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サミュエル・フラー【東京暗黒街・竹の家】|ヤクザ・ゲイシャ・フジヤマ

1955年製作|アメリカ映画|上映時間102分

映の会では、今年になってすでに33本の映画を鑑賞しました。
本来なら、1本観るごとに、ここであなたに紹介していきたいところですが、書くよりも先に次の映画を観てしまうという中毒症状に陥ってしまってます。
こんなことは、生まれて初めてのことです。
この機会に、一心不乱に映画を浴びようと思いますので、紹介がゴテゴテになっても、お許し下さい。
とはいえ、周囲の人々になかな溶け込めずに、ちょっと拗ね気味のあなたに、何か面白い映画でもと常々思っています。

■シネマスコープで見る、アメリカからの日本
今回紹介したいのは、1955年に日本で撮影されたノワール映画です。
シネマスコープという、あの極めて横長の画面サイズです、画面を空間で捉えるという特徴があります。
監督は、あのサミュエル・フラー。
ゴダールの【気狂いピエロ】に出演して、「映画とは、戦場のようなものだ。愛、憎しみ、アクション、暴力、そして死。要するに、エモーションだ」と言ってた人です。

■スカジャンの刺繍のような
内容は、潜入捜査もののサスペンスアクション。
それを、当時のアメリカ人が抱いていた日本のイメージである「ヤクザ」、「ゲイシャ」、「フジヤマ」を大集合させた、まるでスカジャンのような映画です。

山口淑子|李香蘭

■女優・李香蘭
女優が山口 淑子なんです。
あの、李 香蘭(り こうらん)です。
当時の日本の風俗や、アメ公たちや、アメリカから見た日本のステレオタイプと李香蘭、なかなかファンタスティックです。
そして、監督がサミュエル・フラーとなれば、画面を見続ける価値はあるでしょう。

ただ、この作品があなた向きかどうかは、ちょっと微妙かもしれません。

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