【映画感想文】クワイエットルームにようこそ

数年前に一度見ているが、もう細部を忘れているので見返したくなった。

大したことないけど、今見て気づいたことだけ羅列します。
・閉鎖病棟には基本女性しかいない。
担当医以外、看護師さんも患者も皆女性。女性患者が思いっきり暴れて押さえつけられたり、協力してパズル完成させたり、歌って踊ったり、ピアノ弾いたり、盗んだり盗まれたり。全て女性同士なので安心して壊れられるしさらけ出せるみたいなところがあって好きかも。精神病=女性という固定概念もあるんだろうけど。

・みんなで「恋のフーガ」を歌って踊るところ好き。前述したけど全員女性だから楽しそうだし、歌詞が切なくていいね。「初めから結ばれない」「泣きながら外したの真珠の指輪を」って、素敵な失恋ソングを吹っ切れたように全力で女性たちで歌ってるところ、好き。

・恋愛において男ってやっぱ軽薄すぎない?
子供おろして、元旦那にも死なれて、不安定で睡眠薬に頼らないと眠れなくなっちゃった女性を重たい、足枷って理由でフることができるのが男って生き物なんだよね。明日香も面白くないって理由で離婚した自分の罪が自分に回ってきたっていうのはわかるんだけど、それにしてもこういう泣きっ面に蜂みたいな恋愛してきた女性少なくないと思う。ほんとしんどい。なんでそんなことが言えるの。「死なせて」って気持ちにもなるよ。希死念慮って別に自発的に湧いてくるものじゃなくて、世の中の厳しさにあてられて発露するものでしょ。

・この男も病気
そう、だからこの男も病気なの。楽しいことしか直視できない。ふにゃふにゃして、肝心なときに頼りにならない。倒れそうな人がいても泣いてオロオロするしかできない。

・大竹しのぶ「生きるってのは重いことよ。あははは」
刺さる。なんか冷たい熱帯魚の「生きるってのはなあ!痛いんだよ~!!」っていうの思い出した。

とりあえずこんなもんかな。


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