80年以上愛されてきたノンアルコールカクテル「シンデレラ」のつくり方
以前バーで修行していた時、開店間もない時間に時折ふらっと訪れては1杯を飲みながらスタッフと談笑して、30分もしないうちにさらりとお店を後にする、ご婦人がいらっしゃいました。
とても上品な雰囲気をお持ちの方で、昔からの馴染みのバーがいくつもあるご様子でした。
そんな彼女がいつも注文していたのは、フレッシュフルーツを使ったノンアルコールカクテルでした。
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お酒が飲める・飲めないに関わらず「場」を楽しめるよう、以前より世界各地のバーでノンアルコールカクテル(モクテル)がいくつも考案されてきました。
その中でも、名前と飲みやすさから長年親しまれている「シンデレラ」は欧州で1930年代に登場し、1937年刊のカフェロイヤル・カクテルブックで紹介されています。
シンデレラの由来や作者など不明ですが、一説によると童話のシンデレラにちなんで少女が魔法で舞踏会に行けたようにお酒が飲めなくてもバーに行けるカクテル、と言われています。
バーテンダーの教科書と言われるカクテルブックには万国共通のレシピが掲載されているため、世界中のバーで「シンデレラ」を注文する事ができます。
今回はそんな「シンデレラ」を家庭でも楽しめるようレシピをご紹介します。つくり方はブレンダーやミキサーで混ぜるだけ。パイナップル、オレンジ、レモンと通年手軽に手に入れられる材料であと引く甘酸っぱさがクセになるノンアルコールカクテルです。
材料
(ひとり分)
・パイナップル 30g
・オレンジ 1/2個
・レモン 1/4個
本来「シンデレラ」のレシピはパイナップルジュース、オレンジジュース、レモンジュースを全て同量にし、シェーカーでシェイクをして作ります。
ジュースでももちろん美味しくできますが、フレッシュのフルーツを使って美味しさを高めます。パイナップルはスーパーでパック売りされているもので充分です。レモンも思い切ってひとつ買って、余った部分は夜ご飯のさんまにでも添えましょう。フレッシュのレモンを使うと美味しさが格段に上がります。
つくり方
まずオレンジとレモンを手で搾ります。スクイザーという柑橘用搾り器を使うと簡単に果肉を余すことなく搾れるのでおすすめです。(スクイザーは100均のものでOK)
ポイントは皮の白い部分までやると苦味が出てしまうので力を入れすぎないよう注意してください。
搾ったオレンジ、レモンの果汁とパイナップルをブレンダーにかけます。グラスに注いで出来上がり。
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バーで飲むカクテルやノンアルコールカクテル(モクテル)は技量、雰囲気によって味わいをより楽しむことができますが、中々飲みに出かけられない時や気軽にひとりでの時間を楽しみたい時におうちでシンデレラを作ってみてはいかがでしょうか。
今回はオレンジを使用しましたが、柑橘が美味しい今の時期ポンカンや伊予柑などを使って季節を感じられるレシピにするのもおすすめです。ぜひお試しください。
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