【コルトン・ヴェルジェンヌグラン・クリュ】ドメーヌ・シャンソン
有名なソムリエの方がいるお店に行って、予め伝えておいた好みに合わせてチョイスしてもらった一本。
他にも、シャブリやムルソーを提案してもらったのだけどシャブリのミネラル感は強すぎるしムルソーは酸味が強くて重いのであまり好みではなく…
この3本の中では一番北側だけど、そこまで酸味は強くないよと教えてくださったのでこちらのコルトンヴェルジェンヌを。
何故かこの、「ヴェルジェンヌ」が覚えられなくて「コルトンバーニュー…?」「コルトンバージュニュ…?」とごっちゃになってしまう。
単純だけど、ヴェルジェンヌって響きなんだか素敵。
パリジェンヌみたい。
ジャンシャルトロンのコルトン・シャルルマーニュは飲んだことがあったので、似たような感じかな…?と思い(あまり好みではなかったので似ていたらどうしよう…という気持ち)ドキドキしながら飲んでみたら、これがまた美味しい!
1750年に創業、1999年にボランジェの傘下へ。
ボルドー、ロワールなどを経て、最終的にブルゴーニュワインと正面からぶつかるために「原点回帰」をしたそうです。
DRCやルロワと同じ全房発酵(ブドウの実と梗を分けずに発酵させる)。
1950年代に除梗機が開発され、未熟な梗を取り除き、ピュアな果実みを生かすスタイルが主流となった中で、シャンソンも暫くはその流れにのっていました。
ところが、2000年に醸造責任者として、ジャン=ピエール・コンフュロン氏が着任したことをきっかけに、彼が代々踏襲してきた全房発酵の技術を導入し、かつてのシャンソンのスタイルに回帰する改革が図られたとのことです。
全房発酵を行うということは、剪定作業、手摘み、選果など機械に頼ることができなくなり、かなりの労力を必要とします。
梗や種からフローラルさやスパイシーさのアロマが抽出され、また梗からもたらされるタンニンによって、ワインの長期熟成が可能になります。
アロマを楽しめるのは、白ワインだからこそ。
特に、シャルドネはその複雑性が楽しめますよね。
また、水分が含まれている梗にはフィルターの役割もあるため、色、香り、質感、骨格を和らげ、アルコールは1.5%ほど下がり、フレッシュさをプラスする役割があるとのことです。
梗が入ってしまうとタンニンが造られたり、重くなったりするのかなと思ったのですが、フレッシュさがプラスされるとは意外。。
最近ルロワが美味しいなぁと飲んでいて、このドメーヌシャンソンのワインも美味しいなぁと思えたので、こういうところに共通点があったんですね。
最初のアタックはやや強めな気がしますが、酸味を殆ど感じないため非常に飲みやすいです。
ドライではありますが、酸味を感じないワインです。
時間が経つほどに変化していく面白いワインだなぁと思いました。
合わせる料理でも味わいがガラッと変わってきます。
特に、魚介料理には非常に合いました。
ワインの甘みが強調され、いくらでも飲めてしまう。
「あれ…ワイン美味しい…」と次から次へと飲んでしまうような。
一番合うなと感じたのは魚介料理でしたが、お肉料理にも合うので、万能という感じです。
グレープフルーツの皮、はちみつ、オレンジの香り。
後味は上品なバニラ香。後味は長め。
今日も一つ勉強になりました。
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