PICU

吉沢亮のドラマ、小児集中治療室。今週末にスペシャルドラマがあるということでTVerで予習。

私はまだ集中治療室にトラウマがあるようで
病院のICUの前を通ったりモニター音が聞こえると泣きたくなるという精神状態になる。

そんな私だが吉沢亮とのセットならと下心ありありの理由で視聴したところ辛く泣きすぎて目がパンパンに腫れてしまった。
このドラマ、自分の息子との関わりが直接的では無いけれど非常に身近なのでズドンと心臓にくる。

息子は意識低下し、当時住んでいた広島の大きな病院のICUに搬送されたのだが、そこには小児救命救急医がいた。
急性壊死性脳症の重症小児が運ばれたことは
それまで無く、低体温治療の一か八かの治療法を試みることになった。

救命救急って本当にドラマの中みたいな感じなのかという疑問があるかと思うが、本当にあんな感じである。搬送された時の緊迫感。
治療室で我が子に対面した時の描写、どれも全くリアルでその通りだ。
あんなに泣く医者や看護師がいるかと言うことだが中にはいる。
実際、私に声をかけてきた男性看護師は泣きながら力になりますと言ってくれた。

容態が急変する患者さんがいらっしゃった時の緊迫感の描写もその通りだ。
たまたま居合わせた私は隣のカーテンが閉まり怒号にも似た声と頑張れ!頑張れ!という声を聞きながらただ息子の手を握り回復を祈った記憶がある。

息子が自発呼吸ができるようになったり意識が回復したり寝返りができたりした瞬間の度に看護師や医師がやった!やった!と言って駆け寄り喜んでくれた。

ドラマの中でPICUを日本に立ち上げた医師として登場する植野先生は実在の医師がモデルだ。
名前は違うが以下も植野先生と書く。
その医師がいち早く立ち上げたPICUは私の息子が何かあった時にドクターヘリで運ばれる場所だ。
植野先生はどんな重篤小児も絶対に受け入れるという信念がある方だ。

私は息子のために移住を決めたのだが、自然がたくさんあってのびのび…という理由では無く、それなりに街があり医療が充実しており救命救急医がいてすぐに搬送できる場所として今の場所を選んだ。重症の場合はかかりつけ病院からPICUへドクターヘリで運んでもらう確認をした。
もちろん移住前にPICUのある病院に行き診察をしてもらった。そこでどんな場合でも受け入れますと言ってもらえたので、移住した。

地方都市にした理由は病床数の確保が都会より可能であるからだ。

植野先生は今、関東の小児病院のPICUで働いていらっしゃるが、なんと息子の命を救ってくれたあの小児救命救急医も同じ病院で働いている。

息子の命を救ってくれたのは他にもたくさんの医師、看護師と予後の回復にはリハビリスタッフ、デイサービスのスタッフ、療育園の先生方や息子を受け入れてくれた幼稚園の先生方、現在の小学校の先生と数えきれない方々の御尽力のおかげで、また小児医療の医療費は皆様の税金から何割も出していただいている。
本当にありがとうございます。

ドラマを見てそんなことを改めて感じた。

とりとめのない乱文になってしまったが感情を文にしたかった。

土曜日にはもう少し落ち着いてドラマを見てみたい。



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