熱狂のビジネス Issue 30/人のこころを捉えて離さない、昔からあるものとは?(2)、清川さんからの寄稿、運について、強運の持ち主になる方法、ほとんどのビジネスメルマガが読むだけ無駄な理由
第1章 人のこころを捉えて離さない、昔からあるものとは?(2)
かなりの数のメールが寄せられました。
この質問がそれだけ人の本質を捉えているものだからだと 思うんですが、人が求めてやまないものが、この質問の答えにはあります。
マズローの欲求5段階説の中にあるんだけれども、その大雑把なくくりだけでば見逃してしまうもの。
今の時代の人々が求めてやまないもの。
いや、求める、というより、こころの奥で
「渇望」
しているもの。
ビジネスにおいて、みんなが見逃していて、しかし大きな トリガーになりうるもの。
いや、もうビジネスという枠ははみ出していると言ったほうが正確ですね。
人間の存在の最終的な価値。
大きな企業からはなかなか出にくく、商店街の小さなお店の ほうが出せる、とてつもなく身近だけれども、なかなか感じられないもの。
集団より個人から出るもの。
誰もが感じたことがあるもので、誰もが大事にしていること。
わかりますでしょうか。
いろんな答えが寄せられましたので、僕の答えの前に紹介したいと思います。
で、この答えが間違いというわけではありません。
それはそれぞれ、「含まれている」もの。
どういうことかというと、結局のところ、私たちはある「感情」を感じたいわけです。
しかしその感じたい「感情」が、どんなものなのか、状況によって違います。
僕が思う答えは「時代の流れ」の中で最も強いもので、それぞれの答えは個人個人の色合いが強いということです。
例えば、「自己承認」をこころの奥で求めている、という答えがありました。
それは、僕も非常に強くそれを持っています。
子供のころからゲームを作っていて、それで認められたいと 思いながら、この歳になりました(苦笑)。
で、その気持ちは未だに強いわけです。
子供のころからの感情ですから、非常に強いです。
ガキの遊びだろ…と言われながらも、時間をかけてきた分、非常に強いのです。
そのために、感情を動かすすべ、や、マーケティング、コピーライティングは鼻血が出るまで実践、練習した経緯があります。
でもそれは個人的に強いものだし、特に起業家が強く持っている傾向があります。
それから、「自由」。
自由をこころの奥で求めている。
ちょっと前まで、ネットビジネスでけっこう稼いでいて、ある程度の自由を謳歌していた人が多いと思います。
それが、突然ネットビジネスへの締め付けが厳しくなって稼げなくなった。
まるでゆくゆく気持よく寝ていたベッドを突然取り上げられて、寒い部屋に放り出されたような状態。
これはきっついですよね。
「なにすんじゃ!」状態です。
そうでなくても、根本的に誰しもが
「自由になれるなら、自由になりたい」
と渇望している。
しかし、貧困、職を失うこと、それが恐ろしい。
会社という束縛から逃れたくても逃れられない状況に甘んじている。
束縛から解放されたい。
今の状況を打破したい。
自由を謳歌したい。
もっと自分らしく生きたい。
食べるためだけに嫌な仕事をするというくだらないことを今すぐにでもやめたい。
誰しもが思うことです。
しかし90%の人は「そんなの無理だ」とハナから選択肢も吟味せずに諦めている。
あなたや僕のように、独立を目指してなんらかのアクションを起こす人は、人の下につくのがそもそも合っていない人です。
自分でコントロールできる仕事がしたい。
そう思うタイプではないですか?
次に、「共感」。
これは女性に特に多いと思うのですが、自分の気持ち、それをわかってほしいという思い。
同じ思いを抱いている仲間。
それが欲しい。
だから人は同じ思いを抱いている人同士で集まる。
同じ苦しみ、同じ境遇、同じ状況。
同じ仲間同士が集まれば、力をあわせることができる。
同じ目標に向かって共に歩んでいくことが出来る。
いつでも気持ちをひとつにすることができる。
だから、人は集まる。
みなさんに普遍的な答えをいくつも出していただいて、僕は非常に感心した上に、そのするどさに驚きました。
で、僕が今のこの時代に、こころの奥で最も「渇望」されていると感じているのは、
「情」
です。
愛情、人情、情熱。
強い思い。
なぜか?
みんな、本音で語ることがなくなった。
本気で語ることがなくなった。
強く主張することがなくなった。
どこか、まわりの目を気にして、言うことをまわりくどくしている。
ある意味、「満たされた状況」が、そういう気持ちを生み出している。
だってそうですよね? 今は物質的にはほぼ満たされた状態だから、無理に文句を言う必要もない。
だって十分に与えられているわけですから。
蛇口をひねれば水が出るし、ガスも電気も完備されている住宅に住み、テレビや冷蔵庫もある。
車を持っている人だっている。
子供の病気は病院で無料。
さらにわらかないことはネットでほぼ調べられるし、無料のサービスはあらゆるところに展開されている。
些細なことを抜かせば、十分満足な暮らしが得られる。
しかしそれによって、ものを大事にするという精神は失われつつある。
近所のおじいさんやおばあさんは、いらない衝突を避けようとして、子供に注意しなくなる。
子供はしつけが十分じゃなくなり、学校で授業中にも関わらず教室を歩きまわっている。
でも先生は親からのクレームがつくので叱れない。
国民総「ことなかれ主義」です。
僕はこの状況は、理念のないマスコミが作り出していると 思っているのですが、まあそれは置いておいて。
この「ことなかれ主義」の中、反動として
「情」
が求められていると思うのです。
情熱を持った、強いリーダーシップを持った者が、僕たちの将来の「希望」となる明確なビジョンを打ち出し、それにどう向かえばいいのか? 指し示してくれる人。
お客のことを考え、自分の時間をかけて丁寧に一生懸命対応してくれるサービススタッフ。
(最近取り上げられるサービスはこういうのが多いですよね)
褒めるときは褒め、叱るときはその人のことを考えてメンツを潰さないように叱ることのできる上司。
最近では、数年前にオバマ大統領が、国民の声を代弁して どういう国を作りたいか、どういう国民で在るべきかを語り、 アメリカを「心情的に」大きく動かした。
あの演説には、日本国民ですら動かされた。
ビジネスも同じなんですよ。
プロダクト(商品)に強い思いを込められる人。
なぜ、この商品を薦めるのか、共感できる理由を語ることの出来る人。
お客様にどういう価値を与えたいのか、明確な理由を持っている人。
「なぜ?」が明確な人。
そして、それが本気であると。
本音であると。
そして自信に満ち溢れていると。
そう感じることの出来る人。
そういう人が、今、みんなのこころの奥底で渇望されているんですね。
だから僕も、本音で語ります。
作るものは、本気で作り、提供したい。
中途半端はしません。
リーダー足り得る人間として、あなたに価値を提供していきます。
第2章 清川さんからの寄稿
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