熱狂のビジネス

熱狂のビジネス Issue 26/今後、注目したい動向、新しい経済状態を作り出すために、月収100万を得るための「基準」とは?、ネットビジネスは終わったのか?、個人で年商8000万円の話(1)~(3)

第1章 今後、注目したい動向

原発の問題で、僕がいつも気にっているのは、原発の情報を うまく収集できず、パニックになっている人たちです。

これは情報リテラシーの問題です。

リテラシーとは、認識能力、把握能力のことです。

この手の人たちは状況をうまく判断出来ていないので、 大雑把な情報の把握で、自分たちの行動を決めてしまっています。

だから、スーパーからカップ麺や水、牛乳、保存の効く 食品がすぐになくなってしまうわけです。 (ただ水道水に含まれる水の問題については、致し方のない 問題だと思いました。乳幼児の栄養はほぼ水分から取られるからです)

実はうちも子どもがいて、東京の金町の浄水場でヨウ素131が 210ベクレル含まれていた、乳幼児は水道水を控えて、という ニュースを見て、奥さんは瞬時にパニックになりました。

東京を今すぐ出ようといい出したわけです。

ちょっとケンカっぽくなりながらも諌めたのか、その後すぐに スーパーにお茶を買出しに行ってしまいました。

僕はその間に、今住んでいる横浜市青葉区に給水している 浄水場を調べ、水質調査の結果を見たのですが、青葉区の浄水場は、 その日は11.9ベクレルという、制限値以内の値を掲載していました。

これを奥さんに伝えたところ、やっと落ち着きを取り戻しました。

あいまいな情報だけで行動を取ると、間違った結果を生み出す率は 高くなります。

もちろん、火急に行動しなければいけないときもありますが、 すぐさま命に関わることはまずありません。

状況を正確に把握していれば、慌てなくて済むし、退避をするにしても、前もって行動することができます。

正確な情報を把握するには、一次情報に注目することです。

一次情報とは、最初に情報を出す機関からの情報です。 事が起こっている現場の情報が、最も信用に足る情報です。

次に専門家の情報。

現場にはいませんが、そこで起こっていること、起こりうることを 予測できる知識があります。

次が、コメンテーターや作家、独自分析をしている人の情報。 ここらへんになると、だいぶ信用なりません。

どこかのニュースサイトのライターが、「原子炉はメルトダウンして チャイナ・シンドロームを起こす寸前」だと書いていましたが、 仮にも影響が大きなニュースサイトのライターが、情報不足の 頭で予測記事を書いてしまうのはしゃれになりません。

だいたいちょっと調べれば「チャイナ・シンドローム」という言葉が ジョークから生まれたものだということがわかる

のに、それを 堂々とニュース記事にしてしまうのには驚きました。

これが日本のニュースのレベルかと。

最後が、友人知人の情報です。

コスモ石油のタンクの火災で、有害物質が含まれた雨が振るだの、 有力者のいる地域だけ停電しないだの、そういった風評は、まず、 「情報の出どころがどこなのか?」それを確認しないうちは、信用 してはならない情報です。

何度もいいますが、「出どころはどこなのか?」それが重要です。

風評被害というのは、根拠のない予想や妄想から生まれます。

あなたも風評が出たら、「出どころはどこなのか?」に気を つけてください。

さて現状、いくつかの注目しておきたい動向があります。

これによって、状況が沈静化しているのか、それとも危険に なってきていて、原発からより離れるべきなのかがわかります。

これを書く前にひとつ断っておきたいのは、この情報は 一介の起業家である僕が、ネットの一次情報を調べてまとめた ものということです。

なので、どこか間違っているかも知れないし、正確性に かけるところがあるかもしれません。 そこは留意してください。

もちろん、僕もこの情報からの判断によっては自分や家族の 命に関わるかもしれないので、できるだけ正確な情報を得ることに 努ています。

その前提で、以下を読んでいただければと思います。

原発の問題は、放射性物質を多く含んだ水などが検出されて、 予断を許さない状況ですが、積み上げられた処置としては、 現時点で4号機以外に外部電源が入り、放射線がどこから漏れているかの 調査が遅々としながらも進んでいる状況です。

高い濃度の放射線が検出されていますが、それはおそらく 原子炉のどこかから漏れているわけで、それが壊れた穴なのか、 それともどこかが機能不全で空きっぱなしになっているのかは わかりませんが、最も懸念される状況に近づいているように思います。

しかしだとしても、事態は深刻ではありますが、チェルノブイリの ようにはなりません。

最も懸念される状況、というと怖いですが、実は最悪のケースというのは 原子炉が作られた時点で想定されています。

つまり、時間とともに問題解決するようにできているわけです。

原子炉が炉を溶かしてしまったとすると、それにともなって大量の 放射線が放射されるのは避けられません。

しかし、炉の底には「コア・キャッチャー」という受け皿があり、 そこには燃料棒を冷やすのに十分な面積が設けられています。 また、そこを塞ぐ設備もあります。

最悪、そこで燃料が冷えるのを何年、何十年も時間をかけて 待つことになります。

また、原子炉は地震が起こった時点で制御棒が挿入され、 核反応自体はそこでなくなります。

核反応がなくなれば、通常の出力の4%以下にすぐ下がり、 発する出力は1日で運転時の1/200、一週間では1/800に なります。

なので、時間をかければどんどん冷えていくわけです。

ただし、冷却水の供給が止まり、燃料棒が水から露出した状態だと、 そこから外部へヨウ素とセシウムという放射性物質が放出され続けます。

そして炉の内圧は上がり続けます。

内圧は水を入れ続ければ下がります。

内圧が危険な値になってきたら、炉の開放弁を開ければ、 放射性物質は多少外に出ますが、内圧を下げることができます。

今はどこからかヨウ素131という放射性物質が漏れていますが、 この物質は、半減期という、放射線の出る量が半分になるまで、約8日です。 ヨウ素は割とすぐ安全な物質に変わります。

半減期が30年ほどある放射性物質セシウムの情報が、あまり 出ないのが気になりますが、もしセシウムが原発の周辺の土地に 広がってしまっていれば、30年以上人が住めなくなります。

ただ公式の情報ではセシウムは出ていません。

東京の浄水場にもセシウムの検出はまったくなかったので、 放出はされていないと見るべきなのでしょう。

今のところは、出続けている放射性物質を早く封じ込めて、 外部への影響をなくし、回復した電源で原子炉内の水の循環を 復活させ、燃料棒を冷やし、100度以下にするのが、目下の 目標になっています。

どれだけ早くこのゴールに到達するかは、東電の作業員の 命を掛けた必死の努力にかかっています。 なので、僕もどの時点で収束するかはわかりません。

あと2週間で終わるかも知れないし、6ヶ月かかるかも

知れない。

専門的な作業なので僕らは耐えて待つしかありません。

危険なあるとすれば、炉の内圧が高まって水蒸気爆発を 起こし、放射性物質が大量に放出される事態です。

しかし、内圧は水と弁で調整できる状況にあり、計器も

回復していますから、この危険性はまずないと言えるでしょう。

事態の状況は深刻です。

しかし、東電の人が諦めて放置しない限り、収束方向です。

これは決して、だから安心してね、というわけではありません。

今は作業員が800人体制で原発の修復に関わっていますが、 なにか予期しない事態の可能性も少しだけあります。

先ほど、プルトニウムが微量に検出されたと東電の会見が ありました。

プルトニウムは非常に毒性の強い危険な物質で、半減期は 2.4万年です。

しかし非常に重い物質で、爆発でまき上げられでもしない限り、 遠くに飛散することはありません。

また、検出された量は普通に自然に存在する量で、今回の 場合、原子炉からの由来、ということが重要です。

要するに炉のどこからか漏れてるということです。

マスコミは速報性ばかり気にして、そこらへんの説明の フォーカスがわかりませんから、いたずらに、人々の 不安を煽っています。

「だったら、いったいどうだっていうの? でも大丈夫なの? 危険なの? この先はどうなの? こっちに飛んでくるの?」 という質問に答えられていないのです。

すべての疑問を想定して答えていないのです。

新しい情報が出たら、すぐに調べて、その情報がどういう ことを示唆するのか、把握しましょう。

毎日、ちらっと横目でいいので、新しい変化がないか動向を 見守りつつ、日常の仕事に一生懸命、精を出す。

そういう姿勢で乗り切って、今までの日常に戻していきましょう。


第2章 新しい経済状態を作り出すために

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