Z世代の悩み～低気圧で片頭痛編～

ある朝、目覚まし時計の鳴る朝7時半頃に目を覚ますと頭が重い。
目覚まし時計を止めてから1時間後に起きる私なのにその日はオンタイムに目が覚めた。
しかし起き上がれないのだ。
寝起きが悪く目が覚めてからしばらく動けないのはいつものことだがそれにしてもおかしい。
理解できなくて、でも次の瞬間すぐに分かった、これは片頭痛だ、と。

私は働き出してから体にボロがよく出るようになっていた。
40代ぐらいの人が言う、体のコンディションが良い日を数えた方が早い(＝そのくらい体の調子が悪い日が多い)というのに着々と近づいているようだ。
日々体の痛いところが増えていっており、首(姿勢悪)、肩(姿勢悪)、喉と耳の奥(痛痒くて仕方がない)、腰(姿勢悪)、足の指(ヒールの履き過ぎで平らな靴を履けなくなった)とリーチになっていたところに片頭痛が到来し体の痛みをコンプリートしてしまったのだった。全くもって嬉しくない。

ただ、片頭痛になるのも当然というか、こんなに体が痛いのに片頭痛にまでなったら最悪だな…と怯えていたので、遠ざけようとするものは近づいてくるというマイルールに当てはめると片頭痛になるのも納得である。

その日は仕事が忙しい日だと分かっていたがクリニックにかかる時間くらいは作れたので、すがるような思いで近所の脳神経クリニックへ向かうべく南に車を走らせた。
しかしその日は水曜日。ほとんどのクリニックが午前のみの診療か休診日で、ご多分に漏れず近所のそのクリニックも水曜は午前のみの診療だったのだ。発症したのが水曜日という運の悪さを誰のせいにもできず、しかもただそのクリニックが開いていないというだけで(実際にはクリニックに行くという選択肢が潰れただけなのに)四方八方を塞がれた気分だった。

最初はおでこの辺りが押される程度だった痛みも、だんだんと子供会の秋祭りで近所のおじさんに強めに鉢巻を巻かれてしまったが強面のおじさんに「緩めてほしい」と言い出せないという、当時は近所のガキを眺めているだけだった光景が自分の確固たる記憶に成り代わり、トラウマとして想起させてくるような痛みに変わっていった。

私はすごくすごく慎重派なので、診察を受けて本当に片頭痛と診断されてからでないと頭痛薬を飲みたくなかった。自分の判断で勝手に的外れな薬を飲み余計に悪化させるのが怖いからだ。

そういうわけでクリニックに行けないとなると身近なもので症状を和らげるしかない。

ネットやエックス/ツイッターで「片頭痛　飲食物」的な感じで色々と検索したところ、アーモンドと野菜ジュースとゆで卵が良いという情報を得た。
情報を得たというか、いくつかサイトやポストを見た中で自分が食べたかったものを選んだ。まったく、この期に及んで「どれが一番効くか」ではなく「何を食べたいか」を優先させてしまうあたり、友人に「煩悩108個どころじゃないね」と言われただけのことはある。

近くのセブンイレブンに車を停め、外面は意識の高いプライベートブランドを装っているが実はカロリーがものすごく高くてジャンキーなアーモンドと、ゆで卵が入った味の濃そうなポテトサラダと、フルーツがいっぱい入っていて甘そうな野菜ジュースを購入して車で食べた。

よし、これで少し経てば症状もマシになるだろうと思っていたところ、ふと頭痛がおさまってきていることに気が付いた。いやいやいや、そんな訳はない。なぜなら買ったもの全てを食べ終えてから1分も立っていないのだから。ジャンキーアーモンドと味濃いゆで卵と甘い野菜ジュースに即効性があるのだろうか、だとしたらすごいやと感動し、ふと車内からフロントガラスに目を向けるとさっきまで降っていた雨が止み、太陽の光が差し込んできているのが見えた。

なんと晴れてきたのだ。

私の体は天気に敏感で、片頭痛になる前も雨の日は自律神経が働かず体調が悪くなっていたが晴れるとそれまでの体調不良が嘘のように元気になるのである。

これではアーモンドとゆで卵と野菜ジュースが片頭痛に効くという説が立証できないではないか。
結果としてちょっとカロリーの高いおやつを食べただけになってしまった。

体調が回復していくのは嬉しいが、記念すべき片頭痛発病の日、今後の片頭痛との付き合い方を試すチャンスを奪われた。
小学生で言うところの、夏の自由研究のネタにできそうだったのに。

何というか色々と残念な一日である。

この日を境に片頭痛に悩まされるようになるのだが、クリニックにはまだ行けていない。今度はちゃんとクリニックに行こう。その日に片頭痛が発症していなくても行った方がいいのだろう。

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ご挨拶が遅れました、はじめまして、わたくし24歳社会人2年目のｱｵｷです。

「さい」と打つと「歳」が予測変換の12番目に出てくるようなPCでnote更新していきます。(ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ)

24歳の挑戦(?)は始まったばかりです。おわり～