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~琉球王国のグスク及び関連遺産群~【世界遺産を色んな角度で見てみよう】⑪

こんにちは!永高の中学受験部屋です。第11回ですね!

世界遺産記事のマガジン連載はこちらからご覧ください。

今日ご紹介する日本の世界遺産は琉球王国のグスク及び関連遺産群です。
2000年に文化遺産として登録されています。

琉球王国のグスク及び関連遺産群って?

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首里城公園HPより引用

上図にある9個が世界遺産として登録されています。

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細かい話になってしまうのですが、
2019年に火事にあった首里城本殿は、1945年の沖縄戦で焼失したものを1992年に復元したものであり、厳密にいうと世界遺産には登録されておらず、本殿の下にある首里城跡が登録されています

ちなみに、グスクとは「城」の字を当てられる琉球王国特有の遺跡であり、戦闘のためだけでなく、祭祀にも用いられたとされその性格にはまだ定説がありません。

琉球王国及び沖縄の歴史

1429年に中山王尚巴志が統一し、琉球王国ができる

琉球は中継貿易(輸入品を別の国に輸出する貿易)で経済的に栄えてきました

江戸時代初期には薩摩藩の島津家の支配を受けることになり、鎖国時代の日本の窓口の一つとなっていました。
それと同時に、清(当時の中国の王朝)からの冊封を受けていて(君臣関係をもって沖縄を支配していいという権利)、日本と清の両属状態にありました

近代国家として領土確定をしたい明治政府によって1879年に琉球は沖縄県となり正式に日本に加わることになりました

1945年に日本で唯一の地上戦が行われた沖縄は、戦後アメリカの占領下になっていましたが、1972年「沖縄返還」が行われ、再び日本の一部となりました。それまでは、沖縄に行くのにパスポートが必要でした😱

ちなみに沖縄返還を達成した首相は佐藤栄作です!

沖縄の基地問題

首里城をはじめとする輝かしい面をもつ沖縄ですが、そんな沖縄にも深刻な問題があります

米軍基地問題です

日米安全保障条約によって、日本に米軍が駐在することになっているのですが、その米軍専用施設の約70パーセントが沖縄にあります(面積比)

騒音・環境破壊
米兵による犯罪行為
他国からの攻撃の標的になりうる
といった問題が基地には存在していて、その負担が沖縄県に集中してしまっていることが問題になっています。

また、近年特に話題となっているのは普天間基地の辺野古移設問題でしょう

住宅地に近い普天間基地は、住宅地に近く、航空機墜落などのリスクが大きいため辺野古への移設が決められました。

ジュゴンなどの絶滅危惧種が多く存在する辺野古の環境破壊、辺野古の地盤の脆弱性、基地負担の固定化といった理由から反対活動が行われ、政府と沖縄県で現在も争われています。

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沖縄の基地問題に関する詳しいことは、沖縄県のHPにわかりやすく書かれているので是非ご覧ください!!

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