熱狂のビジネス

熱狂のビジネス Issue 37/概念アップデート、根源的なモチベーション(1)~(2)、あなたは”クソ”を手に入れたいのか?(1)~(2)、集客手法 番外編

第1章 概念アップデート


「学習しないことは死につながる」

これは誰が言ったか忘れたのですが、非常に的を得ている 言葉だと思います。

なぜか学習しないと死んでしまうのか?

今回はこれについて話したいと思います。

これを理解できれば、常人の10倍以上のスピードで物事を理解できるようになり、「なにが最もよい選択なのか」が 瞬時にわかるようになることができます。

理解できないと、「自分は頭が悪いのではないか」という疑念にかられ、「自分は生きているだけ無駄な存在ではないか」という 低いセルフイメージにさいなまれます。

実際、勉強不足の人にはそういう人が多いのです。

かなり大事な話ですが、その分、抽象的な話になりますので、 ついてこれる人だけついてきてください。

ちょっと考えればわかると思いますが、基本的に頭のいいヤツのほうが、得をするように世の中はできています。

これは、いいことか悪いことか、人によって違って、平均より頭のよいヤツが(そして行動力の伴っているヤツが)とりあえず生き残ることができます。

そして、相当頭のいいヤツは、すべてを持っていきます。

特に、善悪を超越しているヤツは、容赦なくすべてを持っていきます。

善悪を超越するとは、つまり哲学的にモノを考えられて、 世界を俯瞰し、フラットに見ることが出来る者を言います。

この意味がわかりますでしょうか?

社会は、弱者を庇護するように見えて、その実、競争を許していますから、頭のよい者が競争に勝ちます。

ですから、

「学習しないことは死につながる」

わけです。

では、僕らはどうしたらいいのでしょうか?

特に僕みたいな根が怠惰な人間は、常に頭をアップデートしないと 生き残れないわけで、ここは非常に深く考えています。

で、どうしたらいいのか、というと…。

僕らは常に、「最も有効な手段」を探しています。

そしてそれを見つけたとき、「概念」を更新する。

これは僕らの本能が、生き残りをかけて一生行うことです。

では、概念の更新とはなにか?

例えば、大昔の人が水を運びたいとき、どうしていたか、 で考えるとしましょう。

最初は、両手の手のひらに水を溜めて、少しずつ運ぶことを思いついた。

でもすぐにこれは非効率で、時間がものすごくかかることが わかる。

で、考えたり、工夫して、バケツを作り、それで大量に運ぶことを思いつく。

これで、何十倍、何百倍もの効率で、水を運ぶことができるようになった。

こうなると、もう両手で水を運ぶことはしなくなります。

つまり、方法が更新されたわけです。

こうなると「水を運ぶ」こととは「バケツに水を入れて運ぶ」と いうことと、イコールになるわけです。

「水を運ぶ」=「バケツに水を入れて運ぶ」

ということですね。

つまり、「水を運ぶ方法の概念が更新された」というわけです。

今風に言えば、概念が「アップデートされた」というわけです。

今、あなたの頭の中には、さまざまな概念があると思いますが、

今あなたが持っている概念によって、あなたのすべての行動は

決定づけられています。

例えば、お金を稼ぐ方法にしろ、なにかを創作する方法にしろ、 異性との付き合い方にしろ、時間の使い方にしろ、人生の考え方にしろ、 リーダーシップにしろ、幸せの考え方にしろ、今あなたが持っている概念が、 あなた
の行動を決定づけるのです。

あなたの概念が効果的でないアップデートで止まっていれば、 「行動はもちろん効果的でないものになりますし、効果のある概念にアップデートされていれば、行動の成功確率が 上がるわけです。

概念は基本的に、最適化されたものにアップデートされます。

最適化とはなにかというと、より短い時間、より少ない手順で、 同じ結果を出せるようになっている、ということです。

最適化は、エキスパートでなく、一般の人でも理解が可能で、 効果が最大限に発揮できるよう、シンプル化されるのが基本なので、最適化されているからといって、難しくなっているわけではありません。

(もちろん、一定量の手順をたどったり、反復練習は必要ですが)

で。

大事なのは、概念をアップデートし続けること。

それによって「水を運ぶ」という概念が「バケツで運ぶ」から、 「水路で自動的に運ぶ」という概念になり、さらに「水道で各家庭に運ぶ」と、いち早くアップデートできます。

アップデートし続けるには、あなたがアップデートしたい「方法」「スキル」「考え方」などの概念について、アンテナを張り、常に情報が入ってくるようにすることです。

情報を手に入れるために本を読み、ネットを見て学習し、 講演会やセミナーに出たり、体験会に出たりするわけです。

つまり、学習し続けること。

最初はアップデートがモリモリ行われると思います。

で、途中からだんだんとアップデートされづらくなる。

このとき、あなたの脳みその情報は「飽和」している状態です。

もう、あなたが得る情報がほとんどなくなったことを意味します。

もしあなたが、

「情報を得続けているけど、考え方や方法がアップデートされて いない気がする」

というのであれば、それは情報の取得場所を間違えている 可能性があります。

同じような情報をいつまでも延々と流し続けているところや、 似たり寄ったりな情報ばかり入ってくるのであれば、もっと「低次な」情報を得る必要があります。

つまり、「原理原則」について知ることです。

「原理原則」とは、究極の本質。

「原理原則」は、重力や生物の本能のように、

「そうなっているからそうとしかいえない」

ものです。

それ以上掘り下げられないこと。

そして「原理原則」は、主に自然法則と人間の心理の2つに なります。

「原理原則」を知ることで、物事の理解が早まり、直感的に「どうすればうまくいくのか」がわかるようになります。

なぜかというと、原理原則からパターンや因果関係が予測できるようになるからです。

ということで、学習は最終的に原理原則に行きつきます。

僕はよく「普遍性とトレンドを把握すること」が、世の中に商品やサービスを打ち出す上で重要、ということを 言うのですが、普遍性とトレンド、どちらも原理原則があります。

原理原則は根本部分だからです。

更に大事なのは、「パターン」を把握することです。

パターンとは「型」のことですが、例えば、仕事をうまくこなす人や、人付き合いがうまい人には、その行動や考え方に共通したパターンがあります。

結果を出す人にはパターンがあります。

そのパターンを知るには、

「成功している人」



「成功していない人」

の間に、なにがあるのかを知ることです。

図にすると、

(NOW:現在)→→→→→→→→→→→→→→→(IDEAL:理想)

の間に、どういう概念があるかを知ることです。

世の中には「うまくいかない人」のほうがだんぜん多いわけですが、 「うまくいかない人」は完全に学習量が不足している。

どうでもいい雑誌や、どうでもいいニュース、どうでもいい 飲み会への出席、そうした気を紛らわすことに、多くの時間を割いている。

「気を紛らわすだけでは、有意義な人生は送れない」

のです。

毎日、持続的な幸福感を得るためには、快楽を数珠つなぎにして 生きるのではなく、「幸福の源泉」を作る必要があります。

その基礎として、まずは学習があるわけです。

だって、「幸福の源泉」を作る方法を知ることが、まず必要になりますから。

「学習しないことは死につながる」

この言葉は、大きくて豪華な額縁に入れて、居間に飾って欲しいくらい、大事な言葉です。


第2章 根源的なモチベーション(1)

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