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【ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男】|すべてのプロデューサーに捧ぐ

2022年|アメリカドラマ|全10話
U-NEXT独占配信ドラマ

映画を観てるのに感想を書けていない状況が続いてます。
その中でも、特に印象に残ったものは、なんとしても記録しておこうと思います。

■歴史的傑作映画にまつわる傑作ドラマ

さて、今回は映画ではありません。
映画制作にまつわるドラマです。
その映画とは、フランシス・フォード・コッポラ【ゴッドファーザー】です。
これは【ゴッドファーザー】制作にまつわる、新人プロデューサーのど根性ドラマ。
歴史的傑作映画にまつわる傑作ドラマです。

『ゴッドファーザー』が完成したのは奇跡だった!?
70年代のハリウッド映画製作現場をリアルに描いたドラマ。
平凡な会社員のラディは、パラマウント・ピクチャーズのプロデューサーのエヴァンスに偶然出会い、スタジオに入社する。
そこで与えられた仕事はベストセラー小説「ゴッドファーザー」の映画化。
しかし、こだわりの強い監督や脚本家、商業主義の重役たち、さらには映画製作に反対するイタリア人団体やマフィアから命を狙われ...。
素人同然の新人プロデューサーは、映画を完成させることが出来るのか!?

コッポラもマリオ・プーゾも名物プロデューサー ロバート・エヴァンスも、俳優アル・パチーノもマーロン・ブランドも、ロバート・レッドフォード、フランク・シナトラも、当時のショウビズ界のスターらが、とても上手く演じられていて、【ゴッドファーザー】やあの時代のハリウッド映画が好きな人には、たまらない逸話が観られます。
あの有名な復讐シーンの秘話や、映画をつくることの途方もない大変さも、たくさん観られます。
個人的には、コッポラとプーゾの凸凹コンビ感が面白かったです。
プーゾなんて割といい加減で、ちょっと安心しました。

■主人公|アルバート・S・ラディ 

「パチーノが出演した映画は1本だけだったし、ブランドは干されていた。ジミー・カーンはくだらない仕事をこなしていた。フランシスも同じだな。僕はと言えば、売れないオートバイ映画のプロデューサーだった――こんな連中が何かを成し遂げるなんて思いもしないだろう? ところが、僕らは一体となり、魔法のような瞬間が訪れたんだ。そして誰もがキャリアの大きな転換期を迎えたのさ。まさに夢のようだったね」アルバート・S・ラディ

Wikipedia

このドラマの主人公であるアルバート・S・ラディは、【ゴッドファーザー】でアカデミー作品賞受賞で名を成して、次に自身の原案を元にプロデュースした作品が、ロバート・アルドリッチ【ロンゲストヤード】です。
その後、クリント・イーストウッド【ミリオンダラーベイビー】でもアカデミー作品賞を獲得しています。
ちなみに、演じているのはジョセフ・コシンスキー【トップガン マーヴェリック】でグースの息子であるルースターを演じたマイルズ・テラー。

■主人公の上司|ロバート・エヴァンス

ロバート・エヴァンスって、パラマウント・ピクチャーズの社長で、伝説的プロデューサーで有名な人です。
特に有名なプロデュース作品だと、以下が挙げられると思います。

・ローズマリーの赤ちゃん(1968)
・ある愛の詩(1970)
・チャイナタウン Chinatown(1974)
・マラソンマン Marathon Man(1976)

Wikipedia

またwikiによると「頂点から底辺へ劇的に落ちた映画人として知られる」ともいわれていて、このドラマでも、そんなエキセントリックな人格の持ち主として描かれています。
印象的だったのは、【ゴッドファーザー】製作時に妻との不和や別離で精神を病んでいくのですが、その妻というのがアリ・マッグローなんです。
時期を同じくしてアリ・マッグローはサム・ペキンパー【ゲッタウェイ】に出演するんですが、ご存知の方はピンとくると思います。
つまり、エヴァンスは、アリ・マッグローをスティーブ・マックイーンにとられて、不調をきたすわけです。
それにより、【ゴッドファーザー】の制作はますます窮地に追い込まれていくんです。

■予告編


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