて掛け合いをして仕事の終わったスタッフで新宿に繰り出すわけですが、そんなとき、Native English Speakerは必ず一緒に来たものです。
 遠くFar East (極東ですよ、極東。東の極みって、どれだけ田舎だと外国の方は思うのでしょう)まで来て、Native English Speakerの多くが一人暮らし、もちろん寂しいというのもあったんでしょうけど、彼らは本当にアルコールが好きなのだと思います。なんといってもアルコールに強いですからね。


 そんなこんなで居酒屋に落ち着いて、乾杯っとはじまるわけだけど、そのあとの一言でへえっとまた気づくことがあったりする。仕事が終わってリラックスタイムにまで『日本語・日本人』と『English & Native English Speaker』の違いを意識してしまうなんて、ほとんど趣味です。ていうか、職業病。

 で、なにに気づくかというと。
 ビールを一口飲んだ後の一言に対しての反応の違いです。

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