大森靖子が何を言いたいのかわからない
大森靖子ってメンヘラの神様、女の子の気持ちの代弁者的な立ち位置の歌手だと思う。
有名なのは何曲か知ってる。絶対彼女、みっくしゅじゅーちゅとか。曲調はすごい可愛くて好きだったりしてよく聴いてるんだけど、正直歌詞が1ミリも共感できたことがない。
ディズニーランドに住もうと思うの。←もうわからない。なんで?ディズニーランドとか人多すぎだし広くて疲れるし大金持っていかれるし住むとかありえなすぎる。図書館とかなら住みたい。
…いや嘘、そういう現実的にどうとか意地悪な話をしたい訳じゃなくて、実際私は女の子として生まれたはずなんだけど、全然大森靖子の精神性が通じない、ターゲット層ではないと感じる。
大森靖子のターゲット層、・家庭環境悪かったゆえにメンヘラ・勉強してこなかった・コンプ多い・自己肯定感低い・死にたい・一生女児でいたい・姫でいたい・可愛いって言われ続けたい・可愛いものに囲まれて夢を見てたい・恋愛至上主義・貧困・結婚、出産したい・男に傷つけられた・DVされてる・私って可哀想・でも最終的には男許さん男死ね・でもやっぱ依存しちゃう的な世界観だと思う。
私も親と絶縁するくらい家庭環境悪かったし自己肯定感低いし可愛いもの好きだしお姫様扱いされたい願望とかもあるけど、それ以外のほとんどの哲学が噛み合わないからこんなに共感できないんだろうなと思う。
そもそも私は勉強がめちゃくちゃできた。勉強以外にも趣味とか、色んなものに手を出して自分で人生を盛り上げようとしたり、苦痛から目を逸らしたり、暇を潰してきた。恋愛で上手いかないとかは無限にある悩みのうちの一つでしかなくて、それだけが上手くいかなかったとして自分の人生ごと否定することは絶対にないと断言できる。他にも偏差値がどうとかキャリアがどうとか男と全く同じ悩みにぶち当たって乗り越えたり挫けてきたから。
恋愛で上手くいかなくても自分を安定して食わせていくくらいは稼いでるし、経験もあるし、資格もあるし、これからも食いっぱぐれずやっていけるだろうという謎の自信がある。仕事とか学問とか、恋愛以外で興味あることが無限にある。彼氏に可愛いって言われなくても仕事で必要とされれば自己肯定感も取り戻せる。
そもそも私はこの国女の社会的地位が上がればいいという野望で働いている。ろくにキャリアも築けず、収入も社会的な居場所も現実的な夢もなく、ふわふわ男に依存して振り回される女性を救いたいと思っている。完全に大森靖子とは袂を分つ思想である。
大森靖子のターゲット層からは余計なお世話と言われるかもしれない。働きたくないし、現実を見たくないし、一生男に甘やかされたいし、被害者でいたいし、メンヘラのままでいい。死ぬまで女の子でいたい。その気持ちも理解できなくはない。だけどそんなのあまりにも鳥籠の中の鳥すぎる。社会は女としてではなく、一人の人間として自分を必要としていると思えるようになって欲しい。それでも鳥籠に戻りたいと思うなら戻ればいいと思う。
この世はまだ男尊女卑なので、理不尽なことも沢山あるから世の中の女が頑張ってないから社会的地位が低いなんて思わない。恋愛、結婚、出産、そういうものに夢見させて家に女を閉じ込めてきた社会のせいである。
そういう背景で大森靖子は生まれ、たくさんの女の子に支持されている。もちろん彼女の音楽や詩の素晴らしさはそれだけが理由じゃないと思うけど、思想の原体験は女が虐げられてきた現実への絶望だと思う。私が共感できないのは私が反抗的だからで、勉強ができて、運が良かったからに過ぎない。大森靖子を必要としてる女の子も、私のような女の子もみんな救われて欲しい。大森靖子に救われないなら、私が私のような女の子を救済する歌を歌えばいいだけか。クソみたいな会社のメンツに会うために毎朝化粧なんかしたくねーけど可愛いとは思われたい〜♪とか。
音楽の才能さえあればな。
おしまい